知的財産戦略

イトーキでは、時代とともにライフスタイル・ワークスタイルが多様化する中、常に時代の変化に対応し市場で存在価値を発揮し続けるため、研究開発活動をはじめとした価値創造プロセスにおいて創出されるユニークな課題解決アイデアやデザインについて、積極的に知的財産権を獲得すべく、知的財産活動に取り組んでいます。

経営方針と連動した知的財産ポートフォリオ

新中期経営計画の重要戦略であるOffice1.0、2.0、3.0領域および専門施設領域の知的財産獲得を強化しています。近年はコロナ禍の影響を受け急増したハイブリッドワーク関連の知的財産の獲得に注力。プロダクトだけでなく、空間一体のOffice2.0、データ×オフィスのOffice3.0領域の知的財産も拡大させています。
また、2020年4月に施行された令和元年意匠法改正を契機に空間デザインの提供価値を最大化すべく、意匠権の取得にも注力しています。

知財データ

※「YK値」とは、工藤一郎国際特許事務所による特許の独占排他性の強さを測定した特許技術競争力指標です。

開放特許の推進

地域貢献と自社の発明者や開発社員のモチベーションを高める目的で、地方自治体等が主催する知財ビジネスマッチング企画等で特許シーズをご紹介し、ライセンス提供する活動を2015年より行っています。これまで36の都道府県に活動を展開し、9件のライセンス契約を結んでいます。

TOPIC:“開放特許”を活用した「仮眠ボックス」

イトーキが所有する開放特許が契機となり、2024年1月に広葉樹合板株式会社様の立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」が発売されました。ライセンス契約時から話題となり、国内外の多くのメディアに取り上げられました。

広葉樹合板株式会社
代表取締役
山口 裕也様

何よりも「giraffenap」に注目が集まる大きな理由は世界初の「立ったまま寝る」と言うイトーキ様の柔軟な発想力にほかなりません。またイトーキ様の開放特許を活用した「立って寝る仮眠ボックスgiraffenap」の開発に、さまざまな波形を人工的に作り出す国内でも希少なイトーキ様滋賀工場の振動試験室をお借りできたことや、サービスサイトを製作するうえで最新のオフィスロケーションを備えたイトーキ様の事務所での撮影を実現できたことに私たちは恵まれました。

企画本部 経営企画統括部 知的財産推進室
橋本 泉

知財ビジネスマッチングの取り組みで私が大切にしていること、それは常に「一期一会」のスタンスで面談をさせていただくことです。北海道での広葉樹合板様との出会いが今回の「giraffenap」開発に繋がり、さらには国内外から注目を浴びる商品として上市に至ったことは、本取り組みの成功事例として大変嬉しく思っています。また広葉樹合板様の素晴らしい開発力や経営戦略を近くで拝見でき、今後の取り組みにおいても大変貴重な勉強の機会をいただきました。

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