「採用面談の内容が廊下まで筒抜けになっていた…」
「隣の会議室の話し声が壁越しに響いて、商談に集中できない…」
こうした音の悩みは、多くのオフィスで共通の課題となっています。Web会議がすっかり普及し、出社を促す企業が増えるにつれて、会議室の音環境への関心も高まってきました。
本コラムでは、会議室の音漏れ・反響・騒音といった問題の原因と、パーティションの活用を含む具体的な防音対策をわかりやすく解説します。
会議室の「音」に関するよくある悩みとリスク
イトーキが2025年12月に実施した調査では、会議室への不満として「音が漏れるのが気になる」と回答した人が12.3%にのぼりました。
「予約が取りにくい」「使われていないのに予約されている(空予約)」と並んで上位に挙がっており、音の問題がオフィス環境における切実な悩みであることがわかります。
会議室の音問題は、業務効率や情報セキュリティにも影響することから、近年改めて注目されています。ここでは、具体的にどのような悩みが起きているか、放置することでどんなリスクがあるのかを見ていきましょう。
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出典:「会議室の過不足・設備・運用に関する実態調査」2025年12月実施/対象:オフィス勤務の会社員300名(株式会社イトーキ)
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隣の部屋の声が筒抜けになる
ドアを閉めているのに、隣の会議室の話し声がはっきり聞こえる。その原因の多くは、床や天井の奥にある空洞を通じて音が伝わっていることにあります。
一見すると完全に仕切られているような壁であっても、構造上つながった空間が「音の通り道」になっているのです。
人事考課や採用面談、経営会議など、機密性の高い会話が外部に漏れることは情報漏えいリスクに直結します。入退室管理やゾーニング設計といったオフィスセキュリティ全体の取り組みと同様に、会議室の防音対策もセキュリティ管理の一環として考えることが求められています。
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会議室なのに声が聞き取りにくい
ガラス間仕切りや大理石の床など、硬い素材を多用した会議室では、声が何度も響いて聞き取りにくくなることがあります。
これは「フラッターエコー(音の多重反射)」と呼ばれる現象で、音を反射しやすい硬い素材の平行面が広く向かい合う構造になっていることで起こりやすくなります。
以前は防音対策というと、人の話し声への対応が中心でしたが、Web会議が普及した現在では、周囲の雑音やハウリングがそのままオンラインの相手に届いてしまうケースも増えています。前述したイトーキの調査では会議室の用途として「Web会議」が58%を占めており、音環境の整備はWeb会議の質にも直結する問題になっています。ハイブリッドワークが定着するにつれて、会議室に求められる音環境の水準はさらに上がっていきそうです。
オープンな打ち合わせスペースでの騒音
会議室そのものだけでなく、オープンな打ち合わせスペースや自席周辺の音環境にも目を向ける必要が出てきています。
「執務エリアで始まったミーティングの話し声が、会議室内にも聞こえてくる」という悩みも、フリーアドレス化やオープンオフィス化が進んだオフィスで増えています。
近年の働き方の多様化にともない、可動式のパーティションやオープンなミーティングスペースを組み合わせたレイアウトを採用する企業が増えています。人員や用途に合わせて空間を柔軟に使えるメリットがある一方で、仕切りが薄い分だけ音は漏れやすくなります。柔軟なレイアウトと適切な防音性能をどう両立させるかが、オフィスづくりの重要なポイントとなっています。
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会議室の防音対策 3つの基本アプローチ
会議室の防音対策は、大きく「遮音」「吸音」「マスキング」の3つのアプローチに分けられます。それぞれ対処できる課題が異なり、吸音パネルの設置など手軽に試せるものから、構造を見直す本格的な改修まで、対策の規模もさまざまです。
自社の会議室でどんな音問題が起きているかを把握したうえで、適切な手法を選ぶことが大切です。ここでは、比較的取り入れやすい対策を中心にご紹介します。
外に音を出さない「遮音」
音漏れ対策の基本は、音の通り道をふさぐことです。間仕切りパネルへの吸音材充填、遮音ドアへの変更、欄間(ランマ)部分をパネルで埋めるなど、構造上の隙間を埋めていく方法が挙げられます。
パーティションの素材や仕様によって遮音性能は大きく変わるため、会議室を新設・改修する際はデザインだけでなく遮音性能にも注目してみてください。レイアウト面では、隣り合う部屋のドア同士の位置を遠ざけるだけでも、音の伝わりを軽減できます。
音の跳ね返りを抑える「吸音」
声が何重にも響いて聞き取りにくい「反響(フラッターエコー)」は、ガラスや金属など硬い素材が向かい合う構造の会議室でとくに起こりやすくなります。
比較的手軽な対策としては、吸音パネルや吸音カーテンを壁面に設置する方法があります。音の反射を抑えることができ、デザイン性の高い製品も多いため、会議室の雰囲気を保ちながら対策できます。
秘匿性を高める「マスキング」
遮音・吸音とは異なるアプローチとして、サウンドマスキングという方法もあります。特殊な音を流すことで、第三者に「何か話しているが、内容まではわからない」という状態をつくり出す技術です。会議室のように、会話の秘匿性を高めたい場面で多く活用されています。
大がかりな工事が不要で既存の環境にも導入しやすく、遮音・吸音と組み合わせることでより高い秘匿性を確保できます。
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会議室の防音対策を進める際のポイント
防音対策は、手軽に試せるものから本格的な改修工事まで選択肢が幅広く、何から手をつければいいか迷いやすいテーマです。ここでは、検討時の判断ポイントを整理します。
工事規模・予算に合わせた手法を選ぶ
天井・床の空洞を埋める大規模改修は効果が高い反面、コストも時間もかかります。まずは「吸音材の充填」「マスキングシステムの設置」「吸音パネルの後付け」など、工事を最小限に抑えた対策から試してみるのもひとつの方法です。
効果を確認しながら段階的に対策を加えていくことで、費用対効果の高い改善につながります。
防音性能も備えたパーティションをうまく活用する
防音対策とレイアウトの柔軟性を同時に叶えたい場合、パーティションの活用が有効な選択肢になります。
ファブリック素材や吸音パネルを内蔵したタイプであれば、空間を仕切りながら音環境にも配慮でき、工事を最小限に抑えて導入できる点も魅力です。素材はファブリックのほか、木製・ガラスなど多彩なバリエーションがあるため、会議室のデザインや用途に合わせて選べます。
吸音シートを貼り付けるタイプや、可動式で移動できるパーティションなど導入しやすい形態もさまざまで、ローパーティションやスクリーンタイプを選べば人数や目的に応じてレイアウトをその都度変えることも可能です。
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ゾーニングと会議室の配置を見直す
会話が発生しやすいにぎやかなエリアから静かな集中エリアへと、音の大きさに応じて段階的にゾーニングすることで、オフィスの音環境は大きく変わります。
会議室やWeb会議スペースは執務エリアからできるだけ離れた場所にまとめておくと、互いの音が干渉しにくくなります。また、個室型のWeb会議ブースを活用するのも有効な方法のひとつです。用途に合わせたタイプを選ぶことで、防音性とレイアウトの柔軟性を両立しやすくなります。
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総合的に相談できる業者を選ぶ
会議室の音問題は、パーティションの選定、吸音材の設置、レイアウト変更、場合によっては工事と、複数の施策を組み合わせて対応するケースがほとんどです。
課題の診断から空間設計・施工・家具提案まで一括して相談できる業者に依頼することで、対策の抜け漏れが減り、より確かな改善につながるでしょう。
会議室の防音対策はイトーキにおまかせください
イトーキでは、会議室の音問題の解決に向けた空間設計、施工、家具提案まで一貫してサポートしています。
「どこから手をつければいいかわからない」という段階でもご安心ください。会議室単体の見直しはもちろんのこと、オフィス全体の防音対策も可能です。お客様の状況やお悩みに合わせて最善のご提案をいたします。
会議室の「音」にお悩みの際は、ぜひイトーキへお気軽にご相談ください。
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