生物多様性の保全

森林は木材という資源を生み出すだけでなく、豊かで多様性のある生態系を育む生物多様性保全機能や、水資源を供給し、CO₂固定による温暖化防止など、地球環境を支える重要な環境保全機能を担っています。木材を製品化する企業として、森林保護に関する社会貢献活動の参画をはじめ、地域材や国産材を活用した製品の開発、提供に積極的に取り組んでまいります。

生物多様性方針

イトーキグループでは、「イトーキグループ環境方針」とは別に生物多様性の保全と持続可能な利用に関する「生物多様性方針」を掲げ、施策を行っています。

持続可能な木材調達

イトーキグループでは、オフィス家具や家庭向け家具をはじめさまざまな製品で木材を使用しています。「イトーキグループ木材調達基準」を定め、生物多様性に加え、社会的な側面にも配慮した持続可能な木材調達を推進しています。

「合法性・持続可能性の証明に係る事業者認定」に基づく取り組み

イトーキは、2006年のグリーン購入法改正に伴い、一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)の「合法性・持続可能性の証明に係る事業者認定」を取得しています。これに基づき、毎年、木材を供給いただくサプライヤーに対して調達する木材の調達ルート、関連する加工・伐採に関する証明書の取得等調査を行い結果を公表しています。サプライヤーの協力を得ながらグリーン購入法適合商品のスパイラルアップを図っています。

国際的な森林認証の取得

FSC®認証・PEFC・CoC認証

イトーキはFSC®・CoC認証を取得し、FSC®認証製品を販売しています。また、2015年9月には、別の国際的な森林認証ラベルであるPEFC・CoC認証を取得しました。森林認証製品は、適切に管理された森の木を使い、家具の材料調達~製造~販売の木材トレーサビリティが確保されている製品です。

事例:Econifa

新しい木材活用による地域的循環の再現

2010年より、日本の森から生まれる地域材をデザイン性の高い家具として製品化し、都市部の空間に提供するソリューション「Econifa(エコニファ)」を展開しています。森林は適正な伐採や管理を行うことで活性化し、さまざまな生物の命を育む場となります。森と街をともにイキイキとさせる「Econifa」の推進は、地球環境保護と社会的課題の解決に対し、多様な側面で貢献しています。

事例: 海洋プラスチックのアップサイクルについて考えるワークショップ開催

2022年9月、NPO法人 荒川クリーンエイド・フォーラム様ご協力のもと、荒川の河川敷での清掃活動と、そこで拾ったマイクロプラスチックを使用したアクセサリー作りのワークショップを開催しました。ワークショップの冒頭では、海洋プラスチックをはじめとした生物多様性についてレクチャーも行い、社会課題について考えるきっかけの場となりました。

海洋プラスチックのアップサイクルについて考えるワークショップ

今後の課題

調達する木材については、現状把握だけでなく、事業活動による自然への影響の評価、伐採する木材の伐採地域ランク付けによる合法性のさらなる確認精度の向上、地域材や国産材を活用した製品の開発による国内森林保護活動など多面的な対応が必要です。これらの活動により、生物多様性の保全へ貢献してまいります。

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