34年ぶりの本社移転を「全社員参加型」のプロジェクトとして推進。
コーポレートカラーと事業内容を想起させる「TOYOらしい」新オフィス
化学プラントや発電所など、世界各地で大規模プラント・インフラ施設の設計・調達・建設(EPC)を手がける東洋エンジニアリング株式会社。社員の多様な働き方に対応しさらなる成長を目指すため、34年ぶりとなる本社移転を実施した。
この移転にあたって、イトーキはレイアウト設計・意匠デザイン・什器調達・施工・移転まで、オフィス構築を総合的に支援。同社のアイデンティティが随所に散りばめられた、社員の誇りと愛着を育むオフィスが完成した。

執務フロア
執務フロア
中央のエレベーター、内部階段からアプローチしやすいエリアに共創スペースを配置。多くの社員が集まり多様な活動の中でコラボレーションができる環境をつくっている。

執務フロア
執務フロア
動線沿いで会話できるレイアウトにすることで、動線を移動するときの偶発的なコミュニケーションが活性化される。

サインデザイン
サインデザイン
配管の特徴的な曲線形状を落とし込んだオリジナルフォント。内装デザインとの調和を図りながら、TOYOのプラント事業を表現している。

役員エリア
役員エリア
重厚感がありながらも、安らぎを感じられる役員エリア。土壁とタイルで構成されており、執務エリアと異なる雰囲気が漂う。

役員エリア
役員エリア
大人数での会議に対応する大型の会議室。U字型のテーブルに全員が内側を向いて座る形になるため、互いの顔や表情が見やすく、誰が話しているのかを認識しやすい。
User’s Voice
東洋エンジニアリング株式会社
新事務所本部
本部長
高橋
憲弘
氏
新しいオフィスに移ってまだ日は浅いですが、社員からは「居心地が良い」「働きやすくなった」といった声が多く聞かれ、評判は上々です。イトーキさんとともに目指した働きやすい環境が、社員のモチベーション向上に繋がっている手応えを感じています。
将来的には、このオフィスが新規事業の創出やお客様への質の高いサービス提供に繋がり、さらには生産性向上を通じて会社の利益率向上に貢献することを期待しています。エンゲージメントの向上によって、採用や人財定着への好影響も期待するところです。
今回の移転プロジェクトは大変な側面もありましたが、会社人生の中でもなかなか経験できない、非常に前向きでやりがいのある仕事でした。パートナーであるイトーキさんをはじめ、社員、関係者の皆様のご協力によって成功裏に進められたと感じています。
Comment

Designer
古田 望
Nozomi Furuta

Designer
大塚 香那
Kana Otsuka

Designer
加藤 徳明
Noriaki Kato

Designer
小畑 登生
Toi Obata

Designer
安藤 優奈
Yuna Ando
設計を進めるにあたって思い描いたのは、今までにないダイナミックな世界観でした。世界規模で行われるプラントのエンジニアリング事業、企業としての規模と多様性、働き方の大きな変革と超短納期で実施される移転という条件の数々。これらの条件とそこで働く社員一人ひとりの声をデザインとして昇華するために、あらゆる条件を内包した「惑星」を構想しました。
オフィスはエネルギーを生み出す巨大なプラントであり、多様な社員やその知識、哲学が共生する惑星といえます。多様な価値観を内包しながら、これらの価値観が時にぶつかりながらも共鳴すること、そしてその共鳴が東洋エンジニアリングさんのさらなる飛躍につながること、このオフィスが社員のみなさま一人ひとりに愛着を持っていただけることを願っています。

Consultant
横溝 信彦
Nobuhiko
Yokomizo

Project Manager
河村 多恵
Tae Kawamura

Construction Manager
亀岡 拓也
Takuya Kameoka
本プロジェクトでは、プロジェクトマネジメントおよびコンストラクションマネジメントの立場から、企画初期から竣工・移転まで一貫して支援を行いました。
デザイナーが描いた「惑星」というテーマのもと、短納期・多様な要件・変革する働き方といった複雑な条件を乗り越え、創造性と実現性の両立を図ることが我々の役割でした。とくに、人と人とのつながりを重視し、クライアント・設計・施工の各チーム間での丁寧な対話と調整を重ねることで、想いが一つに結実した空間となったと感じています。新オフィスが「居心地が良い」「働きやすい」といった社員の声につながっていることは、マネジメントに携わる者として大きな喜びです。私たちがともに目指した「惑星」は、今の新規事業創出やサービス品質の向上、そして採用・定着といった人財戦略にも寄与する可能性を秘めた場です。社員の皆さまの活力と共鳴しながら、企業の更なる発展を支える基盤としてこの空間が育っていくことを、心より願っております。
Designer
島村 正信
Masanobu Shimamura