自社ブラントを新たなステージへ
お客さまに体験価値を提供する、航空会社ならではのおもてなし空間
1951年の設立から長年にわたり「日本の翼」として人、社会、世界のつながりを築いてきた日本航空株式会社
(以下JAL)では、「2021-2025年度
JALグループ中期経営計画」を策定し、
アフターコロナの持続的な成長・発展の実現を目指す取り組みを行っている。その最終年度に向けて本社の応接・会議室フロアのリニューアルを計画。航空会社ならではの細やかな気遣いが随所に散りばめられた空間を、JALのブランディングと社員のエンゲージメント向上につなげていく。

応接室「KAZE」
応接室「KAZE」
日本家屋の漆喰壁を彷彿する壁面が印象的な「KAZE」。
JALのコーポレートカラーを想起する朱色をテーマカラーとした。

応接会議室「TSUBASA」
応接会議室「TSUBASA」
大型モニターをクローゼットに格納し、会議の際にセッティング可能。
応接室のホスピタリティとICTを両立した。

大会議室
大会議室
「瞬時の意志決定」をテーマとした大会議室は、参加者全員の顔が見渡しやすく、オンライン参加者とも一体感が感じられるU字型のテーブルを採用。
大型モニターと天吊型のAV設備を備え、スピーディな意思決定をサポートする。演台にはJALのロゴマーク「鶴丸」を配し、プレス発表などの際にブランド発信の役割も担う。

大会議室
大会議室
「瞬時の意志決定」をテーマとした大会議室は、参加者全員の顔が見渡しやすく、オンライン参加者とも一体感が感じられるU字型のテーブルを採用。
議論に集中できる空間×ICTデザインで、時間のロスのないスピーディな意思決定をサポートする。
User’s Voice
日本航空株式会社
秘書部
企画グループ
渡邉夢夏氏
秘書部において、施設改修のプロジェクトは初めての経験でしたが、イトーキは丁寧な説明で我々をリードしてくれました。非常にタイトな工期でしたが、提案書のパース図どおりの高いクオリティにこだわり、最後まで伴走してくれた熱意とパワーに感謝しています。
ロビーには和の要素や展示スペースを取り入れるなど、お客さまの体験価値を高める、JALブランドの新しいイメージをつくることができました。社員からは応接・会議室フロアに行くたびにワクワクするという声が聞かれるほどで、さらに、受付スタッフがとても誇らしく働けるようになったというのが、何よりの成果だと思っています。
Comment

Designer
具志堅 美菜子
Minako Gushiken
今回のプロジェクトは『JALブランドを新たなステージへ』ともあるように、ブランドをしっかり感じ取れるおもてなし空間を目指しました。桜など日本木や版築、組子など日本伝統材料を使いながら空間構成しています。ただ伝統的な和の空間にするのではなく、和の要素(空気)を感じる新しい空間としています。
求められたクオリティを担保するため、JALの施設企画部や施工会社と綿密に打合せを重ね、こだわりのマテリアルや機能を詰め込んだ意匠性の高い空間が出来上がったと思います。
Designer
森田 亮
Ryo Morita