資源循環促進 -廃棄物・化学物質-
イトーキグループでは廃棄物削減のため、製品のライフサイクル全体において3Rによる資源活用ループを推進しています。また、化学物質の適正管理に関するガイドラインを策定し、国内外の法規制を遵守した安全な製品設計を行っています。

目標と実績

具体的な取り組み
物流拠点における廃棄物の有価物への転換

東京BASEのビニール等分別
東京および岡山の物流拠点では、これまで廃棄物処理していた梱包用資材ビニールについて、2024年度より分別を徹底することにより有価物化しています。
これにより年間で11,096kgの梱包用資材ビニールが再資源化されました。
滋賀工場における廃棄物の有価物への転換
滋賀工場では、徹底した分別廃棄により選別したポリエチレン系の梱包材を、専用の造粒機によりペレット化することで有価物に置き換えています。2023年は3.3tの廃棄物削減に貢献しました。

導入した造粒機

ペレット
ガイドラインに基づいた化学物質管理
従来は日本国内法に準拠した化学物質管理を行っていましたが、製品の海外展開を踏まえ、国外規制を考慮した「イトーキおよびイトーキグループ製品含有化学物質管理ガイドライン」を定め、製品ライフサイクルを通じた包括的な管理を行っています。

TOPIC
①中古家具の海外寄付の継続実施

NX商事様と連携し、リユース可能なオフィス家具をカンボジアの官公庁や医療機関、教育機関等に寄付する取り組みを継続実施しています。オフィスリニューアルや移転等で不要になったオフィス家具から使用可能な家具を選別し、通算40ftコンテナ換算で15基分、2,200点を寄付。この取り組みにより、カンボジア王国より感謝状をいただきました。
②チェアの張地廃材を活用したノベルティポーチ

チェア工場を見学した社員が、廃棄されている張地がもったいないと考え、何かできないかと製造部門と共同でノベルティに使用するためのポーチを製作しました。縫製は、チェア工場縫製班が行っていますので頑丈に仕上がっています。廃棄物削減に貢献するとともに、お客さまにも喜ばれています。
2024年度の株主総会においても、株主優待品「monoiRe. -モノイレ-」としてプレゼントさせていただきました。
課題と施策
廃棄物、化学物質ともにガイドラインの策定、管理のシステム化によるコンプライアンス強化に取り組んでいますが、取扱い関係者の運用理解が欠かせません。今後も関係者への教育を充実させ、より環境負荷の少ない事業活動につなげてまいります。