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空間づくり

照明でオフィス空間をもっとおしゃれに!選び方と活用事例

「オフィスをもっと素敵な空間にしたい。」そんな思いから、照明選びを考え始める方も多いのではないでしょうか。照明ひとつで、オフィスの印象は大きく変わります。ただ、照明には色や明るさなどさまざまな種類があるので、どれを選べばよいか迷うことも。

そこで本コラムでは、オフィス照明の種類から照度・照明色の選び方まで、実践的なポイントをわかりやすく解説していきます。おしゃれで機能的な照明を活用したオフィス空間づくりの実例もご紹介しますので、照明計画に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

オフィスの照明にはどんな種類がある?

はじめに、照明の種類について見ていきましょう。光の当て方による「照明方式」と、使用する「照明器具」の種類と特徴をそれぞれ簡単にご説明します。

照明方式の種類と特徴

照明方式には、大きく分けて4つの種類があります。オフィスの用途や目的に合わせていずれかを選択、または複数を組み合わせて採用します。

全般照明⽅式

部屋全体を均一に照らす、基本的な照明方式です。

什器や事務機器の配置変更が発生しても照明の配置を変える必要がないため、レイアウト変更に柔軟に対応できるというメリットがあります。一般的なオフィスで最も多く採用されており、導入費用も比較的抑えられます。

局部照明⽅式

デスクごとや作業エリアごとに個別に照明を設置する照明方式です。

スポットライトやダウンライトを使用して、光を当てたい部分を効果的に明るくすることができます。視覚的なアクセントが生まれるので、オフィスの雰囲気づくりに適しています。

局部的全般照明⽅式

照明を作業スペースに合わせて配置し、その光で部屋全体も明るくする照明方式です。

必要な場所に必要な明るさを確保しながら、影や眩しさのない快適な空間をつくることができます。

タスク・アンビエント照明⽅式

作業面を照らす「タスク照明」と周辺環境を照らす「アンビエント照明」を組み合わせた方式です。

タスク照明で作業に必要な明るさを確保しつつ、アンビエント照明で空間全体の明るさを調整することで、従来の照明方式に比べ30~50%の省エネを実現できるといわれています。また、作業に応じて明るさを調整できるため、個々に快適な作業環境をつくりやすいのも特徴です。

照明器具の種類と特徴

次に、照明器具の種類と特徴について見ていきましょう。

ベースライト

ベースライトは、多くのオフィスで採用されている照明器具です。

広い範囲を均一に照らすことができます。「埋込型」と「直付型」があり、天井に埋め込む「埋込型」は、凹凸がないため、部屋全体がすっきりとした印象になります。一方、天井に直接取り付ける「直付型」は、導入コストを抑えられる点がメリットです。

ダウンライト

天井に埋め込むタイプの照明器具で、コンパクトな見た目と上品な光が特徴です。

光を照らす範囲はベースライトより狭くなりますが、廊下やトイレなど、照明器具を目立たせたくないエリアに適しています。

スポットライト

光を一点に集中させるタイプの照明器具です。

会社のロゴマークやアート作品など、空間のアクセントにしたい部分を、おしゃれに演出することができます。エントランスの雰囲気づくりにも使われることが多いでしょう。

ペンダントライト

天井から吊り下げるタイプの、デザイン性の高い照明器具です。

エントランスや応接室、ミーティングスペースなど、よりおしゃれな印象を演出したい来客エリアに適しています。シンプルなデザインから華やかなシャンデリアまで、様々な種類があります。

オフィス照明に適した照度(明るさ)は?

オフィスでは、作業内容や空間の用途によって、必要とされる部屋の明るさが異なります。JISの照明基準を参考に、エリア別の推奨照度とポイントを以下にまとめてみました。

エリア 特徴
執務エリア
  • 一般的な事務作業を行う空間では、750ルクスが基準
  • 作業効率を高め、目の疲れを防ぐための十分な明るさを確保
会議室
  • 500ルクスが基準
  • プレゼンテーションと資料確認の両方に適した明るさを確保
  • プロジェクター使用時は調光できる設計が便利
エントランス・通路
  • 玄関ホール(昼間)は750ルクス、通路は100ルクス、受付は300ルクスが基準
リフレッシュスペース
  • 200ルクスが基準
  • 落ち着いた雰囲気づくりに適した柔らかな明るさに
応接室
  • 500ルクスが基準
  • 落ち着いた雰囲気と書類確認のしやすさを両立

ルクス(lx):光源から発した光が照射対象に当たった明るさを数値化したもの

オフィスの照明計画では、明るさが不足すると作業効率が低下し、目の疲れを引き起こします。とはいえ、過度な明るさも目の疲労の原因となるため注意が必要です。
空間の用途や目的に応じて、最適な明るさの照明を配置するようにしましょう。

参考:経済産業省産業技術環境局 環境生活標準化推進室(首相官邸ホームページ)
JIS Z9110(照明基準総則)の改正について(周知)

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/electricity_supply/0617shodoshuchi.pdf

オフィスの照明には何色を選ぶべき?

照明の色は、オフィス空間の快適性と作業効率に大きく影響します。オフィスでよく使用される照明色は、電球色、昼白色、昼光色の3種類です。それぞれの特徴をよく理解して、適宜使い分けることが大切です。

照明色(電球色・昼白色・昼光色)の特徴

電球色は温かみのあるオレンジがかった光で、リラックス効果が高く落ち着いた雰囲気を演出できます。そのため休憩室や応接室などに適していますが、集中力が必要な執務エリアには不向きです。

昼白色は生き生きとした自然光に近い色味で、目に優しく長時間の作業に適しています。一般的なオフィススペースや打ち合わせエリアに最適です。

昼光色は青みがかったさわやかな光で、視認性が高く集中力を高める効果があります。会議室など緊張感が必要な空間に適しています。

エリア別の照明色の選び方

オフィス空間の用途に応じて、最適な照明色を選びましょう。以下の表は、エリア別に推奨される照明色と特徴をまとめたものです。

エリア 推奨される照明色 特徴
執務エリア 昼白色 自然な光で長時間の作業に適している
会議室 昼光色 さわやかな光で集中力を高める
リフレッシュスペース 電球色 温かみのある光でリラックスした雰囲気を演出

照明色の選択では、調色機能が付いた照明器具の導入も効果的です。昼は集中力を高める光で、夜は徐々に温かみのある光に変えるなど、時間帯に応じた柔軟な空間づくりが可能になります。

おしゃれな照明がアクセント!オフィス事例5選

最近は、機能性重視の照明計画から一歩進んで、オフィス空間のアクセントとなるデザイン照明を取り入れる企業も増えています。

ここからは、照明にこだわった先進的なオフィス事例をご紹介します。それぞれの空間で、どのような照明が使われ、どんな効果を生んでいるのか、具体的に見ていきましょう。

シェフラージャパン株式会社 本社オフィス

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世界的な展開力を備えた多様な自動車および産業機械のサプライヤーを標榜するシェフラージャパン株式会社の本社オフィス。引き寄せられるように人が集まる「Gravity Point 」は、さまざまな社内イベントも催される、カラフルで明るい空間です。円盤型の照明は、グループ本社の定めるレギュレーションに合わせて照明デザイナーが製作しました。

シェフラージャパン株式会社 本社オフィス 納入事例掲載ページはこちら 

平成ビルディング株式会社 新本社オフィス

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専門性の高いビル総合マネジメントサービスを提供し、数多くのお客さまから厚い信頼を獲得している平成ビルディング株式会社の新本社オフィス。ペンダント照明と曲線デザインのハイカウンターが目を引くマグネットスぺースは、床と天井の色を変えることで、オフィス全体からすぐに認識できる仕掛けとなっています。

平成ビルディング株式会社 新本社オフィス 納入事例掲載ページはこちら

城北信用金庫 メディアキャンパス

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東京都内城北地区・埼玉県南地域を中心に地域に密着した金融サービスを展開する城北信用金庫。多様化する採用活動と職員研修に対応する新たな施設「メディアキャンパス」の執務エリアでは、ダークな色調にペンダント照明を設え、リラックスしながら働けるフリーアドレスオフィスを実現しました。

城北信用金庫 メディアキャンパス 納入事例掲載ページはこちら

青木信用金庫 本部ビル エントランスホール

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埼玉県南部と東京都足立区において37店舗を展開する青木信用金庫。創業75周年を迎えた2023年、埼玉県川口市の本部ビルにおいて、エントランスフロアの全面リニューアルを実施しました。木目仕上のアルミルーバーでぬくもりを演出し、壁面に展示したヒストリーパネルはスポット照明で印象的に仕上げています。

青木信用金庫 本部ビル エントランスホール 納入事例掲載ページはこちら

東急住宅リース株式会社 本社オフィス

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不動産賃貸管理・運営を行う東急住宅リース株式会社の本社オフィス。等高線を象った照明が印象的なレセプションエリアでは、広い空間にアクセントと遊び心を効かせています。

東急住宅リース株式会社 本社オフィス 納入事例掲載ページはこちら

オフィス照明の導入はイトーキにおまかせください!

オフィスの照明計画は、快適な職場づくりの大切な要素です。照明の選び方や配置を工夫することで、働く人の生産性を高め、健康的で活気のある職場環境を実現できます。さらに、来訪者に良い印象を与え、企業イメージの向上にもつながります。

イトーキでは、長年のオフィス設計の経験を活かし、お客さまの課題に合わせた照明計画をご提案しています。器具の選定、レイアウト提案など、空間構築をワンストップでサポートいたします。

オフィスの照明計画を見直す際は、ぜひイトーキにご相談ください。

ITOKI DESIGN HOUSEのご紹介

おしゃれな照明が導入された空間を実際にご覧になりたい際は、ぜひ一度、イトーキ本社オフィス兼ショールーム「ITOKI DESIGN HOUSE」へお越しください。イトーキの従業員が実際に働く照明環境をご体感いただきながら、専門スタッフが理想的なオフィス空間についてご相談を承ります。

事前予約制となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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