20代は男性の育休取得が当たり前に!?
取得と復帰をスムーズに運ぶコツ

20代は男性の育休取得が当たり前に!? 取得と復帰をスムーズに運ぶコツ
2023/02/13 社会 ひと

イトーキでは、2018年に『仕事と育児の両立支援ブックFor Men』を発行するなど、男性社員の育児休業取得を推進してきました。今回は、入社7年目にあたる2022年に育児休業を取得したばかりの横山剛士にインタビュー。育休取得への意識や育休中の様子、仕事復帰後の変化などを聞きました。

今回お話を伺った社員

横山 剛士 (ヨコヤマ タケシ)

生産本部開発設計統括部第1開発設計部チェア開発設計室第2チーム

  • 入社年度:2016年
  • 育児休業取得年:2022年1月(約3週間
  • 家族構成:妻と子どもの3人暮らし

仕事を休むことへの不安はまったくなかった

横山さんはチェアの開発を担当しているのですよね。

はい。入社して2年間は品質改善、3年目から新製品の開発に携わっています。これまで、キュアチェア、ノートチェア(メッシュタイプ・クロスタイプ)、バーテブラ03(回転タイプ)などの設計を担当してきました。こんなに「人のこと」を考えて仕事ができるのは、チェア開発ならではなのかなと思います。座り心地を追求するためには、機械工学だけでなく、人体の理解など求められますね。ゆくゆくは、座った瞬間にあっと驚くようなチェアを開発してみたいです。

【横山さんが開発に携わったチェアはこちら!】

では、育休を取得したときも新製品の開発中だったのでしょうか。

そうですね。だいたい1年に1チェアのペースなのですが、ちょうど開発が終わったタイミングで取りました。

取得を決めた理由を教えてください。

妻が里帰り出産をしていて1ヶ月間は実家のサポートを受けられたのですが、自宅に戻ってからは大変になると分かっていたので、そのタイミングで取ろうと思いました。

仕事を休むことへの不安はありましたか。

正直、まったくなかったですね。大学の友人をはじめ同世代で子どもが生まれた男性は、育休を取得していない人がいないぐらいなので、取得するのが当たり前という気持ちでした。会社でも、上司から先に「育休は取らないの?」と聞いてもらえたので、とても取りやすかったです。

周囲では男性の育休取得が浸透しているのですね。3週間という期間はどのように決めたんですか。

1ヶ月ぐらい取得している人が多い印象だったので、それに倣った感じです。ただ、実際には短過ぎたなと。次に取る機会があれば、3ヶ月ぐらい取得したいですね。

妻しかできないこと以外は全部やる!

ご夫婦でどのように役割分担を決めたのでしょうか。

共働きなので、もともと家事については「料理をしたら、洗い物は相手に任せる」みたいな感じでやってきていたので特に変わらず。育児に関しては、授乳など妻にしかできないこと以外は私もやろうと決めました。オムツ替え、沐浴、寝かしつけなどですかね。

初めての育児で大変だったことは何でしょうか。

妻が買い物などで出かけている間、子どもと二人になると一気に不安になりましたね笑。このタイミングで大泣きしてしまったらどうしようとか。実際にけっこうあったのですが、抱っこしても泣き止まないときは外に連れ出したりしました。車に乗せると泣き止むことに気付くなど、だんだんと自分も学んでいったと思います。

初めての育児で大変だったこと

取得して良かったと思うことや幸せを感じた瞬間を教えてください。

良かったのは、集中して子どもと一緒にいられるので、より成長を感じられたこと。あとは、一通り育児ができるようになったことですね。たまになんですけど私の胸の上で眠ってくれるときは、可愛くて幸せを感じました。ちなみに最近は、歩けるようになってきて嬉しいです。

取得して良かったと思うことや幸せを感じた瞬間

新商品開発の設計担当として復帰

仕事にはどのように復帰されたのでしょうか。

正直なところ、育休中は復帰後のことをあまり考えられていませんでした。なので、そのまま出社したのですが、上司や周りの人がサポートしてくれたので、スムーズに次の新商品開発プロジェクトに設計担当として入ることができました。

迎えるみなさんのサポートが大きかったのですね。生産本部内では初の男性社員の育休取得だったのですよね。

そうなんですか?今初めて知りました。私が取得したあとに、チェア開発設計室で1人チェア開発企画室で1人と計2名の男性社員が育休を取得しました。「かわいい子どもと過ごせて楽しかった」みたいな話をしていたのも良かったのかな笑。

身近な人が取得すると、より取りやすくなりますよね!働く上で意識変化はありますか。

残業はできるだけしないようにしていて、以前よりも仕事の効率を意識するようになりました。テレワークも活用できるので、働きやすいですね。子どもが保育園に入ると、また生活サイクルが変わると思います。私が朝送って行き、妻が迎えに行くようにしようと話しています。

仕事復帰後の育児はどのような感じですか。

妻はまだ育休取得中ということもあって、平日は帰宅してお風呂に入れるぐらいで、あとはほとんど妻に任せています。私の担当は土日ですね。妻には、友達と出かけるなど自由な時間も過ごしてほしいと思っています。育休を取ったおかげで、私も1人で子どもをみられる自信があるので。

育休取得の成果ですね!

ただ、妻からすると「もっとこうしてほしい」というのが無限にあるのではと思います笑。

夫婦で育児の大変さを共有できたのは財産

育休取得に向けて、どのような工夫が必要だと思いますか。

私が心がけたのは、取得時期を決めたら、そこから逆算をして着実に仕事を進めることですね。一区切りつけて引き継ぎができると、お互いにやりやすいと思います。

チームとしてもできることがあるかなと思っていて、例えば引き継ぎ方法のマニュアルを作っておくこと、アウトソーシングしやすいタスクを洗い出しておいて依頼先も探しておくこと、などでしょうか。

これから育休取得を考えている人へメッセージをお願いします。

うちの子は大変な夜泣きがときどきあったのですが、やっぱり次の日に仕事があると妻に任せてしまいがちだと思うんですよね。でも育休中だったので私も対応できたし、育児の大変さを妻と共有できたことは、これからの長い夫婦生活の中で財産になるのかなと思います。初めての育休取得だと不安に感じる人もいるかもしれませんが、ぜひ取ってほしいですね。期間も、できれば長めに取ったほうが後悔しないかなと思います。

育児・介護休業法が改正されて、育休を分割して取得できるようにもなりましたよね。

2022年10月からですよね。より多くの人が取りやすくなるといいですね。

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上司の片山さんからメッセージ

インタビューのやり取りにもありましたが、今回育児と仕事の両方が成り立つ事が出来たのは、横山さんと周りの人達の良い関係性やサポートがあったからこそだと思います。

今度は、この経験を周りの方々に発信したり、サポートする事で、育休の輪を広げて頂ければ幸いです。一旦育休を終え仕事に復帰して頂きましたが、まだまだ子育ては続き、これからの方が大変だと思いますが、家族一丸となり、乗り越えて下さい。末永くお幸せに!!!

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