イトーキ男性社員が17年前に育休を取得した納得の理由といま思うこと

イトーキ男性社員が17年前に育休を取得した納得の理由といま思うこと
2023/01/23 社会 ひと

イトーキでは、性別問わず育児休業が取得できる風土を醸成し、子育て中の社員がイキイキと働き続けられる両立支援、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。今回は、イトーキ社内で最も早い時期に男性社員として育児休業を取得した中野健司にインタビュー。当時の思いや育児の様子、これから育休取得を考えている人へのメッセージを聞きました。

今回お話を伺った社員

中野 健司 (ナカノ ケンジ)

営業本部ワークスタイルデザイン統括部第1デザインセンター センター長

  • 入社年度:1997年
  • 育児休業取得年:2007年(6ヶ月間)
  • 家族構成:妻と3人の子ども(高1・中2・小1)の5人暮らし

自分が育児をすることは特別ではないという気づき

育休を取ろうと思われた理由は何ですか。

誰かの人生に関わることに興味があったんです。会社を休んで積極的に育児をすることで、わが子にどういう影響を与えるのだろうと思ったのが一番の理由ですね。
あとは、妻との会話もきっかけになりました。私は妻のことを、子どもを産んだ瞬間から“何でもできるお母さんになるんだ”とどこかで思っていましたが、妻が「いやいや、私も初めてだから」と。確かに自分と同じなんですよね。だから私が育児をすることは特別ではないし、夫婦で同じようにすればいいんだと考えました。

2007年ごろだと、男性の育休取得者は社会的に見ても少なかったですよね。

そうですよね。だから事前に男性の経験者からアドバイスを聞くような機会もありませんでした。ただ、私は育児をすることや育休取得を特別なことだと考えていなかったので、特に不安はなかったです。成長するきっかけになるだろうな、良いチャレンジになるなと捉えていました。

半年という期間はどのように決めたんですか。

夫婦で話し合い、1歳で保育園に入れるという計画のもと、生後6ヶ月までは妻が、7〜12ヶ月の間は私が、それぞれ育休を取得することにしました。私も、1週間などではなく長期で取り組むイメージがあったので、半年間は自然な選択でした。

社内の方の反応はどうでしたか。

「いいね!」という感じでした。上司も仲間も、気持ちよく送り出してくれましたね。今振り返ると、当時から多様性を認める社内風土があったのだと思います。

空間デザイナーとして活躍される中で、引き継ぎが大変だったのではないでしょうか。

子どもが生まれてから上司に相談をして半年間準備をして、チームのみなさんの力を借りることができたので、特に問題はありませんでした。
ちょうど、担当していた公共施設の仕事が終わるギリギリぐらいのタイミングで休みに入りました。そのご縁で、男性の育児休業に関するイベントにパネラーとして招待されたこともありましたね。

仕事の引き継ぎでポイントはありますか。

日頃から、抱え込まずに周りの人が分かるようにしておくことでしょうか。

まさに、仕事の見える化ですね。

そうですね、私もサポートする立場を経験していますが、とてもやりやすくなりますね。

とにかく自分の時間がなかった!

育休期間中の過ごし方を教えてください。

離乳食をつくって食べさせる、散歩、お昼寝、妻の帰宅に合わせた夕飯づくり、などが主にしていたことでしょうか。子どもが夜なかなか寝ないときは、おんぶをして散歩に連れ出すこともありましたね。それまでも、妻のやり方を見て自分ができることをしていたので、意外とスムーズに育児に対応できたかもしれません。

とにかく自分の時間がなかった!

想定外だったことは何でしょうか。

少しは自分の時間も持てるかなと思っていたんですが、まったくなかったですね笑。育児の大変さがよく分かりました。ただ、週末は妻と交代できたのでストレスなどはありませんでしたね。
新しい発見もあって、子どもが生まれる前は、家と会社を中心に固定の場所を回遊するドーナツ状に活動をしていたと思うんですよね。ところが子育てをしていると、地域の施設だったり公園だったりドーナツの穴の部分も活動範囲になって、地域や周りの人たちが身近に感じられるようになりました。

育休中、会社とのかかわりはどうでしたか。

同期が家に遊びに来てくれて、近況を聞いたりしていましたね。

育休後も、仕事と子育ての両立は続く

仕事に復帰されて、以前と変化はありましたか。

私が保育園に送り、妻がお迎えを担当するようにしました。仕事に復帰してからも当然ですが子育ては続くので、以前とは違う生活リズムに軌道修正する必要がありましたね。

仕事への良い影響はどのようなところで感じましたか。

私はオフィスや公共施設などの空間デザインをしているのですが、そこを利用する人たちの活動やコミュニケーションまで含めてデザインをするのがこの仕事の面白さでありやりがいです。
復帰後に図書館のプロジェクトに携わった際、改めていろいろな世代の人たちの目線や行動を意識できるようになっていると感じました。ベビーカーで移動する大変さなども身に染みていたので。

仕事への良い影響

育休を取得する際の不安要素の一つとして、キャリアや昇格への影響がよく聞かれますが…。

なるほど。私は、育休取得前は主任を務めていましたが、2014年には管理職になりましたので、マイナスの影響は感じていないですね。
たしかに仕事を休むことで、「浦島太郎状態になったらどうしよう」という不安がある人もいると思いますが、長い目で見れば半年ぐらいで大きな変化はないものです。意外と大丈夫なので安心してほしいですね。

正解はない、選択肢が増えるといい

育休取得を考えている人へアドバイスをするとしたらどんなことでしょうか。

取得したい気持ちがあるのであれば、チャレンジしてみてほしいですね。
ここ数年は特に男性の育休取得がクローズアップされていますが、個人的には選択肢が増えることが大切だと考えています。男性が取る、女性が取る、夫婦で取る。家庭によって価値観も状況も違うはずなので正解はないですし、その家庭に合わせて選択できるようになればいいのかなと思います。

夫婦で育児をしていると、お互いの得意なことが見えてきたりもするので、それをもとに役割分担を決めるのもいいかもしれないですね。うちの場合は、話し合うなかで「お互い平等にやっていこう」というのがベースになりました。

あとは、「相手がやって当たり前」と思わないことかなあ。お互いにねぎらいというか、声をかけ合いながら、育児の大変さを理解し合うことが大切ですね。

ありがとうございました!

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