「ガツガツ売る」だけが正解じゃない。挫折で学ぶ営業の本質 営業 石田和也

「ガツガツ売る」だけが正解じゃない。挫折が教えてくれた営業の本質

「この仕事、自分に向いてないのかも」「大きな失敗をしてしまって、これからどうすればいいのだろう」──。仕事をする中で、なかなか結果が出なかったり、手痛い挫折を味わったりした経験がある人も多いのではないでしょうか。

入社当初から営業への苦手意識を抱え、さらに重大なミスや異動という大きな転機を経験した石田和也さん。

苦手意識や失敗、環境の変化を経て、石田さんは営業とどのように向き合ってきたのか。そして、今も営業の最前線に立ち続ける理由とは──。試行錯誤を重ねながら、営業職から支店長へと成長してきた石田さんのキャリアから、仕事との向き合い方を考えるヒントを探ります。

石田 和也

営業本部 東北支社 北東北支店 支店長
※2026年7月現在

石田 和也

人々が利活用する空間づくりに惹かれて2007年にイトーキへ入社。仙台支店、東京東支社などで営業を経験したほか、2012年から2015年にかけてはソリューション営業部に所属。現在は北東北支店にて支店長を担う。

※所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。

入社直後に立ちはだかる「営業への苦手意識」という壁

この仕事、向いてないかも。部門を問わず、多くの人が一度はそう思ったことがあるかもしれません。今や支店長として活躍する石田さんも、その一人でした。

入社当初、仙台支店に配属された石田さんは、あらゆるお客様に営業をかけたが、なかなか売上を伸ばせずにいたと言います。
「今では笑い話ですが、当時は勝手な想像でクビになるんじゃないかと思い込んでしまって、不安で仕方なかったです」。

「ガツガツ売り込めるタイプではないし、人に説明するのも得意ではないし……。本当にこれからどうしようって思っていましたね」。

その後、福島営業所に異動してからは代理店営業を務め、徐々に自らの営業スタイルを見出し、やっと一人前になれるかと思っていた矢先、次の壁が立ちはだかります。

二つ目の壁を乗り越えた先で出会えた新しい自分

入社数年後、今度は東京東支社に配属され、初めて首都圏エリアを担当することになりました。案件の規模、スピード、どれも今までにない経験でした。

そんな中、石田さんはある案件で納期遅延という重大なミスを経験しました。
「本当に落ち込みました。情けないし、ショックだし、何よりミスを挽回できなかったのが悔しくて」。
ただ、その失敗は、石田さんのターニングポイントとなりました。

その後、石田さんはソリューション営業部へ異動。新たな環境で営業として再スタートを切ることになりました。

新たに配属されたのはソリューション営業部。それまでの代理店営業とは異なり、お客様の課題を整理し、最適な解決策を企画・提案する営業スタイルに触れることになります。

コンサルティング形式の企画・提案を経験する中で、お客様のニーズや課題を深く捉える視点や、相手に寄り添いながら提案を組み立てる営業の考え方を学びました。

失敗は決して望んだ出来事ではありませんでした。しかし、環境が変わったことで、それまでとは異なる営業の考え方や視点に触れ、自分自身の営業スタイルを見つめ直すきっかけになったのです。

「もちろん大変でした。でも、あの失敗と異動がなければ今の僕はいないと思うんです」。

うまくいかなくても、失敗しても、お客様の前に立ち続ける理由

そうして身に付けたスキルやノウハウを糧に、石田さんは横浜支店で再び営業として活躍し、現在の北東北支店に至ります。

「すごいなって思う営業の方はたくさんいますが、自分は自分なりに、とにかく丁寧に関係性を構築することを大切にしています」。

ソリューション営業で培った「お客様の課題を深く理解し、寄り添う姿勢」は、現在の営業スタイルにも生きています。

支店に戻ったばかりの頃は、ブランクへの不安も感じていました。それでも自らの使命感と内なる熱が、営業へのこだわりに繋がったと語ります。

「やっぱりお客様の目の前で、イトーキの最前線に立って、活躍したいんです。自分自身で売上を伸ばしたい、伸ばさなければいけないと思うんです」そんな思いがお客様に認められた瞬間は何にも代え難いそう。

「『石田さんに頼んでよかった』そう言っていただけることが、何よりもうれしいです」。

あの時、自分を助けてくれた仲間と会社のために報いたい

「これからは、お客様にもっとイトーキのことを好きになってほしいですね」。
現在、石田さんが見つめるのは、自身に対する評価ではなく、会社の未来。これまでに、たくさんの方々に支えられて今があるからだと話します。

「情けない自分を克服できたのは、周囲のサポートのおかげだと思います。だから、イトーキのために報いたいんです。工場の方々に対してもそうです。皆さんなしでは、製品を売れないですからね。皆さんの熱意や努力の結晶だと思って営業しています」。

石田さんのこれまでは確かに険しい道のりでした。ただ、その経験は新たな視点や営業としての強みにつながっていきました。今日も石田さんは、お客様一人ひとりと丁寧に向き合いながら歩み続けます。

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