DX戦略
トップメッセージ
イトーキグループは、『明日の「働く」を、デザインする。』をミッションステートメントに掲げ、中長期的な価値向上および社会課題の解決を目指します。
この度、2024年12月期から2026年12月期までの3カ年を対象とした中期経営計画を策定し、デジタルテクノロジーとデータの活用によるデータドリブン経営を掲げました。デジタル化の加速、ワークスタイルの多様化・複雑化、人的資本投資の進展、エンゲージメントおよび生産性に寄与するオフィスの在り方・位置づけの変化など、社会環境が大きく変化しております。その中で社会や市場のニーズの変化を先取りした製品・サービスの開発や新たな事業モデルの構築を促進・実現するとともに、従来のオペレーションの仕組みをこれからの変化に対応しうるものとするため、構造改革を進めています。
上記の課題に柔軟かつ機動的に対応するため、AI・IoTなど、先端のデジタル技術を活用し、経営戦略の一環としてDX推進を強化します。具体的には、Office3.0に基づく各事業における製品・サービスに対するDXや、さまざまな業務プロセスにおけるDX、データを活用した経営管理の高度化、DX人財の育成、DX基盤強化などのDX戦略に基づき、お客様の体験価値向上と経営高度化、生産・業務の効率化に向けて、DX推進に取り組みます。
イトーキグループは、強みとするTech x Design based on PEOPLEをさらに進化させ、最先端テクノロジーおよびデータを活用した新しいビジネスの創出と業務改善を戦略的に推進します。
2024年4月30日
代表取締役社長
湊宏司
イトーキのDX戦略
デジタルテクノロジーとデータの活用により、自ら柔軟性のある「働き方」を実現し、
新たな価値を創造することにより『明日の「働く」を、デザインする。』を進化・推進します。
イトーキのDX宣言
イトーキグループは、ミッションステートメントである『明日の「働く」を、デザインする。』に基づき、強みとするTech x Design based on PEOPLEをさらに進化させ、最先端テクノロジーおよびデータを活用した新しいビジネスの創出と業務改善をDX戦略によって実現してまいります。
データビジネス
デジタルテクノロジーや蓄積されたデータを活用した新しい製品やサービスを積極的に研究・開発、提供することで、お客様と社会に貢献します。
それらの新しい製品やサービスはイトーキ自らも使用し、柔軟性のある「働き方」を実現しています。
データを活用した働き方改革コンサルティング
Office 3.0 が実現するデータドリブンな事業を展開
オフィス家具のIoT化と空間センシングにより、データドリブンで、
最適な働き方・オフィス空間を提供するサービスを開発、展開する
- ITOKI OFFICE A/BIの構築
- 各種アプリケーションの充実:Workers Trail、Performance Trail、Data Trekking
-
AI企業との協業推進:AIスタートアップの燈とオフィスデータを活用した生成AIの共同開発契約を締結
RFIDのロケーションテックカンパニー・RFルーカス株式会社へ出資 - 人的資本の充実:空間設計・デザイン・コンサルタント約160名
ITOKI Smart Campusの実現
イトーキの考える教育DX、Tech×Design
で実現する「ラーニングスタイル」の新基準。
いつでもどこでも探求・協調・共創できる、学びの環境
メタバース技術の教育活用
生徒のデジタルクリエーション力・コミュニケーション力強化を目指し、メタバース上に構築した教室内でさまざまな制約に囚われず、ものづくりや発表体験、海外とのリモート国際交流を実践
グループワークAI分析
ハイブリッドスタイルで行われるグループワークの記録データから発話バランスや発散収束などの議論の質を分析。ワークの振り返りや管理者による評価にも活用可能なサービスに向けた研究
大学との共創
【キャンパス間接続オンライン授業の実践】
・新学部創設や大学提携統合、産学/海外校連携の次世代カリキュラムに対応する学舎間をオンライン通信で繋ぐハイブリッドグループ学習システムを開発
・大学授業でのシステム実装、授業実証を実践
【授業DX・学習スタイルの変革】
・デジタルスキル人材教育を支える環境の進化から、研究講義室、図書館、シアターのDX化を推進
・デジタルメディア、VR映像装置を活用した次世代の学習・ワーク手法を大学データサイエンス学部や建築学部を中心に実践
業務効率化
最新のデジタルテクノロジーを活用してサイロ化した業務の効率化を図るとともに、社員の「働き方」を改革しています。イトーキの製販一体のビジネスを最先端テクノロジーで進化させます。
ABW(Active Based Working) の実践
最も生産性が高く働ける場所、時間、相手を社員自らが選択する新しい働き方
働く場所にとらわれない環境の構築
-
コミュニケーションツール導入やモバイルインフラの整備
ー
標準パソコン入れ替え(2022)、スマートフォン、タブレット入れ替え
(2023~)
ー
Microsoft
365、MDM
、Miroの導入
(2023~)
- ・ 従業員満足度向上 +10%
・ 生産性実感 +15%
・ アイディア・知識の共有 +74%
・ オフィスコスト削減 10~15%
各現場でのDXによる情報共有と業務効率化
社員の働きやすさを追求
ツールによるペーパーレス化と働きやすさの追求
- 社内ポータル ONE ITOKI / iTalk
- 楽楽精算の導入(2022年)
- Microsoft Power Automate(RPA)によるラストワンマイルの自動化
- Microsoft Power Automateの共通化 (2025予定)
Cloud ERP による業務&データの基盤づくり
各現場が効率化し、より良くなる方向にみんなで向かっていける
データの入力・チェック・共有にかかる工数が削減され、部門間連携・本来業務に注力が可能となるシステムの導入
ー Oracle EPM Cloud の導入(2023~)、Oracle ERP Cloud 、Oracle SCMCloud 、Docusignの導入 (2024~)
- ペーパーレス
- リアルタイムにデータを可視化
- 二重入力の排除等、生産性の向上
- 業務プロセス/ルールの見直しとコンプライアンス強化
- クラウド化による基幹システム稼働率向上
経営高度化
統合データ基盤を構築し、経営・本部・部門のそれぞれのレベルにおけるリアルタイムな意思決定をサポートします。よりスピーディーで堅実な経営を目指します。
データドリブン経営
財務と業務のKPIをインサイトに紐付けた戦略・計画・実行の基盤づくり
ー Oracle EPM Cloud の導入(2023~)
- 予算計画の高度化
- セルフサービス・レポーティング
- 財務会計と管理会計の住み分けを整備
- 経営レポート/ダッシュボード
- AIによるサポート
DX人財
デジタル技術・データを自分ゴトとして捉え、データやツールを利活用し、業務改善による生産性向上や新たな価値創造ができる人財を会社全体で育成します。
5つのステージを定義し、自分のペースでステップアップ
知るステージ → 使うステージ → 活用するステージ → 創るステージ、極めるステージ
- キャリアの自己表現
- 働き方変革
- 業務改善による生産性向上
- 新たな価値創造提案
DX基盤
デジタル技術・データの活用のためのシステム環境の整備、および情報セキュリティ対策の強化に順次取り組んでいます。
DX基盤整備
ロードマップを作成し、老朽化したシステムのクラウド化、およびユーザ環境の刷新により、DX推進に向けた環境の整備を順次進めています。
情報セキュリティとサイバーセキュリティ
社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置し、DX推進部門/情報システム部門から情報セキュリティ/サイバーセキュリティに関する定期的な監視・報告を実施しています。
情報セキュリティを、事業継続の最大リスクの一つと位置付け、グループ会社を含めたイトーキグループ全体でセキュリティ対策に取り組んでいます。
- リスク管理委員会
- 情報セキュリティに関する各種規定のアップデート
- グループITガバナンス
DX推進体制
2022年にDX推進本部組織を編成。各ビジネス部門とコーポレート部門と連携し、経営の高度化、経理の高度化、サプライチェーンの高度化に取り組んでいます。
イトーキのDXは、全員参加型DXで全体最適を追求しています。
DX推進体制