オフィスにアロマの香りを。効果と種類、導入のポイントを解説

アロマは、ただ良い香りを漂わせるだけではありません。アロマは私たちの心身に直接的に働きかけ、様々な良い影響をもたらします。アロマを取り入れることで、仕事の効率を上げたり、オフィスの雰囲気を改善したりと、うれしい効果が期待できるのです。

まずは、オフィスにアロマを導入することで得られる、主な効果を4つご紹介しましょう。

現代社会は慢性的なストレスに悩まされています。特にオフィスワークでは、締め切りや人間関係、長時間労働などによるプレッシャーが重くのしかかります。そんな時、アロマの香りは心の安らぎを与えてくれる頼もしい味方となるでしょう。

ラベンダーやオレンジスイートなどのアロマには、副交感神経を優位にし、心拍数や呼吸を穏やかにする作用があるといわれます。さらに、交感神経の興奮を鎮め、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制するという話も。

リラックスした状態では、脳が最も効率よく機能します。集中力が高まり、アイデアが次々と浮かんでくるでしょう。

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出典：米国国立医学図書館（NLM）が作成する医学分野の代表的な文献情報データベース│ラベンダーアロマセラピーのリラクゼーション効果は、経胸壁ドップラー心エコー検査で評価した健康な男性の冠血流速度予備能を改善する

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17689755/

「デスクワークに集中したいのに、つい気が散ってしまう...。」

そんなときこそ、アロマの香りが役立ちます。アロマの香りには、集中力を高める効果があるんです。

例えば、ローズマリーやペパーミントなどのハーブ系の香りは、脳の覚醒レベルを上げ、クリアな思考を促進します。レモンやオレンジなどの柑橘系の香りも、リフレッシュ効果が高く、眠気覚ましや集中力アップに役立ちます。

オフィスの気になるニオイ。「消臭剤を置いても、なんだか効果が感じられない……」という悩みも、アロマで解決できるかもしれません。

アロマには、消臭・抗菌効果があるものも多く、例えば、レモンやオレンジなどの柑橘系のオイルは、爽やかな香りで消臭効果を発揮してくれるはずです。ティーツリーやユーカリ、ペパーミントなどのハーブ系のオイルには、空気中の細菌やウイルスの繁殖を抑える抗菌作用があるといわれています。
オフィスにアロマを取り入れることで、タバコや汗などの不快なニオイを軽減でき、感染症予防にも一定の効果が期待できるのはうれしいですよね。

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出典：福岡県立大学看護学研究紀要│精油（ティートリーとラベンダー）の抗菌効果の検討 その1

https://www.fukuoka-pu.ac.jp/academics/nurse/bulletin2/11_2pdf/11-2-4.pdf

オフィスに一歩足を踏み入れた瞬間、ふわりと漂う心地よい香り。それだけで、その会社に対する印象が良くなるものです。アロマの香りは、五感に直接働きかけ、無意識のうちに感情や記憶に影響を与えます。

例えば、高級感のあるローズやジャスミンのアロマが香るオフィスは、信頼性があって品格高い印象。柑橘系の爽やかな香りは、若々しく活気のある企業イメージをもたらすでしょう。
貴社のコンセプトやブランド戦略に合わせた香りを選び、オフィス空間を素敵に演出してみてください。

アロマは種類によって、効果や雰囲気が大きく異なります。たくさんの種類があるので、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

ここでは、オフィスにおすすめのアロマの種類と特徴を、4つのグループに分けてご紹介します。

甘くて華やかなフローラル系アロマの香りは、心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。ラベンダーにはストレス軽減効果が期待できるので、忙しい日々を送る現代人にぴったりの香りです。ジャスミンは心を穏やかにし、幸福感をもたらす効果があるといわれています。

万人に好まれるさわやかな柑橘系アロマの香りには、心をリフレッシュさせ、気分を明るくする効果があります。とくに、レモンの香りは交感神経を優位にするといわれており、集中力・記憶力アップに効果的です。

ハーブ系のアロマは、スッキリとしたグリーンの香りが特徴。頭をクリアにし、集中力アップに効果があります。清涼感が欲しいときにもおすすめです。

木の木部や枝、葉などから抽出された樹木系のアロマは、森林の香りが心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。ユーカリは、スッキリとしたシャープな香りがリフレッシュに最適。ヒノキは、消臭効果や抗菌効果があるとされています。

それでは、オフィスにアロマを導入する際の具体的な方法と、設置場所の選び方のポイントを解説していきます。

オフィスにアロマを取り入れる際は、アロマディフューザーを使用するのが一般的です。アロマディフューザーには、様々なタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。代表的なものをご紹介しましょう。

• 超音波式：水にアロマオイルを垂らし、超音波振動でミスト状に拡散させるタイプ。手軽で静音性が高く、オフィスに適しています。加湿機能付きのものもあります。
• ファン式：ファンの風でアロマオイルを揮発させ、香りを広げるタイプ。コンパクトで持ち運びに便利ですが、音が気になる場合もあります。
• ネブライザー式：アロマオイルを細かい粒子状に噴霧するタイプ。香りが強く、素早く広がるのが特徴です。水を使わないので、オイルの消費量も多めです。

タイマー機能付きのものを選べば、オフィスで過ごす時間に合わせて香りの強さを調節できます。また、加湿機能付きのものは、乾燥しがちなオフィス環境の改善にも一役買ってくれるでしょう。

アロマディフューザーの設置場所は、香りの効果を最大限に引き出すためにも重要なポイントです。オフィスの各エリアに合わせて、最適な場所を選びましょう。

アロマをオフィスに取り入れる際は、いくつかの点に注意が必要です。快適な空間づくりのために、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

アロマオイルの中には、アレルギー反応を引き起こすものもあります。事前に社員にアンケートを取るなどして、アレルギーを持つ人がいないか確認しておくことが大切です。もしアレルギーを持つ社員がいる場合は、その人に合わせて安全なアロマオイルを選ぶ配慮が必要でしょう。

また、アロマディフューザーの使用時は、こまめな換気を心がけ、室内の空気を新鮮に保ちましょう。香りが強すぎると、頭痛や吐き気を催す人もいるため、適度な濃度に調整することが大切です。

アロマの香りの感じ方は、人それぞれ異なります。ある人にとって心地よい香りでも、他の人にとっては不快に感じることもあるでしょう。オフィス全体で使用するアロマは、できるだけ多くの人が好む、万人受けする香りを選ぶのがおすすめです。

柑橘系やハーブ系の爽やかな香りは、多くの人に好まれる傾向にあります。一方、ジャスミンなどの強い香りは、好みが分かれやすいので注意が必要です。

アロマオイルは、直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保管するのが基本です。使用期限を守り、古くなったオイルは使用しないようにしましょう。

また、アロマオイルの取り扱いには十分な注意が必要です。原液を直接肌につけたり、飲み込んだりしないよう、保管場所や使用方法の周知を徹底しましょう。

ITOKI TOKYO XORKは、イトーキの本社オフィス兼ショールームです。最新の働き方と空間で、イトーキ社員が実際に働いている様子を公開しています。

そんなITOKI TOKYO XORKでは数種類のアロマを導入しておりますので、実際にアロマの香りを取り入れたオフィス空間を体験することができます。アロマの導入を考える際は、ぜひ一度、その効果を実感しにご来館くださいませ。導入方法や、導入時の疑問・不安解消にお役立ていただければ幸いです。

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