ITOKI PERSON「学歴も年次も関係ない」最年少管理職を生んだ上司の一言。生産管理課 課長/ 城ヶ原 祐

「学歴も年次も関係ない」イトーキ最年少管理職のキャリアを動かした“上司の一言”

工業高校を卒業後、ものづくりの現場からキャリアをスタートさせた城ヶ原さん。持ち前の前向きさとコミュニケーション力を武器に、資材調達や生産管理へとフィールドを広げ、現在はイトーキ史上最年少課長として、営業と生産の架け橋となる販売予測業務の責任者を務めています。

「学歴も年次も関係なく、自らやりたいことを上司や周囲に伝えることが大事」だと語る城ヶ原さんに、視座を引き上げた上司の一言や、若手から活躍するための秘訣について聞きました。

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生産本部 商品統括部 オフィス商品部 生産管理課 課長

城ヶ原 祐

工業高校にて溶接や機械制御を学び、2008年にイトーキへ入社。寝屋川工場 フォーミング班、製造1係 係長、資材係 係長、APセンター 工務係 係長を経て、現在はオフィス商品部生産管理課にて販売予測や工場の需給計画業務を担う。2025年、イトーキ史上最年少で課長に昇進。

※所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。

営業と生産の“架け橋”。利益を最大化させる販売予測の仕事

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私が担当している販売予測業務は、「受注しても売る製品が準備できない」という機会損失を防ぎ、且つ最も効率の良いものづくりを行うことで工場のパフォーマンスも上げるという会社の利益を最大化させるための“架け橋”のような仕事ですね。

「受注が決まってから作る準備をする」と思われがちですが、実はそれでは遅いことも多々あります。製品によっては材料を海外から手配する必要もありますし、工場の人数を増やすために人を雇わなければならないこともあり、多くの情報をいかに早い段階で工場に届けることができるかが重要になります。

そのために、営業チームと連携して商談情報や見積を入手したり、市場でのシェアや市況を分析したりと、定量・定性の両面からデータを重ねて、毎月試行錯誤を繰り返しています。

これから取り組んでいきたいのは販売予測へのAI導入です。今はまだアナログな工程も多いので、AIを活用して精度をさらに高め、全社の利益最大化に貢献したい。ロスのない予測の仕組みを作ることが今の目標です。

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常に“上司の視座”で動く。最年少課長への道のり

私は幼いころから工作することが好きで、工業高校では溶接や機械制御を学んでいたので、その技術を活かしたいという思いでイトーキに入社しました。私にとって「働く」ことは、有形無形を問わず何かを後世に残していく、素晴らしいこと。だから、早く社会を経験したいという気持ちは人一倍強かったです。

目の前の仕事で精いっぱいだった1年目を終えると、少しずつ会社の構造が見えてくるようになりました。転機となったのは上司との面談です。「給料を上げたいから出世したい」と伝えたとき、こう言われたんです。「上が何をしているか理解しようとしているか?現場の視座で物事を考えていたら出世はできないぞ」と。これが、私の考え方を大きく変えました。

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それまでは生産計画を見て、「今日はこれを全うすればいい」としか考えていなかったところから、常に「上が何をしているか」を強く意識するようになりました。

工場の6分野(安全・環境・品質・生産・原価・人材育成)それぞれに目標を掲げる班長の姿を見て、自分だけではなく、班の目標を達成するために能動的に動くようになったんです。班長の仕事を奪いにいくような勢いで(笑)。

すると、次第に班長の代わりに仕事を任されることが増え、周囲から推されたことで2年後には昇進が決まりました。この“ひとつ上の視座”を持ちつづけたことが、係長や課長への昇進にも繋がったと考えています。

意思を「伝える」から「引き出す」へ。チームで動くということ

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昇進を重ねていくうえで、もちろん壁にもぶつかりました。自分の目標達成のためには、ひとりで行動すれば良かったけれど、部下を持つ立場ではチーム一人ひとりの意識改革が必要になってきます。
どうみんなを鼓舞して動いてもらうかを考えないと、何事も成しえないことに気が付いたのです。

それまでは「自分はこうしたい」という意思ばかりを伝えていましたが、メンバーから意見を「引き出す」ことに注力するようになりました。はじめは全員に同じようなコミュニケーションの取り方をしていたので、失敗することも多々ありましたね。

工夫しているのは、腹を割ってお互いの話ができるように、まずは相手の意思を受け止めて尊重すること。そして、メンバーに発言する場を作ることです。

あえて改善案を本人の口から説明してもらったり、会議に同席させたりと、評価者にも本人の頑張りが見えるようにしています。私自身がそうやってチャンスをもらってきたからこそ、同じ環境を作ってあげたいんです。

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最年少で課長になったときには、「本当に自分に務まるのか?」とプレッシャーもありました。まだ経験も浅く、学ぶことも多々あるのではないか、と。でも、「任命された以上、会社が推薦してその立場に就いたのだから、絶対的に自信を持て」と上司に背中を押してもらったことが励みになりました。

経営層に近づいたことで、さらに意識は変わりましたね。今は、やるべきことが会社の利益にどう直結するのかを常に考えています。目標達成の上流には、会社を存続させるのに必要な売上や利益がある。主語が自分から自分のチームへ、そしてとうとう会社になったのだと強く感じました。

イトーキは若くても、学歴関係なく、きちんと努力と成長を評価してくれる会社です。高卒の私が課長になったことで、「あいつが上がったんだから、自分だってやれるはず!」と若手のモチベーションになればいいなと思います。

やりたいことを発信しつづければ、必ずチャンスは広がる

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実は入社当初は、ものづくり一筋でキャリアアップを図っていくつもりでした。でも、「ものづくりの前工程をもっと知ることが大切」だと当時の上司に教えられたことで、資材調達や生産管理の重要性を認識するきっかけに繋がりました。

ものづくりの前工程を学ぶうえで、これまでさまざまな課やチームを渡り歩き、いろんな経験をしてきました。異動は大変なことでもありますが、同時にチャンスでもあります。自分のセンスや行動を踏まえて、その部署に適した何かがあると思ってもらえたからこその人事采配なので、そこには自分にしかできない使命があると思うんです。

それに、自分次第で今ある仕事を楽しくすることもできます。現場時代は、目の前の業務のほかに、溶接をして安全カバーを作ったり、改善ツールを自作したりと、自分の構想を具現化するのが楽しくて仕方ありませんでした。ほかにも、深い人間関係を築いたり、ささいな雑談を楽しんだりと、異動のたびに自分で楽しみを見つけてきたので、仕事が億劫になったことは一度もありません。

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私は、基本的にポジティブに物事を捉えるようにしています。若いうちから活躍したいと考えている人にも、「ポジティブに考えよう」と伝えたいですね。できない理由を探すのではなく、どうしたらできるか、もっと良くなるだろうかと考える。

もちろん、本当にできないこともあるかもしれないけど、諦める前にできる施策を考えてほしいなと。ポジティブ思考は意外と少数派だからこそ、一目置かれる存在になると思いますよ。

それから、「自分から発信しよう」とも言いたいです。もっと上司に自分のしたいことを言ってみてほしい。私は人事異動のときも含めて、自分が納得いくまで「もう一度面談させてください!」としつこくコミュニケーションをとっていました(笑)。言わなければ変わらなかったこともたくさんあったと思います。

自分の想いは誰しも必ずあるはずなので、遠慮せずに発信すれば、必ずチャンスは広がります。イトーキは仕事だけじゃなくて、人生に活かせるような物事の考え方や経験を積ませてくれる会社。仕事は生きていくためにあるからこそ、楽しく経験を積んでほしい。その先には、きっと面白い景色が待っているはずです。

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  • 所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。

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