ITOKI PERSON 事務職からのキャリアチェンジ 高難度資格で“信頼される技術者”へ。 / 溝口 夏海 Natsumi Mizoguchi

事務職からの転身。お客様の喜ぶ顔が見たいから、信頼に裏付けされた高難度の資格取得へ

必ずしもプラン通りに進むとは限らない改修工事。工事担当のプロとしての視点から提案を行い、引き渡しまで伴走するのが溝口夏海さんです。お客様だけでなく、協力会社や管理会社からも信頼される存在となるために、日々積極的に知識を吸収し続けていると語る溝口さんの、想いとこだわりに迫ります。

溝口 夏海

営業本部エンジニアリング統括部
エンジニアリング部 第4エンジニアリングセンター

溝口 夏海

2014年に事務職志望で入社し、セールスバックオフィスを5年経験。お客様と直接会い、イトーキの提供する価値を自分の目で見たいという想いから、エンジニアリング部(コンストラクションマネジメント・工事監理)へ異動。以来、さまざまな案件で工事主任者を務める。

目指すゴールを崩さないために、
プロとしての判断をためらわない

溝口 夏海 デスクでノートPCで業務をしている

お客様に、理想の空間を提供する“ラストワンマイル”を伴走することが使命

私の仕事はラストワンマイル、お客様に理想の空間を提供する“最後の区間”を伴走することが使命です。複合案件の商談や難易度の高い工事案件の相談が届くと、まずは打ち合わせに同席します。続いて協力会社と現場調査を行い、排煙設備や配管の位置、建屋・既存仕上げ・消防設備・搬入経路などを確認します。

ビル管理会社への相談に加え、消防署や役所への申請、安全書類の作成も担当します。さらに「いつ、どこで、誰が、どの作業を行うのか」を示すステップ図や工程表を作成し、施工する協力会社や建設会社、工事会社と何度も工程会議を重ねます。

溝口 夏海 スマートフォンで電話をしている

関わる人が多いから、安全第一に試行錯誤

エンジニアとしての判断が求められる施工には立ち会い、作業者の安全を第一に意識しながら、トラブルには迅速に対応し、お客様へ引き渡しを行います。
工事は決められたステップ通りに進まないこともあるのが難しいところです。例えば、天井ボードを外したら事前調査で見つからなかった配管が出てきて、予定部材を設置できないこともあります。

関わる人が多い分、自分が足踏みしていると全体に影響してしまいます。だからこそ、現場で作業者と交渉し、プラン通りに進められる方法を模索することも大切な役目です。

溝口 夏海 施工に立ち会う様子

お客様に寄り添うことがこだわりに直結する

想定外の出来事があっても、お客様が喜ぶ提案を減らしたくないんです。施工が始まると後戻りが難しくなります。例えば「もっと遮音性を高めたいから、天井まで間仕切りを建てたい」という要望をいただいても、そのまま実施すると法律上問題となる場合があります。それでも、早い段階で専門的な見解を得られれば、別の打開策やコスト削減案を提示できる可能性があります。

お客様の声にしっかり耳を傾け、早い段階で信頼関係を築くことが重要な要素だと感じています。信頼を失わないように、施工中もお客様とコミュニケーションを取り、現状を説明したり直接訪問したりして状況を説明するようにしています。

様々な創意工夫を凝らして、たくさんの協力会社と造り上げた空間が完成することはとても達成感がありますし、最終的にお客様が『ありがとう』と笑顔で言ってくださる瞬間が、私にとって一番のやりがいです。

溝口 夏海 コートを着て外出する様子

「この人に任せたい」、知識が信頼に結びつく

溝口 夏海 ミーティングの様子 モニターを指差している

信頼のために、難易度の高い資格にも挑戦

工事の世界ではまだまだ新参者のため、新しいプロジェクトが始まる時、工事業者会議では頼りなさそうに見られることもあります。だからこそ、初回から「この人なら安心できる」と思っていただけるよう、1級建築施工管理技士の資格取得を目指しています。

2級は取得済みですが、1級があれば官公庁案件の専任や大規模案件を監理技術者として担当でき、仕事の幅がグッと広がります。資格を提示できることで、信頼感も高まると思います。

溝口 夏海 オフィスで座って会話している

新たな知見を得て、勉強会も開催

近年では、自分の手で導き出した知見を得たいと思い、前例のない案件にも積極的に挑戦しています。アスベスト調査や粉じん対策が義務化されましたが、当時は周囲に経験者がいませんでした。そのため、事前に情報収集に時間をかけ、直接行政へ相談に行くことで、安全で正しい工事手順を示せるように努力しました。現場で学んだ知識や経験を活かし、勉強会等も開催しています。

溝口 夏海 屋外で書類を抱えている

規模が大きい案件や複雑な案件を任せてもらうためには、信頼が必要不可欠です。だからこそ日々新しい知識を学び、その情報を社内に発信することでイトーキ全体の工事レベルを高めることに貢献したいです。

法改正等にタイムリーに対応し、安全で正しい工事を実施することが、業界の中でイトーキの信頼を高めることにつながっていくと信じています。

溝口 夏海 笑顔でインタビューに答えている

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