リアル&リモートのハイブリッドで新たな事業ステージへと進化する
「グローバル・ハブ・オフィス」
医薬品や再生・細胞医薬の研究・開発を行う住友ファーマ株式会社は、グローバル化と新たなヘルスケアソリューションに挑戦するためにブランドを刷新。東京・日本橋のメガプレート型オフィスへ東京本社移転を実施した。新たなオフィスで実践するのは、リアルとリモートのハイブリッドな働き方。
“行きたくなる、行くとワクワクするオフィス”をコンセプトに、イノベーションを加速するコラボレーティブな環境構築にチャレンジした。

ユーティリティゾーン
ユーティリティゾーン
グラフィックアートが気持ちの切替を促し、感性を刺激するユーティリティゾーン。フリードリンクやモバイルバッテリー等、必要なツールを提供している。

執務エリア(コワーク)
執務エリア(コワーク)
昇降式の執務デスクでは、グループアドレスで座席が変わっても快適な姿勢で作業ができる。通路を挟んだソファ席は、必要なメンバーが素早く集まりミーティングが可能。

エントランス
エントランス
大型LEDディスプレイに流れるのは、企業ビジョンをイメージしたプログラミングアート。刻々と変化する映像を通してグローバルカルチャーを醸成し、企業メッセージを来客にも発信する。

来客会議室
来客会議室
壁面にはコーポレートシンボルマークをモチーフにした、オリジナルデザインを施した。
User’s Voice
住友ファーマ株式会社
コーポレートガバナンス部
総務グループ
室崎
弘行氏
イトーキには旧オフィスのリノベーションでサポートを受けており、私たちの企業理念やビジョンを深く理解していることから今回の依頼となりました。移転という時限のあるプロジェクトであり、コロナ禍で打合せもリモートが中心になるなど、前回のリノベーションとは大きく異なる条件下でしたが、私たちが実現したい働き方を的確に読み解きデザインに落とし込んでくれただけでなく、新たな発想での提案もしていただきました。
キックオフから移転までのスピード感ある対応は、まさにプロフェッショナルの仕事だったと満足しています。日経ニューオフィス賞をいただいたことで内外からの注目がさらに高まり、社員のモチベーションにもなっています。
Comment
同社は2017年から働き方改革を推進しており、当時よりコンセプト策定・設計要件の取り纏めを支援させていただいています。
今回のプロジェクトのミッションは、2017年に策定した「働き方改革の目指す姿」を維持しつつ、同社を取り巻く環境の変化に適合するため「グローバルビジョンの実現」と「社員自ら出社したいと思えるオフィス」を具現化することでした。
プロジェクトマネジメントにおいて重視したことは合意形成のプロセス。コンセプトからレイアウト、運用ルールに至るまで従業員を巻き込んだ合意形成により、皆さまが理解度・納得度を高めた状態で移転できたため、新しいオフィスでの新しい働き方にスムーズに適応することができました。

Designer
岡 純平
Junpei Oka
グローバル・ハブ・オフィスの実現に向けて、行きたくなる、行くとワクワクする環境づくりを大切に、住友ファーマ様と一緒に考え設計させて頂きました。グローバルな企業ブランドを空間化する為に、一体感を醸成するコラボレーティブな環境やリアルとリモートをシームレスに繋ぐテクノロジー、海外オフィスでは日常的なアートを導入する等、多様な価値観を理解しあえるデザインを目指し構築しています。
新たなシナジーを生み、世界の中継地となっていく。プロジェクトメンバー皆様と移転への明確なビジョンと価値観を共有し、ともに作りあげたからこそ実現できたワークプレイスだと感じています。
Project Manager
小松 祐輝
Yuki Komatsu