ZEBを実現する最先端技術を結集。
高い省エネ性と快適で健やかに働ける環境を両立。
ZEBとは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、高断熱化・日射遮蔽・自然エネルギー利用・高効率設備などによる省エネと太陽光発電などを利用した創エネにより建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロ、あるいは概ねゼロとする建築物のこと。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた活動の一環として、今後ますます需要拡大が見込まれるZEBに対し、三菱電機株式会社では、2020年10月、ZEB関連技術実証棟「SUSTIE(サスティエ)」を稼働開始した。
HUB
HUB
2階から3層吹き抜けの空間を活用した「HUB」は、人が集まり部署の垣根を越えたコミュニケーションを促す場。2階のカフェカウンターや協創エリア、3階のソファミーティングコーナーやライブラリーなどで構成。インテリアデザインコンセプトの『「かたち」は「線」の集合体』をグラフィックや家具で表現。活動が社員の目に触れ、集まりやすいよう執務空間とのつながりを実現した。
HUB
HUB
「HUB」を3階より見下ろす。大階段は社内セミナーなどにも利用することができる。
1階エントランス
1階エントランス
ひときわ目を引く壁面緑化。
廊下
廊下
1階エントランスから続く廊下の壁面に「版築」という左官を用いた仕上げを施し、鎌倉の切通しを表現している。層のように塗り分けた版築は、「知層」という建築コンセプトを体現したデザインである。
1階会議室「DOKUTSU」
1階会議室「DOKUTSU」
地中の洞窟のような空間で社内外の打合せに活用されている。地中から青空を眺めるような「青空照明」が来訪者の目を楽しませている。
4階小会議室「ONSEN」
4階小会議室「ONSEN」
各個室は独自のコンセプトでデザインされ、活動に合わせて利用できる。
4階電話室「OOZORA」
4階電話室「OOZORA」
各個室は独自のコンセプトでデザインされ、活動に合わせて利用できる。
4階中会議室「IZUMI」
4階中会議室「IZUMI」
各個室は独自のコンセプトでデザインされ、活動に合わせて利用できる。
1階食堂「DAICHI」
1階食堂「DAICHI」
1階のデザインテーマは「大地」。来客打合せや多彩なレイアウトで講演会やセミナーなど多目的に利用できる。
2階実証室「ROOT」
2階実証室「ROOT」
実証オフィスのデザインテーマは「幹」。コミュニケーションを重視したフロアで、カラーリングもアクティブに。
3階実証室「LEAF」
3階実証室「LEAF」
実証オフィスのデザインテーマは「葉」。木や緑をモチーフとした配色で、多様な姿勢の席を用意し、リラックスして働くことができる。掘りごたつ席は人気を集めている。
4階実証室「SKY」
4階実証室「SKY」
実証オフィスのデザインテーマは「空」。個人ワークのための高集中フロアで、青を基調としたカラーリング。異形天板のワークステーションやブース席を設置。
ガラスパーティション
ガラスパーティション
WELL認証取得に向け、"空間にアートの要素を取り入れる"条件を満たすため、線を使ったグラフィックをデザインしたガラスパーティション。
User’s Voice
三菱電機株式会社
情報技術総合研究所
総務部
戝津考平氏
イトーキには建築設計側と丁寧に擦り合わせながら、建築コンセプトとインテリアデザインの融合を実現していただきました。細部にわたる詰めや手際のよいフォローにより安心してプロジェクトを進めることができました。運用開始後のアンケートでは「快適に働いている」、「什器が使いやすい」など高評価で、従業員のモチベーションも高まっています。社内の見学会も好評で、SUSTIEは、省エネと快適性を兼ね備え、かつコロナ禍での新しい働き方を目指したオフィスとして、各方面から問合せを多数いただいており、注目度の高さを実感しています。
Comment
建築とインテリア、働き方の融合を目指して、一貫したコンセプトにこだわり、デザインしました。 多面的な要素を一つのかたちにすることは、難しさを感じながらも、デザイナーとして愉しんで取り組めたことを覚えています。
お客様と会話を重ね、多くの課題を乗り越えて実現したSUSTIEは、一貫したデザインのもと、ZEBを実証する施設としてふさわしい、快適な働く場を形にしています。
Designer
島村 正信
Masanobu Shimamura