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移転・リニューアル

オフィス移転の流れとスケジュールのポイントを解説!やることチェックリストを公開

「今のオフィスが手狭になってきた…」
「オフィス移転のタイミングはいつがベスト?」
「準備や手続きは何から始めるべき?」

こんなお悩み、抱えていませんか?
オフィスの移転は新しいスタートを切るチャンスですが、同時に多くの不安や疑問も伴いますよね。この記事では、移転を検討すべきタイミングから、具体的な準備のスケジュール、そして失敗しないためのチェックポイントまでをわかりやすく解説します。

さらに、オフィス移転を成功させるためのチェックリストを完備した、無料でダウンロードできる「移転マニュアル」もご用意しました!
はじめてオフィス移転を担当する方も、経験者の方も、この記事を読めば具体的な進め方が見えてくるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

オフィス移転で得られる4つの効果

日常業務と並行して進めるオフィス移転は、大きな負担を伴うプロジェクトです。しかし、従業員のエンゲージメント向上や企業の成長促進など、オフィス移転がきっかけで大きな価値を生み出すチャンスにもなり得ます。

まずは、オフィス移転で得られる4つの効果を紹介します。

変化する働き方への対応

近年、働き方改革の影響もあり、オフィスの役割や求められる環境も大きく変化しています。現在の働き方に合った、快適で機能的なオフィス環境は、従業員のモチベーションや生産性を向上させ、企業全体の成長にもつながります。

具体的には、以下のような効果が期待できるでしょう。

  • フリーアドレス制や集中スペースの導入による柔軟な働き方の実現
  • リフレッシュスペースやオフィスカフェの設置によるコミュニケーション活性化
  • 最新設備の導入による業務効率の向上

企業ブランディングの強化

新しいオフィスは、企業のブランドイメージを強化する絶好の機会です。洗練されたオフィスデザインやエントランスの工夫、ショールームの併設は、企業のイメージを向上させ、顧客や取引先からの信頼感を高めてくれるでしょう。

人材マネジメントの強化

オフィス移転に伴う快適な職場環境づくりは、優秀な人材の採用から定着まで、幅広い効果が期待できます。具体的には、以下のようなメリットがあります。

  • 採用面接時のオフィスの印象が、応募者の入社意欲につながる
  • 居心地の良いオフィスが従業員の定着率を高め、長期的な人材育成を可能にする
  • 託児所やジムなどの福利厚生施設により、個々のライフスタイルに合わせた働き方を実現できる

魅力的なオフィス環境が、従業員の満足度向上やワークライフバランスの実現を促進してくれるのです。

コストの最適化

オフィス移転は、企業のコスト構造を見直す絶好の機会です。たとえば、以下のような効果が期待できます。

  • 賃料の見直しによる固定費削減
  • 面積の最適化によるランニングコスト削減
  • テレワーク導入による必要面積の縮小
  • 省エネ設備導入による光熱費の削減

オフィス移転で最初に知っておくべきこと

オフィス移転は単なる引っ越し作業ではなく、企業の将来を左右する重要なプロジェクトです。はじめに、オフィス移転について事前に知っておくべきことを3つご紹介します。

オフィス移転プロジェクトの全体像を把握する

まずは、オフィス移転のプロセス全体をざっくりと把握しましょう。プロジェクトは、大きく分けて以下の4つに分類されます。

  1. 【企画】フェーズ:移転の目的設定、予算策定、スケジュール立案
  2. 【準備】フェーズ:物件選定、レイアウト設計、業者選定
  3. 【実行】フェーズ:内装工事、什器・設備の移設、引っ越し
  4. 【運用】フェーズ:新オフィスでの業務開始、効果検証

プロジェクト全体を通して、各フェーズの目的やポイントを明確にしておくことが大切です。とくに、企画フェーズの目的設定はその後のプロジェクトの方向性に影響するため、入念に行いましょう。

移転までに必要な業務と準備期間を知る

次に、オフィス移転にかかる標準的な準備期間を確認します。

  • 全体期間:約12~15ヶ月
  • 物件探し:3~6ヶ月
  • 設計:3~6ヶ月
  • 内装工事(発注から入居まで):3~6ヶ月

物件の規模や地域、状況によって変動する可能性があるため、余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。

プロジェクトに関わる主要部門と役割を設定する

そして、オフィス移転のプロジェクトに関わる主要部門と役割を設定しましょう。

  • 総務部門:プロジェクト全体の統括、予算管理
  • 情報システム部門:IT環境の移行計画
  • 人事部門:従業員への説明・調整
  • 各部門代表者:部門固有の要件定義、調整

各部門の役割を明確にし、部門間の連携が必要な場合は、早めの調整を心がけましょう。

オフィス移転のベストなタイミングは?検討すべき7つのサイン

オフィス環境の見直しが必要なサインは、様々な形で現れます。もし、以下の7つのサインに心当たりがあれば、移転を検討するタイミングかもしれません。この機会に、自社の状況をチェックしてみてください。

1. ビルの契約更新のタイミングが迫っている

オフィス移転を考えるきっかけとしてもっとも多いのは、やはりビルの契約更新のタイミング。
今のオフィスで何か不満に感じていることはありませんか?契約更新は、現在のオフィスの問題点を見直し、改善策を検討する良い機会です。

2. オフィスが手狭になってきた

人員増加や働き方の変化によってオフィスが手狭に感じられるようになったら、移転を検討する時期かもしれません。窮屈なオフィスでは、業務効率の低下や従業員のストレス増加を招くリスクがあります。

3. 従業員のモチベーションが低下している

「最近、従業員の元気が感じられない」と感じることはありませんか?
働きづらいオフィスや古い設備が、従業員のモチベーション低下の原因かもしれません。オフィス環境を整えて従業員が気持ちよく仕事に集中できれば、生産性の向上も期待できます。

4. 採用活動が思うように進まない

魅力的なオフィスは、優秀な人材を惹きつける重要な要素です。現状のオフィス環境が採用活動のネックになっていると感じたら、今こそ移転を視野に入れてみましょう。

5. 設備の老朽化が進んでいる

古い設備では、どうしても快適な働き方を実現するのは困難です。最新設備を備えたオフィスへの移転で、従業員の快適性と業務効率を向上につなげましょう。

6. 賃料負担が重い

賃料が経営を圧迫している場合、移転によるコスト削減を検討してみましょう。特にテレワークの普及で余剰スペースが生まれている場合は、オフィスの縮小も選択肢の一つです。

7. 企業イメージと今のオフィスが合っていない

会社の成長に伴い、現在のオフィスが企業イメージに合わなくなることもあります。企業に合ったおしゃれでスタイリッシュなオフィスは、企業の信頼感と革新性をアピールする強力な武器となります。

オフィス移転の引っ越し日はいつがいい?移転日を決めるポイント

オフィスの移転日は、業務への影響、コスト、作業のしやすさなど、複数の観点から最適な時期を見極める必要があります。自社の状況と照らし合わせて、どの条件を優先させるかを判断するとよいでしょう。

業務サイクルに合わせる

オフィス移転は、いかに業務への影響を減らせるかがポイントとなってきます。以下のような配慮をすると、スムーズに引っ越しを行うことができるかもしれません。

  • 自社の繁忙期を避けて実施日を決める
  • 決算期や年度末など、重要な業務時期との重複を避ける
  • 取引先への影響も考慮して日程を選定する
  • 大型連休を利用する

コスト面を優先する

閑散期の移転であれば、物件選びの幅が広がり、さらに引っ越し費用も抑えられる傾向にあります。

  • 引っ越し業者の閑散期を狙って日程を組む
  • 決算期に合わせた節税効果も考慮する
  • オフィス物件の供給状況を見極める

オフィス移転の流れ

オフィス移転日が決まったら、移転に必要な業務、スケジュールの流れを把握し、計画を進めていきましょう。

一般的なオフィス移転スケジュール

以下は、オフィス移転における一般的なスケジュール例です。

【業務別に見るオフィス移転スケジュール例】

フェーズ およその時期 おもなタスク
基本設計

移転14ヶ月前~10ヶ月前

  • プロジェクトチームの発足
  • マスタースケジュールの作成
  • パートナー選定
物件選定

移転11ヶ月~9ヶ月前

  • 物件情報の収集と内見
  • 賃料や共益費の確認
  • 通勤への影響度調査
設計・レイアウト

移転9ヶ月~6ヶ月前

  • 基本設計・実施設計の作成
  • 工事コストの見積もり
  • 什器・設備の選定
実施 移転6ヶ月~移転月
  • 内装工事の実施
  • 社内説明会の実施
  • 各種届出・手続きの開始
運用開始 移転後
  • 運用マニュアルの作成と配布
  • IT環境などのトラブル対応
  • 従業員からのフィードバック収集

これは、150~200名規模、移転先の規模400~500坪のオフィス移転を想定したものです。企業規模や状況に応じて、適宜調整が必要となります。

◇ ◇ ◇

イトーキがご用意しているオフィス移転マニュアルでは、さらにわかりやすい全体スケジュールを掲載しています。より詳細な発生タスクをチェックリストにもしていますので、ぜひお気軽にチェックしてみてください。

オフィス移転の10ステップ

さらに、オフィス移転の流れを10のステップに分けて見ていきましょう。

1. 移転の目的を明確にする

まず、移転の目的を明確にします。
現状の問題点や改善したい点を洗い出し、移転によってどのような成果を期待するかを具体的に定義することが大切です。これが、プロジェクトの方向性を定める指針となります。

2.プロジェクトチームを結成する

移転プロジェクトをスムーズに進めるために、プロジェクトチームを結成します。
各部門から代表者を指名し、予算、スケジュール、役割分担を明確化しておくと、全員が共通認識を持ってプロジェクトに取り組めるようになります。

3. 新オフィスのコンセプト・方向性を設定する

どんなオフィスにしたいのか、新オフィスのコンセプトや方向性を設定します。
従業員アンケートなどを参考に、働きやすさ、コミュニケーションの活性化、快適な環境などを考慮し、具体的なイメージを共有しておきましょう。

4. 外部パートナーを検討する

オフィス移転には、不動産、設計、内装、引越しなど、様々な専門知識が必要となります。
目的や重視したいことを基準に比較検討し、信頼できる外部パートナーを選びましょう。専門家の力を借りることで、よりスムーズかつ効率的にプロジェクトを進められます。

5. 物件を選定する

移転の目的に合った物件を探します。
ウェブサイトや不動産会社から情報を集め、実際に現地を内見して、立地、賃料、広さ、設備などを総合的に評価し、最適な物件を選びましょう。

移転先ビルを絞り込んだら、現在のオフィスを退去する準備もお忘れなく。
新オフィスの入居日と、現オフィスの退去日の確認など、スムーズな入退去にむけて準備を始めましょう。

6. レイアウトを設計する

新オフィスのレイアウトを設計します。
コンセプトや条件に合わせて、快適で効率的なワークスペース、コミュニケーションスペース、休憩スペースなどを配置することで、従業員の働きやすさを最大限に考慮した設計を目指しましょう。

7. 契約・各種届出・手続きの確認

物件の契約、各種届出、手続きは、スケジュールと法的な問題を回避するために、しっかりと確認し、必要な手続きを確実に完了させましょう。漏れがないよう、リストを活用したり、専門家からのアドバイスを受けたりすることも有効です。

8. 移転準備をする

移転準備は、スケジュールと担当者を明確化し、計画的に進めることが重要です。引越し業者を選定し、荷物の搬入・搬出、廃棄物処理、データ移行など、詳細な計画を立て、万全の準備をしましょう。

9. 移転当日

移転当日は、事前に作成した計画に沿って、スムーズなオペレーションを行います。トラブルを最小限に抑えるために、担当者間で連携を密にし、細心の注意を払いましょう。

10. 新オフィスを運用する

待ちに待った新オフィスでのスタートです。

オフィスのルールや働き方をまとめたマニュアルを作成し、従業員に周知徹底しましょう。定期的に評価を行い、改善点があれば積極的に修正することで、より快適なオフィス環境を実現しましょう。

オフィス移転でよくある失敗例と対策

とにかくやることの多いオフィス移転。準備不足がトラブルに繋がってしまうこともあります。スムーズな移転を実現するために、事前にチェックしておきたいポイントまとめました。失敗例、対策と合わせてご覧ください。

情報収集:信頼できる情報源を見つける

オフィス移転では、不動産会社、設計事務所、内装業者など、様々な専門分野の知識が必要です。信頼できる情報源から、正確な情報を収集することが大切です。

失敗例:インターネットの情報だけを頼りに判断し、移転後のオフィス環境に問題が生じた。

対策:複数の専門家の意見を参考にし、各分野の最新情報を収集しましょう。

社内体制の構築:プロジェクトチームを結成

オフィス移転は、全社を挙げて取り組む大規模プロジェクトです。総務部門だけでなく、各部門の代表者を含めたチーム体制が不可欠です。

失敗例:総務部だけで進めたために、部門間の連携が不足し、移転後の運用でトラブルが発生した。

対策:情報システム部門、人事部門、各事業部門の代表者を含めたプロジェクトチームを結成し、各部署の意見を反映しながら進めましょう。定期的な会議や情報共有を行い、全員が共通認識を持つことが重要です。

スケジュール管理:余裕を持った計画を立てる

予想外のトラブルは必ずといってよいほど発生するものです。とくに内装工事や什器の納品は、予定通りに進まないことも多いため、遅延が発生した場合の対応策も考えておきましょう。

失敗例:工期がひっ迫していたため工事が遅れ、移転日の延期を余儀なくされた。

対策:スケジュールには標準的な工期の1.5倍程度の余裕を持たせましょう。定期的な進捗確認と課題の早期発見を心がけるが大切です。

業者選定:信頼できるパートナー選び

オフィス移転の成功は、パートナー選びで決まるといっても過言ではありません。価格だけでなく、実績や対応力も重視して選びましょう。

失敗例:見積価格の安さだけで業者を選定し、対応の悪さから移転作業が大幅に遅延した。

対策:過去の実績、アフターフォロー体制、提案力を重視し、複数の業者を比較検討しましょう。とくに、緊急時の対応力は重要な判断基準となります。

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