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空間づくり

休憩スペース(リフレッシュスペース)をオフィスに導入するメリットは?企業事例もご紹介

近年、多くの企業がオフィス内に休憩スペース(リフレッシュスペース)を設けています。気分転換や社内コミュニケーションの活性化に役立つといわれていますが、導入したものの従業員に活用されず、思うような効果を得られないというケースも少なくありません。

本コラムでは、休憩スペースを設けるメリットや設置のポイント、うまく運用するコツを導入事例とあわせてご紹介します。

休憩スペース(リフレッシュスペース)とは?

オフィスの休憩スペースは、従業員が業務の合間にリラックスしたり、気分を切り替えたりするための空間です。働き方の多様化やワークライフバランスへの意識が高まる中で、休憩スペースの設置に積極的な企業が増えています。

休憩スペースのおもな種類

フリーアドレス制の浸透により、目的に応じたさまざまなスタイルが求められるようになりました。ひとつの用途にとどまらず、複数のスタイルを組み合わせて導入する企業も見られます。

カフェスペース

軽食やコーヒーを楽しみながら雑談や昼食、気分転換ができるカジュアルな空間です。決まった席に縛られず「人が自然と集まる場所」として、注目を集めています。

ラウンジ・くつろぎスペース

ソファやラウンジチェアを中心に構成された、開放的でくつろげる休憩スペース。部門や役職を超えたカジュアルな会話が生まれやすく、業務の合間にふと立ち寄れる手軽さが魅力です。

ライブラリースペース

読書や調べ物、仮眠や瞑想などに使える静かな休憩スペースも人気です。集中してインプットしたいときや、周囲を気にせず一人で過ごしたいときに適しています。

テラス・屋外スペース

自然光や風、緑を感じながらリフレッシュできる屋外空間が注目されています。屋上やバルコニーなど、普段活用していないスペースを有効活用する手段としても取り入れられています。

休憩室の設置義務と休養室との違い

休憩スペースの設置は、労働安全衛生規則第613条により「努力義務」とされていますが、労働基準法では6時間超の勤務に45分以上、8時間超の勤務に1時間以上の休憩が義務づけられており、実質的には休める場所の確保が欠かせません。

混同されやすい「休養室」は体調不良時に横になるための設備で、常時50人以上(女性30人以上)の事業場では男女別設置が同規則第618条で義務化されており、日常的な休憩とは目的も義務の扱いも異なります。

参考:「労働安全衛生規則 第613条~第618条」(中央労働災害防止協会)
 https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-3h6-0.htm

参考:「労働基準法に関するQ&A 労働時間・休憩・休日関係」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/roudoujouken02/jikan.html

参考:「職場における労働衛生基準が変わりました」(厚生労働省 群馬労働局)
https://jsite.mhlw.go.jp/gunma-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/jimusyosoku.html

休憩スペースがない職場は損?導入するメリット4つ

ITOKI DESIGN HOUSE TOKYOのカフェスペース

休憩スペースの種類を理解したところで、次はその具体的なメリットについてくわしく見ていきましょう。

オフィスにリフレッシュできるスペースを導入することで、企業と従業員にどのような効果がもたらされるのか、4つのポイントに絞って解説します。

集中力が回復し生産性が上がる

仕事中の適度な休憩は、集中力の維持や業務効率の向上につながるといわれています。仮眠や瞑想ができるスペースがあれば午後の眠気対策にもなり、リラックスした雰囲気で気分転換することでデスクワークによる疲労も軽減しやすくなります。

部署を超えた交流が生まれる

開放的なレイアウトの休憩スペースでは、部署を超えたコミュニケーションが生まれやすいといわれています。リラックスした状態での会話は柔軟な発想を促し、偶発的な出会いが新しいアイデアやプロジェクトのきっかけになることもあります。

働きやすさへの満足感が高まる

会社が労働環境改善に積極的に取り組む姿勢は、従業員に好印象を与え、会社への帰属意識を高めます。休憩スペースのようなストレス解消やリフレッシュができる場所を設けることで、従業員のモチベーションも向上するでしょう。

これらの取り組みは、結果として離職率の低下にもつながります。

企業イメージの向上につながる

洗練されたデザインの休憩スペースは、来社した取引先や求職者に対して先進的な企業姿勢を印象づける効果があります。

従業員を大切にする企業姿勢や、創造性を重視する企業文化を視覚的に表現することで、企業ブランドの価値を高めることができるでしょう。これは取引先との関係強化だけでなく、優秀な人材の獲得においても有利に作用します。

おしゃれで快適な休憩スペースを設計するポイント

休憩スペースのイメージ

休憩スペースをつくったものの、「周囲が気になって使いにくい」「なんとなく居心地が悪い」と感じている企業も少なくありません。多くの場合、設置場所やデザイン、機能面の検討が十分でないことが背景にあると考えられます。

ここでは、失敗しにくい休憩スペースづくりのポイントを解説します。

レイアウトで差がつく!休憩スペースの場所選び

利用率を左右する最も重要な要素が場所選びです。オフィス全体のレイアウトの中で休憩スペースをどこに配置するかによって、使われやすさは大きく変わります。たとえば、以下のような点を意識するとよいでしょう。

  • オン・オフのメリハリがつく、執務室の音が届かない場所にあるか
  • 会議や来客対応の妨げにならない位置であるか
  • 可能であれば、景観が良く自然光が入る窓際

スペースが狭くても心地よい空間づくりのコツ

休憩スペースを広く取れない場合でも、家具や照明、間仕切りといった要素を丁寧に選ぶことで、居心地のよさは十分につくり出せます。

  • くつろぎやすい家具(ソファやラウンジチェアなど)の選定と配置
  • 観葉植物やフェイクグリーンの導入による自然の癒し効果
  • 明るすぎず暗すぎない、落ち着いた照明
  • パーティションや吸音材を設置し、プライバシーと静けさを確保する

こうした要素を組み合わせれば、従業員が思わず立ち寄りたくなるような空間に近づけることができます。

使いやすさを高める機能面の工夫

デザインだけでなく、実際の使いやすさを高める機能面の工夫も大切です。以下のような点を意識するのがおすすめです。

  • ネットワーク環境(Wi-Fi)の整備
  • 飲み物や軽食の提供
  • ミーティングや個人作業など、用途に応じて使い分けられる多目的なスペース設計

休憩スペースをうまく運用するコツ

休憩スペースは、設置するだけでは十分な効果を得られません。従業員に積極的に活用してもらうための運用面の工夫が重要です。ここでは、休憩スペースの運用のポイントと、従業員の生産性向上やコミュニケーション活性化につなげるためのコツをご紹介します。

利用ルールの設定

休憩スペースの利用ルールを設けることで、すべての従業員が公平かつ効果的に利用できるようになります。導入時に、以下のような項目を明確にしておきましょう。

  • 利用時間の設定
  • 飲食の可否
  • 予約制の有無
  • 清掃当番やマナーなど、衛生面のルール

利用促進への取り組み

ルールを整えたうえで、利用を後押しする仕掛けも取り入れたいところです。たとえば以下のような取り組みが挙げられます。

  • 定期的なイベントの開催(例:毎週水曜日のコーヒーブレイクタイム)
  • 社内報や社内ポータルでの活用事例紹介
  • 経営層による率先利用

休憩文化の醸成

休憩スペースを効果的に活用するためには、その必要性や効果について全従業員で認識を共有し、適切な利用文化を醸成することが重要です。単に昼食をとる場所としてだけでなく、仕事の中での気分転換や創造的な思考を促進する場所であることを明確に伝えましょう。

具体的には、以下のような取り組みを実施するとよいでしょう。

【休憩文化醸成のための取り組み例】

取り組み 内容
社内研修やワークショップの実施

リフレッシュが生産性向上につながることを説明し、効率的な仕事のために休憩スペースを活用するという文化の醸成につなげる

経営層からのメッセージ発信

リフレッシュも仕事の一環であるというマインドを形成するため、経営層から積極的に利用を推奨するメッセージを発信する

利用ルールの明確化 昼食時以外でも自由に利用できることを明確にし、「サボっている」という誤解を防止する
成功事例の共有 休憩スペースの利用によって生産性が向上した事例や、新しいアイデアが生まれた事例を社内で共有する

こうした取り組みを積み重ねることで、休憩スペースは「業務に根づいた文化」として定着していきます。経営層が率先してスペース活用の姿勢を示すことも、従業員が気兼ねなく利用できる空気づくりにつながるでしょう。

定期的な見直しと改善

利用状況をモニタリングし、従業員の声を取り入れながら継続的に改善を図りましょう。利用状況の調査や従業員へのアンケート、改善案の検討と実施などを定期的に行い、コンセプトやレイアウト、運用ルールをブラッシュアップさせていくことが、長く使われる休憩スペースをつくるコツです。

休憩スペースのオフィス導入事例3選

オフィスの休憩スペースは、企業によってさまざまな工夫が凝らされています。ここからは、イトーキがご支援した企業の中から、3つの休憩スペース導入事例をご紹介します。

株式会社大林組 札幌支店オフィス

株式会社大林組 札幌支店オフィスコミュニケーションエリア

日本有数の総合建設会社である株式会社大林組。北海道の主要拠点である札幌支店は、新オフィスをリニューアルオープンしました。オフィス中央に配した開放的なコミュニケーションエリアは、仕事にも気分転換にも使える社員交流の基点となっています。

株式会社大林組 札幌支店オフィス納入事例掲載ページはこちら

パナソニック株式会社 空質空調社 ソリューション事業開発センター SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA

パナソニック株式会社 空質空調社 ソリューション事業開発センター リラックスエリア

パナソニックグループの空質、空調の技術を融合させ、新しいソリューション事業の開発を目指すために2021年に設立したパナソニック株式会社 空質空調社は、新拠点「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA 」を開設しました。植栽をふんだんに取り入れ、気分転換を促すリラックスエリア「Breeze Garden」。全面ガラス張りの空間はまるで屋外庭園のような設えです。

パナソニック株式会社 空質空調社 ソリューション事業開発センター SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA 納入事例掲載ページはこちら

エースコック株式会社 本社オフィス

エースコック株式会社 本社オフィスカフェスペース

コック姿のこぶたのキャラクターでおなじみのエースコック株式会社。築40年以上が経過した入居ビルの耐震化改修を契機にビル1棟のテナント契約を結び、新本社としてリニューアルしました。執務フロアのカフェスペースは、小上がりやソファ席などさまざまな席を立体的にレイアウト。1人でも静かにリフレッシュできる場所です。

エースコック株式会社 本社オフィス 納入事例掲載ページはこちら

休憩スペース(リフレッシュスペース)の導入はイトーキにご相談ください

休憩スペースの導入はイトーキにご相談ください

休憩スペースには、生産性の向上や社内コミュニケーションの活性化など多くのメリットがあります。ただし、効果的な導入・運用には専門的な知識と経験が欠かせません。

イトーキはオフィス環境づくりのプロフェッショナルとして、数多くの休憩スペース導入をサポートしてきました。貴社のニーズや目的に合わせた空間設計、家具選定、運用方法までトータルでご提案いたします。休憩スペースの導入をお考えの方は、ぜひ一度イトーキにご相談ください。

セミナーのアーカイブ動画を公開中

休憩スペースの導入についてくわしく知りたい方には、過去に開催されたセミナーのアーカイブ動画を公開中です。
イトーキの現役デザイナーが、実際のオフィスへの導入事例をもとに、コミュニケーションが生まれるリフレッシュエリアのつくり方や空間構築のポイントを解説しています。

集まれオフィス担当者!コミュニケーションが湧き上がる!?
「リフレッシュエリア」設置の大原則!

従業員の休憩場所というだけでなく、オフィスに自然なコミュニケーションをもたらす魔法のような場所。そんな「リフレッシュエリア」設置のポイントやその効果について、イトーキ現役のデザイナーが徹底解説します!

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