「うちのオフィス、なんだか味気ないな…」
そんな風に思ったことはありませんか?業務を行う機能はしっかり揃っていても、どこか寂しく感じる。毎日過ごすオフィスが殺風景だと、気分も沈んでしまいますよね。オフィスの雰囲気は、ワーカーの気分や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えると言われています。
そんなときに考えたいのが、オフィスへの「アート」導入です。
アートと一口に言われても、いまいちオフィスと紐づかない方も多いはず。そこで本コラムでは、アートに関する日本のオフィス環境の現状や、アートを導入するメリットについて詳しく解説します。貴社のオフィスづくりに、ぜひお役立てください!
アートが定着している欧米のオフィス文化
欧米のオフィスを訪れると、まるで美術館に迷い込んだかのような感覚を覚えるかもしれません。
壁には色鮮やかな絵画が飾られ、廊下には彫刻が並び、時にはインスタレーションアートが空間を演出しています。これらのアート、じつは、単なる装飾として飾られているわけではありません。
欧米企業は、アートがワーカーの創造性を刺激し、新しいアイデアを生み出すための重要なファクターであると信じているのです。
また、そこで働く人たちのオフィスに対する愛着心を育んでくれるものとしても取り入れています。
一方、日本ではまだまだ「オフィスは仕事に集中するためだけの場所」という考え方も根強く、「オフィスへのアート導入なんて考えたこともない」というような企業が多いのが現状です。
日本企業がアートの導入をためらう理由は?
日本では、なぜオフィスのアート導入に消極的な企業が多いのでしょうか。その理由として、以下のような背景が考えられます。
オフィスは業務をこなす場であるという考えが定着している
日本におけるオフィスとは、「効率的に業務をこなす場である」という考え方が一般的です。業務効率を追求する場づくりをするうえでは、アートを導入しよう!とはなかなか考えないものでしょう。
さらに、日本企業には変化を嫌う文化も根強く残っています。
アート導入しなかったとしても、日々の業務に大きな支障をきたすわけではありません。「これまでもアートを飾っていなかったし、これからもその必要はない」という考え方もあります。
費用対効果が分かりにくい
「アートを飾るということは、絵画を買ったり、レンタルしたりするのか…?一体いくらかかるんだろう…」
そんなことがまず思い浮かぶのではないでしょうか。アートといえば高額なイメージがあるもの、そう思うのも無理はありません。そして、アート作品をオフィスに設置するためには、ある程度のコストがかかってしまうことも真実です。
また、「社員のモチベーションが上がる」とか「クリエイティブになる」と言われても、正直なところ、目に見える数字での効果が分からないため、なかなか投資に踏み切れないという企業が多いのではないでしょうか。
アート自体が浸透していない
「アートって、美術館に飾ってあるようなもののこと?正直、よくわからないし、ビジネスに関係あるの?」
このように考える人も少なくないでしょう。
オフィスへの導入に限らず、日本ではアートというと「一部の限られた人の趣味」や「高尚なもの」というイメージを持たれがちです。そのため、ビジネスにどう活かせるのか、イメージが湧きづらいのではないでしょうか。
アート導入でオフィスが変わる!その効果とは?
このような事情から、日本のオフィスにおけるアートは、まだまだ広まっていないのが現状です。
しかし最近では、グローバル化が進む中で、日本企業も徐々にアートの重要性に気づき始めています。オフィスにアートを取り入れることでどんな効果やメリットが得られるのか、詳しく見ていきましょう。
ワーカーの感性、美意識の向上
まずは、オフィスにアートを導入することで、ワーカーの感性や美意識が高まります。
毎日多くの時間を過ごすオフィスで、素晴らしいアート作品に囲まれ仕事をしていると、色彩の組み合わせや形の美しさなどに、自然と意識が向くようになります。
感性豊かなワーカーは、仕事においてもハイセンスで洗練されたアイデアを生み出すでしょう。
創造性と生産性がアップ
アートを取り入れたオフィス空間には、創造性と生産性を高める効果もあります。
日々アートに触れることで、新しい視点や発想が得られ、イノベーティブな考え方につながると言われています。
ビジネスパーソンにも、クリエイティブな発想が求められる時代です。アーティストは、型にはまらないユニークな切り口で作品を生み出しますよね。このようなアートの本質に触れることで、ビジネスにおいても新しい意味や価値を見出すヒントが得られるでしょう。
企業ブランディングの効果も
オフィスのアート導入は、企業のイメージアップやブランディング戦略につながります。アート作品を通して企業の個性や理念を表現することで、社内外に対して効果的にメッセージを発信できます。
例えば、モダンアートを選べば、革新的で先進的な企業イメージを築くことができるでしょう。一方、クラシックなアート作品を選べば、伝統や信頼性をアピールできます。どのアートを選ぶかによって、企業が発信したいイメージを、自由に具現化できるのが大きなメリットです。
さらに、アート導入に対する積極的な姿勢は、企業の感度の高さや、人材への投資姿勢を物語ります。このような企業文化は、優秀な人材を惹きつける魅力となるでしょう。
ワーカーの幸福度につながる
最近、企業経営において、ワーカーの心身の健康と幸福を重視する「ウェルビーイング経営」という考え方が注目されています。
ウェルビーイングとは、単に病気がないことを指すのではなく、心身ともに健康で、仕事やプライベートでの充実感を感じられる状態を意味します。
アートは、このウェルビーイングを実現する上で、大きな役割を果たします。
例えば、自然をテーマにした絵画や写真は、リラックス効果をもたらし、心地よい環境を作り出します。色彩心理学を活用したアート作品はワーカーの気分を高め、ポジティブなエネルギーを引き出してくれるでしょう。
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このように、オフィスへのアート導入は、そこで働くワーカーの感性や創造性を高め、結果的に企業へ良い影響をもたらしてくれることでしょう。
また、企業のブランディングや人材獲得にも効果的です。さらに、ウェルビーイング経営の観点からも、アートはワーカーの心身の健康と幸福度を高める重要な役割を果たします。
これからのビジネスに求められる新たな価値を生み出していくためにも、オフィスにアートを取り入れることは大きな意義があるのです。
オフィスへのアート導入はイトーキにおまかせください
イトーキのアートへの取り組み
イトーキは、2021年に「アートプレイス株式会社」をグループ会社化し、オフィスや公共空間へのアート導入事業を本格的に開始しています。
アートプレイス株式会社は、「すべての場をクリエイティブに」という企業理念を掲げ、「人びとの創造性を最大限に発揮させるための場づくり」や「オフィス環境に知的で感性的な刺激を与え、心理的ストレスを緩和する場づくり」を目指し、これまでにないアプローチで日本国内のあらゆる空間にアートを取り入れる取り組みを進めています。
オフィス空間を設計・提供するイトーキは、アートプレイスとのシナジーにより柔軟な発想を生む環境づくりを促進し、快適な働く場づくりをご支援しています。
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【関連リンク】
アートプレイス株式会社
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