
目次
- 働きやすい職場とは
- 働きやすい職場環境の特徴
-
働きやすい職場環境をつくる5つのメリット
従業員のストレスが軽減される
業務効率と生産性が向上する
従業員エンゲージメントが高まり、人材定着につながる
企業ブランド向上と優秀な人材の獲得
コミュニケーション活性化と人間関係の改善 -
働きやすい職場環境のための具体的アプローチ
ワークライフバランスを支える勤務制度の整備
評価制度と成長支援の改善
多様な働き方を支える柔軟な空間づくり
自然な交流を生む空間設計
快適な作業環境の整備 -
働きやすい職場づくりのご支援事例
日揮ユニバーサル株式会社 本社オフィス
第一生命保険株式会社 第一生命日比谷オフィス
KDDI株式会社 KDDI大手町ビル オフィス -
働きやすい職場づくりはイトーキへ
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職場環境は、従業員のモチベーションやエンゲージメント、そして組織全体の成果にも大きく影響します。
快適なオフィス空間や柔軟な働き方を支える環境を整備することで、生産性の向上や離職率の低下など、さまざまな好循環が生まれます。
本コラムでは、働きやすい職場の特徴や実際の事例をもとに、より良い職場環境をつくるためのポイントをご紹介します。
働きやすい職場とは

働きやすい職場とは、従業員が心身ともに健やかに働きながら、自分の力を最大限に発揮できる環境が整っている職場のことです。
柔軟な勤務制度や公平な評価体制といった制度面の工夫に加え、心身の健康を支える空間づくりや、活発なコミュニケーションを促すしくみなど、環境面の整備も欠かせません。
こうした働きやすい職場環境が整うことで、従業員がいきいきと働けるようになり、チームや組織全体にも良い循環が生まれます。
働きやすい職場環境の特徴
働きやすい職場環境とは、具体的にどのような環境を指すのでしょうか。代表的な特徴として、次のような要素が挙げられます。
- 心理的安全性が確保されている
- コミュニケーションが円滑に行われている
- 評価制度が公平で透明性がある
- 個人の成長支援と福利厚生が充実している
- ワークライフバランスを重視した労働環境が整っている
- 充実した設備とストレスフリーな物理環境が用意されている
- チームワークと協働を促進する文化が根付いている
これらの要素は、互いに密接に関わり合っています。
たとえば、心理的安全性が保たれると従業員が積極的に発言できるようになり、コミュニケーションが活発になります。さらに、気軽に集まれるオープンな会議スペースや、自然な会話が生まれるカフェエリアといった物理的な環境が整うことで、交流が自然と広がっていきます。
働きやすい職場環境をつくる5つのメリット

働きやすい職場環境を整備することで、従業員一人ひとりのモチベーションが高まるだけでなく、企業の業績や競争力強化にも直結します。
ここでは、具体的なメリットを5つご紹介します。
従業員のストレスが軽減される
快適な職場環境が整うことで、従業員の日々の心理的負担が軽減され、安心して働けるようになります。
ストレスが少ない状態は集中力を高め、心身の健康維持にもつながるものです。厚生労働省の調査によると、職場環境改善を経験した労働者の約6割が「ストレス軽減に効果があった」と回答しています。
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出典:「これからはじめる職場環境改善~スタートのための手引~」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00011.html
業務効率と生産性が向上する
職場環境を整えることで、従業員はより集中しやすくなり、余計な負担が軽減されます。
こうした取り組みが業務効率を高め、仕事のパフォーマンス向上につながることも。前述の資料が引用している研究では、1人当たり7,660円の改善費用に対し15,200円の経済効果が生まれ、約2倍の効果が期待できることがわかっています。
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出典:「日本における職場でのメンタルヘルスの第一次予防対策に関する費用便益分析」(吉村健佑、川上憲人
ほか)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/55/1/55_E12003/_article/-char/ja/
従業員エンゲージメントが高まり、人材定着につながる
働きやすい環境が整うことで、従業員エンゲージメントが向上します。
従業員エンゲージメントとは、従業員が組織や仕事に対して抱く愛着心や帰属意識のことで、満足度を超えた深い感情的なつながりを表します。
エンゲージメントの高い従業員は自分の仕事に意義を感じ、キャリアの成長機会を見つけやすくなります。
その結果、長期的に働き続けたいという意欲が高まり、離職率の低下や人材定着につながるのです。
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企業ブランド向上と優秀な人材の獲得
求職者にとって、職場環境の快適さは重要な選択基準のひとつです。
働きやすい環境を整える企業は採用活動を有利に進められるだけでなく、既存従業員の口コミやSNSでの発信によって「働きやすい職場」として認知されやすくなります。
こうした評価が企業の魅力度を高め、優秀な人材の確保につながります。
コミュニケーション活性化と人間関係の改善
職場環境を工夫することで、従業員同士の自然な交流が生まれやすくなり、コミュニケーションが活性化します。
オープンな会議スペースやリラックスできる共有スペースを設けると、部署を越えた意見交換や情報連携が促進され、人間関係の改善にもつながります。
その結果、チームの一体感が高まり、協働がスムーズになることで業務効率も向上するのです。
働きやすい職場環境のための具体的アプローチ

では、実際にこれらを実現するためには、どのような取り組みを進めればよいのでしょうか。
ここでは、効果的な改善手法を制度面と環境面からご紹介します。
ワークライフバランスを支える勤務制度の整備
ワークライフバランスを実現するためには、勤務制度の柔軟性が欠かせません。
個人の作業量の見直しや、労働時間の目標設定、フレックスタイム制度の導入など、一人ひとりの生活リズムに合わせた働き方を選べる仕組みを整えることが大切です。
こうした取り組みがムリのない働き方を実現し、心身にゆとりを持って働ける環境につながります。
評価制度と成長支援の改善
従業員の働く意欲や会社への信頼感を高めるには、評価制度の改善が欠かせません。評価基準を明確にし、透明性のある評価プロセスを導入することで、従業員の納得感が高まります。
また、研修制度の充実や昇進・昇格の基準公開も重要な取り組みです。将来のキャリアパスが具体的に見える環境を整えれば、従業員の定着意欲も自然と高まります。
多様な働き方を支える柔軟な空間づくり
集中作業やチームでの協議、リモート会議など、仕事内容や人によって力を発揮しやすい環境は異なります。そのため、仕事の内容に合わせて働く場所を選べる空間づくりは、生産性や働きやすさを高めるポイントです。
固定席からフリーアドレス(自席のない運用)への移行は、その代表的な取り組みといえるでしょう。
フリーアドレスでは、ただ席を自由にするだけでなく、集中できる座席やグループワーク用テーブル、オンライン会議用ブースなどを整えることで、効率性やチームワークの向上にもつながります。
自然な交流を生む空間設計
制度だけでコミュニケーションを促進するのには限界があります。そこで効果的なのが、偶然の出会いを生み出す工夫です。
オープンな会議スペースやリフレッシュエリアに加えて、自然と目線が合う配置や行き交う導線をデザインすることで、交流のきっかけが増えます。こうした偶然の出会いから、新しいアイデアが生まれやすくなるのです。
最近は、社内にカフェスペースを設けて、従業員同士がリラックスして交流できる環境を整える企業も増えています。
快適な作業環境の整備
毎日の仕事の効率を左右するのが、オフィスの物理的な環境です。
特に照明・音環境・空調は重要な要素です。自然光を活用して明るい空間をつくり、さらに作業内容に応じて照明の明るさを調整できるようにすると、従業員の体調管理と作業効率の向上につながります。
また、防音効果のある個人ブースを設置すれば、集中作業やオンライン会議の環境も改善できます。
さらに、フリーアドレスであれば、空調や日当たりなど、自分にとって心地よい席を選べるのもメリットです。
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働きやすい職場づくりのご支援事例
ここからは、イトーキがオフィス改善をサポートした企業の成功事例をご紹介します。
日揮ユニバーサル株式会社 本社オフィス

無限の可能性を持つ触媒技術で、未来に誇れる環境づくりに貢献する日揮ユニバーサル株式会社。
分断されていた執務エリアを一つに集約した新オフィスは、ウェルビーイングを意識し、心身ともに健康的に、ストレスなく誇りを持って働き続けられる環境を実現しています。また、執務エリアにはチャットスペースやコワークスペースを設け、会話をしながらの業務や協働を促進。さらに植栽を多く取り入れることで、リフレッシュ効果を高めています。
第一生命保険株式会社 第一生命日比谷オフィス

1902年に日本初の相互会社として創業した第一生命グループの中核会社である第一生命保険株式会社。
「つながるWell-beingオフィス」をコンセプトに掲げた本社の大規模リノベーションでは、多様な働き方を支える環境を整備しました。執務エリアにオープンミーティングスペースを設け、スピーディな情報共有や偶発的な交流を促進。また、複数フロアを貫く吹抜けのトップライトから自然光が降り注ぐラウンジエリアは、屋外公園のような開放感の中で執務や休憩ができる空間となっています。
KDDI株式会社 KDDI大手町ビル オフィス

「人財ファースト企業への変革」を目指すKDDI株式会社は、大手町ビルを「新しい働き方の実践拠点」としてリニューアル。全社員が利用できるサテライトオフィスでは、デスク中央に配置したグリーンが視線をやわらげ、集中しやすい環境を実現しています。シンボリックなグラフィックウォール前に設けたカフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」では、人が自然に集まり、会話や交流が生まれる空間づくりを行っています。
働きやすい職場づくりはイトーキへ

イトーキは「明日の『働く』を、デザインする。」をミッションステートメントに掲げ、創業以来お客さまの働く環境づくりを総合的にサポートしてきました。
オフィス移転からリニューアル、レイアウト改善まで、あらゆる業務をワンストップでご支援します。
働きやすい職場づくりにお悩みの際は、ぜひイトーキにご相談ください。
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