2026年7月21日
成長の壁を越えるには?デザイナーが見つけた成長のヒント
「自分の強みだけで、この先も通用するのだろうか。」
仕事に慣れ、成果も出せるようになった頃、多くの人が一度はそんな壁に直面するのではないでしょうか。イトーキで空間デザイナーとして活躍する上野恵里さんもその一人。お客様とのコミュニケーションを強みに、一つひとつのオフィスづくりに向き合ってきましたが、コンペでの連敗をきっかけに、デザイナーとしてさらに成長するために何が必要かを考えるようになります。
強みを武器に成果を出していても、その先の成長には新たな視点が必要になることがあります。上野さんはどのように自身の仕事を見つめ直し、次のステージへの一歩を踏み出したのか。お客様により大きな価値を届けるための気づきと挑戦を伺いました。
ワークスタイルデザイン本部 ワークスタイルデザイン統括部 第2デザインセンター
※2026年7月現在
上野 恵里
大学で環境デザインを学んだ後、就職先を決める中で『明日の「働く」を、デザインする。』というイトーキのミッションステートメントに惹かれて2018年に入社。一貫して大阪で勤務し、様々なお客様のオフィス空間の設計・提案を行う。
※所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。
“コミュニケーション”で戦い抜く−−これまでは、そう考えていた
デザインで人の気持ちをグッと動かしたい――そんな志が上野さんの入社のきっかけであり、働く上での原動力でした。だからこそ、特に大切にしてきたのが人とのコミュニケーションです。
「入社当初から、真正面からお客様と向き合うようにしていました。全然自信はなかったんですけどね」と笑顔で語る上野さん。
「でも、一生懸命お客様と同じ目線に立ち、“ワンチーム”になって一緒にオフィスを作り上げられるよう努めていました」。コミュニケーションの徹底は、社内でも上野さんの武器になりました。
「わからないことがあったら相談をする、不安になったら雑談をする。そうやって成長してきました」。そして、その思いに応えてくれる心強い先輩がいつも周りにいたと言います。
「コミュニケーションを生み出すオフィスを提案するなら、まずは自分がそれを体現すべきだと思うんです」。
コミュニケーションの先に見えた、次の成長課題
上野さんは、自身のスタイルをこう語ります。
「私、どちらかというと営業に近いデザイナーだと思うんです。お客様に寄り添い、気持ちを汲み取り、具現化することを大切にしていて」。ただ、経験を重ねる中で、次のステージを目指すための課題も見えてきたといいます。
「お客様の声を丁寧に汲み取り、それを空間として形にすることにはやりがいを感じていました。ただ、経験を重ねる中で、『もっと良い提案ができるのではないか』『もっとお客様に価値を届けられるのではないか』と考えるようになったんです」。
上野さんにとって、コミュニケーションスキルは大きな強みでした。一方で、入社4〜5年目を迎えた頃から、デザイナーとしてさらに成長するためには何が必要なのかを考えるようになったといいます。
「お客様との関係づくりには自信がありました。でも、その先に何が必要なのかは、まだ見えていなかったんです。自分の強みを活かしながら、もっと価値を届けるにはどうしたらいいんだろう、と考えていました」。
自分らしいスタイルで成果を出せるようになった一方で、その先の成長の方向性を模索していた上野さん。デザイナーとしてもう一段上のステージを目指し、自身の仕事と向き合い続けていました。
次の成長のヒントは、思わぬところにあった
そうして自身の成長課題に向き合っていた頃、コンペで思うような結果が出ない時期が続きました。一方で事業部内では、対外的に事例を発信し、外部から評価を得ることの重要性も語られていました。
「目の前のお客様の声を聞き、課題を解決することが一番大事だと思っていました。だから、はじめはその重要性があまりピンときていなかったんです」。
しかし、自身が手がけた案件がとある賞を受賞したことをきっかけに風向きが変わります。
「お客様が受賞を心から喜んでいる姿を見て、外部評価もお客様の満足につながるんだって気付けたんです。また、自身や会社の成長のためにも、第三者からの評価が欠かせないことを知りました」。
「もっと良いデザインを追求することで、お客様にもっと喜んでもらえる。そのためにも、デザインの専門性を高め続けることが大切なんだと考えるようになりました」。この経験を通じて上野さんは、コミュニケーション力に加え、デザインの専門性を磨き続けることの価値を改めて実感したと語ります。
デザインで評価されるデザイナーとして自立を果たす
「今は成長の真っ只中ですね」。自身の現在地について、上野さんは語ります。お客様との対話を強みにしながら、その想いをより良い空間として形にする。上野さんは今、デザイナーとして新たなステージを目指しています。
上野さんは前向きに話します。「大変だけど、楽しいです。社内外で評価されて成長を実感できた時は嬉しいですし、何より一人じゃないですからね」。
「先輩や上司、そしていつも良い製品をつくってくださる工場の皆さんもいますから。そうしてスキルアップを図り、イトーキにいながらも、その看板に頼らずに、自らのスキルで評価してもらえるようになりたいです」。
コミュニケーションという強みを土台にしながら、さらなる価値創出を目指して挑戦を続ける上野さん。その歩みは、デザイナーとしての新たな可能性を広げています。
- 所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。




