2025年12月04日
「同期が羨ましかった」新人営業が悔しさを原動力に成長するまで
支店でたった一人の新入社員として社会人生活をスタートした橘高実夏子さん。
不安のなかでも前を向き、支店の仲間に支えられながら少しずつ成長を重ねてきました。
「準備の徹底」を信条に挑み続けた3年間――お客様の笑顔が、彼女を動かす原動力になっています。
広島支店 販売2チーム
橘高 実夏子
2020年、お客様からの要望を形にするオフィス設計の面白さ、社員の温かい人柄に惹かれて入社。
以来、営業として、広島市内の企業、自治体、病院といった幅広いお客様の空間づくりを担っている。
※所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。
たった一人から始まった社会人生活
「やっぱり最初は寂しかったです」
コロナ禍の緊急事態宣言下、橘高さんは唯一の新入社員として広島支店に配属されました。活躍を意気込み日々営業に邁進するものの、くだらない世間話をしたり、ライバルとして切磋琢磨したりする同期はそばにいませんでした。
一方、近隣の支店には同期が複数配属され、すでに受注を決めた同期もいたそうです。「独りじゃない安心感、都心ならではの規模感。それが心から羨ましかったです」と振り返ります。
そんな橘高さんを支えたのが、支店のメンバー。「いつも誰かが助けてくれました」。
わからないことを嫌な顔ひとつせず教えてくれたり、失敗したら励ましてくれたり、小さな案件を積み重ねる大切さを教えてくれたり。落ち込んだ時は30分以上も立ち話で話を聞いてくれるなど、そんな先輩たちがいつもそばにいてくれたそうです。
「正直、心細かったですね。でも、それ以上に先輩方が温かかったんです」
簡単じゃなかった。でも、だからこそ成長できた
周囲の支えを原動力に、橘高さんは前に進み続けました。同期が作成した見積もりを見ながら自分を奮い立たせ、広島の有力企業へ片っ端から飛び込み営業をかけたといいます。「負けず嫌いなんですかね(笑)。ハードでしたが、鍛えられました」と笑います。
入社当時の営業活動した努力は、3年目で実を結びました。
あるお客様の自社ビルリニューアルコンペに参加し、見事に受注
。しかもそのお客様は、かつて飛び込み営業で訪問した会社でした。
「絶対に負けられないって思っていました。お客様にイトーキを選んでいただいた時は本当に嬉しかったです。そして、お客様が私を覚えてくださっていたことが、何よりも心に残っています」
成長した先で得た、何にも代え難いやりがい
「受注の知らせを受けた時は、思わずオフィスで飛び跳ねました(笑)」
そんな橘高さんが心がけているのが、準備の徹底です。「いつ何があってもいいように、資料などを用意します。ここぞという時に使えるんですよね」と語ります。
こうしたメソッドは、すべて先輩から学んだもの。支店で唯一の新入社員として、たくさんの先輩に同行させてもらった経験の賜物です。現場で身につけた知見や工夫、持ち前の親しみやすさを武器に、橘高さんはお客様の声を形にしていきます。
「今までの過程がどんなに大変でも、いくら手間がかかっていても、提案が受け入れられて、お客様に満足していただけた瞬間に、すべてが報われるんです」
支えてくれた皆さんに「ありがとう」を届けられる日まで
「完成したオフィスを見た瞬間、お客様が不意に口にする“わぁ~”が本当に好き」
お客様の満足、受注に至るまでの信頼――。それらを生むためには、生産部門の力も欠かせないといいます。「やっぱり、イトーキの核は高品質な製品と高い技術力だと思います。自信を持って営業できるのは、本当に製造部門の皆さんのおかげです」
また、橘高さんは自分を育ててくれた支店メンバーへの感謝も忘れません。「かつて皆さんが手を止めて自分の話を聞いてくれたように、真摯に後輩と向き合える先輩になりたいです。それが今の私の目標ですね」
たった一人から始まった社会人生活。今では多くの仲間や先輩に支えられ、それぞれのお客様の声に応えています。ただ、橘高さんの成長はまだ始まったばかり。
支えてくれたすべての人への感謝を力に変えながら、これからも成長を続けていきます。
※所属部署・役職・制度は取材当時のものとなります。現時点の情報と異なる場合があります。

