個人・協働スペースをバランス良く配置。
社員のコラボレーションを促進し未来につながるイノベーションを創発する。
半導体およびフラットパネルディスプレイ製造装置の世界トップシェアを誇る東京エレクトロングループの一員として、その研究・開発・製造を担う東京エレクトロン
テクノロジーソリューションズ株式会社。
世界的な半導体需要の拡大に応えるグループ戦略に基づき、新たな生産棟を開設。生産性とチームワーク力を高め、グローバル化を加速するための場が誕生した。
エントランス
エントランス
来訪者を迎えるエントランスは、CIをモチーフにしたスクエアデザイン。大型マルチモニターでは企業情報を発信する。造作ベンチには国産材を、サイドテーブルは南部鉄器を連想させる素材を使用。岩手らしさを感じさせるマテリアルで、ゲストを迎え入れる心地よい空間を創出している。
ウェルカムラウンジ
ウェルカムラウンジ
オフィスフロアへ入る前室となるスペース。社員が集う場として業界紙やサイネージを設置し、様々な情報を得ることができる。
協働スペース「COIN1」
協働スペース「COIN1」
オフィスの中央部に配置された、オフィスコンセプトCollaboration&Innovation=「COIN」を象徴する協働スペース。落ち着いた雰囲気の「COIN1」は、アイデアを深掘りする場。円形トップライトのサイズに合わせハイカウンターを中心に多様な席を設えた。南北の自席からスムーズにアクセスし、COINを発掘するようにアイデアを練る。
アイデア創出の場「COIN2」
アイデア創出の場「COIN2」
COINの「C」を模したサークル型ベンチはトップライトに合わせた造作家具。自席から連続するオープンな空間を、カーペットの張り分けで緩やかな境界を引いた。「COIN1」と「COIN2」は照明の色温度まで、用途に合わせて設定。
吹き抜け天井でつながる協働スペース「COIN」
吹き抜け天井でつながる協働スペース「COIN」
吹き抜けに設置したインテリアのモビールが、円形の内壁にゆらゆらと柔らかな影を映し出し、人々の気持ちを和ませる。自然光が降り注ぐ吹き抜け下の快適な空間を、コラボレーションの場「COIN」に利用。
リフレッシュスペース
リフレッシュスペース
モノトーンカラーの落ち着いた空間。壁面の絵画や特徴ある照明、ベンチには柄入りの張地を採用するなど、オフィスエリアとは異なる表情で、思考の切り替えにも利用できる。
ブレストルーム
ブレストルーム
階段状のベンチが特徴的なブレストルームは、CIを意識したスクエアな家具とカラーリングを配した。モニターやカメラはあえて設置せず、ディスカッションやアイデア出しで創造性を高める部屋。
食堂エリアのベンチ席
食堂エリアのベンチ席
南面のテラスを見渡すベンチ席は、囲われ感が人気の場所。外の景色を見ながら食事やコーヒーブレイクができる。
ミニ会議室
ミニ会議室
少人数の打合せに特化したミニ会議室を8部屋設けた。それぞれにテーマカラーを設定し、吸音パネルと照明、チェアの張地をカラーコーディネート。社員には、「赤の部屋」、「黄色の部屋」などと色名で親しまれ、利用度も高い。
会議室
会議室
社員への調査から用途や使用頻度、人数などを分析し、必要な室数と広さを設定した。それぞれの会議室には、広さに合わせて最適なAV機器を設置。国内外の相手やリモートワーカーとの連携もサポートする。
User’s Voice
東京エレクトロン
テクノロジーソリューションズ株式会社
人事総務部
業務支援グループ
長谷川有子氏
新しい働き方、革新的なオフィスを構築したいという当社のイメージに対して、どれだけ熱意を持って寄り添ってくれるかがパートナー選定のポイントのひとつでした。イトーキはその思いを深く理解し、要望を取り入れながら、プロの知見やアイデアで、私たちが思い描いている以上の空間をつくり上げてくれました。
建築設計会社とも良好なパートナーシップを築き、三者で同じ船に乗ってプロジェクトを進められたと実感しています。ワクワクしながら働けるオフィスでコラボレーションが活性化し、事業の発展につながる新しいアイデアが生み出されることを願っています。
Comment
今回のPJは東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社様の新社屋構築に伴い、新たな働き方へのチャレンジ「社員の生産性向上・イノベーションの加速」を実現するオフィス設計のお手伝いを致しました。
コンセプトであるCOIN(Collaboration
&
Innovation)を実現するため「建築・内装・働き方」が一貫した提案を心掛けました。働く皆様がどのようにオフィスを使うのかを明確にしつつ、ちょっとした遊び心を取り入れることで、オンリーワンの働く環境が構築できました。
2年間のPJでは最新オフィスや働き方に関して様々な角度から提案し、イキイキ、ワクワクする環境を一緒に作り上げました。
Designer
和田 尚俊
Naotoshi Wada