“ つながる” 空間とコンテンツで産学・地域連携を促進
京都市と滋賀県草津市にキャンパスを擁する立命館は、2015年4月、大阪府茨木市に大阪いばらきキャンパス(OIC)を開設した。経営学部、政策科学部の新拠点とし、さらに2016年4月には総合心理学部を新設。産学連携、地域連携を含めた教育・研究の質的向上を目指す。9.9万㎡の敷地には学舎や体育館だけでなく、カフェや図書館、ホールなどが入った市民開放型施設も併設。コンセプトは「市民に開かれたキャンパス」だ。

オープンギャラリー「ラゴラ(R-AGORA)」
オープンギャラリー「ラゴラ(R-AGORA)」
明るく開放的な空間に、9面マルチサイネージ、2台の60インチタッチディスプレイ、70インチタッチディスプレイBIGPAD(ビッグパッド)などのICT 環境を整備。60インチタッチディスプレイと什器は可動式にして空間に可変性をもたせた。

オープンギャラリー「ラゴラ(R-AGORA)」
オープンギャラリー「ラゴラ(R-AGORA)」
空間中央に配された 縦3.1m 幅4.6m の60インチ9面マルチサイネージ。大画面が放つインパクトが通路を往来する人の視線を引き寄せつながりを生むハブ機能としての役割も果たす。行き交う人の視覚だけでなく聴覚にも訴えられるよう、音響性能に優れたスピーカーも組み込んだ。

マルチサイネージ
マルチサイネージ
9面マルチサイネージは24インチタッチディスプレイで操作。

マルチサイネージ
マルチサイネージ
9面マルチサイネージは全面表示のほか変則配置の6面分割表示も可能。

ツリービューワー
ツリービューワー
大学紹介には情報探索型のサイネージシステム「ツリービューワー」を導入。ほしい情報が直感的に取り出せるインターフェースデザインで、子どもからシニアまで簡単にタッチ操作を楽しむことができる。

ラゴラビューワー
ラゴラビューワー
オリジナルコンテンツの「ラゴラビューワー」。さまざまな出来事の時系列を並列表示し気づきや発見を促す。モノではなくコトが主な研究対象となる経営学部・政策科学部学生の研究成果発表にも利活用できる。

プロジェクトスペース
プロジェクトスペース
南側のプロジェクトスペース。市民が地域の問題点を話し合うなど誰でも自由に使える。

ラーニングスタジオ
ラーニングスタジオ
ラゴラの向かいにあるラーニングスタジオ。テーブル・椅子やディスプレイは可動式。可動パーテションを収納すれば隣室とつなげて広く使うことも可能。
Comment

Designer
山中 達也
Tatsuya Yamanaka
「ラゴラビューワー」は我々も初めて取り組むタイプのコンテンツですが、これまでの経験を活かし、ご期待に応えられるよう努力を重ねたいと思います。また、ラゴラビューワーの導入に先んじて、9面マルチサイネージに流すコンテンツとして階層型表示の「ツリービューワー」をご提案しOIC と立命館様の周知を促進。2つのインタラクティブコンテンツを共存させることで「つながりを生む場」というラゴラのコンセプトがより具現化できると考えています。
Coordinator
福山 春夫
Haruo Fukuyama