ショールームとオフィスをシームレスにつなぎ集客によるブランディングの促進と社員交流の活性化で研究・開発の加速を狙う
イギリスに本社を置き、産業用・研究用の高度な技術ソリューションをグローバルに提供するオックスフォード・インストゥルメンツ株式会社は、ショールームへの集客によるブランディングの促進と組織の一体感を生み出し研究・開発を加速するために、2つの拠点を集約・移転し、新たな東京本社オフィスを構築した。多様なワークプレイスとショールーム機能を併せ持つ新オフィスで社員はシームレスにつながり、新たなカルチャーを生み出している。
ショールーム/デモンストレーション
ショールーム/デモンストレーション
エントランスロビーとオフィスをつなぐ、ゲストの待合いスペース。ライトな木目とグレーをベースとしたミニマムなカラースキームで、日本らしい落ち着きのある空間を演出している。
ショールーム/デモンストレーション
ショールーム/デモンストレーション
実機のデモンストレーションが行えるショールーム。通路面をガラス間仕切にすることでお客さまの興味を刺激し、目当て以外の展示機器まで紹介できる。ワーカーにとっても開放的で快適な空間となっている。
カフェエリア
カフェエリア
交流と信頼関係を構築するカフェエリア。商談でも執務でも、自由に使える空間がシームレスなつながりを生む。
カフェエリア
カフェエリア
植栽は、スペースごとの特性やメンテナンス性を踏まえ、生木とフェイクグリーンをバランスよく配置。SDGsの取組として自家発光するボタニカルライトも取り入れた。
カフェエリア
カフェエリア
バイオフィリックデザインを採り入れたカフェエリア。休憩はもちろん、1人での作業やちょっとした打合せなどにも有効に活用されている。
執務エリア(ベースワークエリア)
執務エリア(ベースワークエリア)
各席にモニターを装備したベースワークエリア。カーペットの張分けでエリアを緩やかに区分。植栽や収納で周囲の視線をコントロールしている。
執務エリア(Web会議室)
執務エリア(Web会議室)
2面マルチ画面で快適なコミュニケーションをサポートするWeb会議室。リモート側から参加者全員の顔が見えるように、ソファ席の後ろにカウンター席を設定した。
執務エリア(フォーカスエリア)
執務エリア(フォーカスエリア)
ショールームエリアの背面スペースを有効活用したフォーカスエリア。南面の窓に面した明るい空間で、快適な集中ワークをサポート。
SDGs貢献
SDGs貢献
SDGsへの取組の一環として、オフィス移転で発生した使用済み家具や什器を、カンボジアの公共機関などに寄付を実施。同国の教育・職場環境の向上に寄与するとともに、使用可能な家具の二次利用により循環型社会の形成と廃棄物の減量に貢献した。
User’s Voice
オックスフォード・インストゥルメンツ株式会社
HRグループ
HRダイレクター
武川あゆみ氏
施工期間が非常にタイトで、建築仕様の特殊な変更も伴う今回のプロジェクトで、イトーキは私たちのどんな要望にもNOと言わず、実現するための道筋を常に考えてくれました。フリーアドレスによる新しい働き方も、「できる」というポジティブなアドバイスで後押ししてくれました。現在は、業務に合わせて場所を選ぶという働き方をさらに前進させるため、部門横断型で情報収集や課題解決を行う社内プロジェクト「クロスJ」により、誰もが快適に働けるルールの見直しや改善に取り組んでいます。また、新しくなったショールームはお客さまにも大変好評で、製品だけにとどまらない環境づくりの取組を、当社の新たなカルチャーとして発信できていると実感しています。
Comment
本プロジェクトでは【2拠点からの集約移転】【オフィス、ショールーム、ラボを併設した環境構築】【新たな働き方の構築】【日本から世界に発信するオフィス環境】がお客様からのご要望としてありました。
オフィスコンセプト【seamless】デザインコンセプト【Japan material】をご提案。組織の壁、社内外の壁、用途(オフィス、ショールーム、ラボ)の壁を無くした新しいオフィス環境と、グローバル企業の日本法人として世界の拠点に発信していく促進力・独自性を基に新たな働く環境を構築しました。
また、社員全体に新オフィスでの目指す働き方や運用に関する説明会を行い、移転後社員の皆様が新たな働き方にシフトチェンジできる取組を行いました。
Project manager
岡田 憲行
Noriyuki Okada
ショールーム、ラボ機能を実装するために、動力電源の確保、チラー設置、レーザー機器設置、最大H2400mmを超える研究用設備機器設置等が必須要件でした。
その折衝を行いながら約半年間のプロジェクト期間でオフィス構築まで実現できたのは、課題解決に向けて専門知識の集積及び意思決定者を巻き込みスピーディな合意形成を得たことが大きかったと感じています。
また、新しいワークスタイルについても要望を真摯に受け止め、担当者間で密にコミュニケーションを取り、知見を活かして提案する事で最適な環境へ導く事ができました。
Designer
和田 尚俊
Naotoshi Wada