社会課題の解決をテーマに新たなビジネス創出を狙うイノベーション・プラットフォーム。
「誠実・意欲・技術」を経営理念に掲げる総合建設業、前田建設工業株式会社。創業100周年を迎えた2019年、茨城県取手市に新たな研究・開発拠点「ICIラボ」を開設。ICIとは、Incubation(孵化)、Cultivation(育成)、Innovation(革新)の頭文字だ。次なる100年の成長に向け、総合インフラサービス企業を目指す同社の多様な外部パートナーと協創し社会課題解決を図るイノベーション拠点が始動した。

ネスト棟の外観
ネスト棟の外観
周辺の景観にも配慮し木造建築された、夕景の中に映えるICIラボ。

カフェエリア
カフェエリア
座り心地のよいソファに身体を沈め、本を読んだりドリンクを楽しめる。木のぬくもりがあふれる空間が、ヒートアップした頭脳をゆっくりと解きほぐしてくれる。壁面の棚には建築や芸術などの書籍やインスピレーションを刺激するアート作品の数々が並ぶ。

カフェエリア
カフェエリア
写真左はハイカウンター席。オフィスとは気分を変えて、仲間との会話も弾む。

オープンパントリー
オープンパントリー
建物中央に位置するカフェコーナーを設置したオープンパントリー。気軽に立ち寄れる気分転換のスペース。パントリー、テーブルとラウンドした形状で柔らかさを演出。

ソロワークエリア
ソロワークエリア
ラウンドした形状と木のやさしい雰囲気が心を落ち着かせてくれる。普段のオフィスとは違うマテリアルも、五感を刺激する重要な要素だ。右には鳥の巣のような棚で緩やかに仕切ったセミクローズドのソロワークスペース。左側には小上がりスペースを設置。

ゲストエリア
ゲストエリア
中央の恐竜模型は、フクイラプトルを忠実に再現。同社の木造の技術力をアピールするとともに、ネスト棟内の異なる雰囲気を作り出す。カジュアルなミーティングやICIラボ見学時のオリエンテーションの場にもなる。

テラス
テラス
仕事に疲れたら、日差しをたっぷり浴びながらパターゴルフで気分転換。外のテラスとの一体感が心地いい。ちょっとした遊び心が次への活力を生み出す。
User’s Voice
前田建設工業株式会社
建築事業本部ソリューション推進設計部
BIMマネージメントセンター
センター長
綱川隆司氏
ネスト棟のオフィス設計を担当したイトーキには、独創的で自由な発想で提案していただきました。家具や什器を超えた興味深い提案が、畳の小上がりや鳥の巣のようなソロワークスペースなど、さまざまな仕掛けにつながっていきました。ネスト棟はICIラボを象徴するような建物で、人を集める役割も担っており、それを果たせたと考えています。今もネスト棟に来るたびに新しいアート作品や家具などの仕掛けが増えているので、お客様が何度足を運んでも楽しめる空間になったのではないでしょうか。
Comment

Designer
西田 幸
Sachi Nishida
「ネスト棟」という名の通り、鳥の巣をイメージした空間に、オフィスっぽい家具がない執務スペースが印象的です。鳥かごの中の集中スペースや洞穴のような居眠りスペース、電気式の足湯など様々な仕掛けがあり、まるで遊園地のようなわくわくするオフィスになっています。
建物は木造で有機的。美しい空間だけでなく、木造でありながら大空間を作り上げるという最先端技術を使った建築です。
モノづくりが好きな多くの方々が集まり、アイデアを出し、プロジェクトを完成させることができました。なかなか経験できない物件に携われて、とても楽しく仕事をさせて頂きました。
Designer
中野 健司
Kenji Nakano