多様な働き方や交流を受容し、情報共有とアイデア創出を加速する
社員コミュニケーションのHUB拠点
「人財ファースト企業への変革」を目指すKDDI株式会社は、2020年7月に「 新働き方宣言」を策定し、時間や場所にとらわれず成果を出す働き方の実現に向けて、IT・オフィス改革を進めている。全社の働き方改革が進む中、同社の官公庁営業部と官公庁ソリューション部は入居オフィスの全面的なリニューアルを実施。このプロジェクトを好機として、フリーアドレス化とコミュニケーションの活性化に取り組んだ。

エントランス
エントランス
フレームシステムにグラフィックウォールを組み込んだカフェエントランス。
窓の外まで広がる空間設計で入室時の驚きを演出。オリジナルのフロアサインがカフェの奥へと誘う。

カフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」
カフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」
働きたくなる、集まりたくなる空間を創出したカフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」。
KDDIブルーをモチーフカラーとしたインテリアと家具が調和する。リフレッシュ、打合せのほか、懇親会やセミナーと広く利用されている。

カフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」
カフェ「OTEMACHI TRANSIT CAFE」
シンボリックなグラフィックウォール前のハイテーブルには、自然に人が集まり会話が生まれる。

コラボレーションスポット
コラボレーションスポット
ステップ状の家具で動きと遊び心のあるブレスト空間を演出。
透け感のあるカーテンで、緩やかに仕切ることもできる。

ラウンジ
ラウンジ
フレームシステムで空間を緩やかに仕切り、居心地のよい席をバリエーション豊かに配置した。

サテライトオフィス
サテライトオフィス
KDDIの全社員が利用できるサテライトオフィスは、デスクの中央にグリーンを配置。対面者を気にせず仕事に集中でき、空席率低減の効果もある。

執務エリア
執務エリア
オフィスはシンプルなレイアウトながら、デスクをランダムに配置することで躍動感を演出。
KDDIのブルーをモチーフとした床の貼り分けで、個性が混ざり合う様をイメージした。

グラフィックウォール
グラフィックウォール
「大手町らしさ」をデザインした空間のシンボル。
多くの路線が乗り入れる「ビジネス・交通のHUB拠点」、さまざまな情報や人が
交差する「多様性」をコラージュでスタイリッシュに表現した。

サイン
サイン
グラフィックウォールと同じコンセプトで制作した柱サイン。

外観
外観
KDDI大手町ビル外観。
User’s Voice
KDDI株式会社
ソリューション推進本部
官公庁ソリューション部
コアスタッフ
寳井秀氏
リニューアルの最大の成果は、オフィス環境や働き方が変わることを社員がポジティブに捉え、自由につながりながら働く意識を醸成できたことだと思っています。13階のカフェエリアは、打合せや社内イベント、勉強会など社員のアイデアで用途が広がっています。サテライトオフィスも他拠点からの利用者が増えており、組織のHUB拠点という役割に少し近づけたのではないでしょうか。実際に働いてみると、オフィスの運用面での新たな要望や改善点が見えるようになりました。それもまた、社員が新しい働き方を実践している証と前向きにとらえ、さらに働きやすいオフィスへと、ブラッシュアップしていきたいと思っています。
Comment

Designer
福田 暁啓
Akihiro Fukuda
さらに、大手町という土地柄を大切にし、他拠点と差別化を図ることで、社員のエンゲージメント向上につながる空間デザインを展開しました。
今回新設したOTEMACHI TRANSIT CAFÉが、「人や情報が行き交うコミュニケーションの交差点」としてハブ機能を果たし、そこを起点にオフィス全体へ様々なシナジーが広がっていく、そんな可能性に満ちた拠点になることを願っています。

Project Manager
福島 敏光
Toshimitsu Fukushima
本プロジェクトは居ながらの改修工事となるため3フロアを6フェーズに分けて検討を進める必要がありました。一方、合理化を図るべきポイントや予算承認に向けてのタイミングなど統一しなければいけないポイントもありましたが、お客様含めたプロジェクトメンバー全体の円滑なコミュニケーションにより無事完了する事ができました。
Designer
徳光 春香
Haruka Tokumitsu