人材採用と地域貢献のプラットフォームとして学生と職員、地域の出会いを創出する自由な使いやすさを追求したオフィス&研修施設
昨今の少子化を背景に採用活動が厳しさを増す中、優秀な人材獲得のため、特色ある施策を打つ企業が増えている。東京都内城北地区・埼玉県南地域を中心に地域に密着した金融サービスを展開する城北信用金庫では、多様化する採用活動と職員研修に対応する新たな施設、「メディアキャンパス」を開設した。ここは、インターネットラジオによる情報発信を行うなど、地域に開かれたPR活動の拠点にもなっている。
エントランスホール(1F)
エントランスホール(1F)
1階エントランスホールからフロアを見渡す。入口左手にはガラス張りのラジオブースを、外の通りから見える位置にレイアウト。一見オフィスとは思えない印象的な空間だ。
執務エリア(1F)
執務エリア(1F)
メディアラボの執務エリア。ダークな色調にペンダント照明を設え、リラックスしながら働けるフリーアドレスオフィスだ。
リフレッシュエリア(1F)
リフレッシュエリア(1F)
エントランスの右手には、リフレッシュエリアを配置。職員の休憩や打合せに使われるほか、採用面接に訪れた学生の待機スペースにもなる。視界に入る植栽とカフェのような内装で、リラックス効果を高める。
ラジオブース(1F)
ラジオブース(1F)
インターネットラジオの配信コンテンツは、このラジオブースで収録される。吸音パネルと 防音扉を備えた本格的な設備で、外への音漏れや外からの雑音の侵入の心配を解消している。
執務エリア(2F)
執務エリア(2F)
執務エリアのキャスター付テーブルは働き方に合わせてレイアウト変更が可能。横にはパントリーやリフレッシュスペースも配置。
カフェワゴン(2F)
カフェワゴン(2F)
「SAKUCAFE 町屋」 のカフェワゴン。ヨーロッパのマルシェをイメージしたデザインで、看板サインは城北信用金庫の桜のシンボルマークとリンクさせた。
ミーティングエリア(2F)
ミーティングエリア(2F)
少人数のプレゼンやグループワークに最適なミーティングエリア。自由で活発な意見を引き出すために、カジュアルな家具を配置した。
ミーティングエリア(2F)
ミーティングエリア(2F)
ユニークな階段状のミーティングエリア。対面ではない横並びの席は、堅苦しい雰囲気を払拭し、自由で活発な発言を促す。
会議室(2F)
会議室(2F)
採用面接で利用される会議室。防音効果の高いダブルガラス の間仕切で閉塞感を払拭し、学生の緊張感を和らげる。
執務エリア(2F)
執務エリア(2F)
グループ研修室の待合いの壁には、デニムの端材をアップサイクルした塗材を使用。メディアキャンパスには、このほかにもユニークな再生材を各所に採り入れている。
User’s Voice
城北信用金庫
総務部
管財・企画グループ様
「メディアキャンパス」の運用をスタートしてから1年以上が経過しました。現在は面接会場としての利用だけでなく、セミナーやインターンシップでも積極的に活用するなど、幅広い活動で人材獲得に役立てています。さまざまな人に自由に使っていただき、使いやすさや居心地のよさ、私たちが目指す働き方を感じ取ってもらえれば、それが自然と当金庫の新しい風土になっていくと期待しています。
信用金庫の使命は、地域の皆さまに元気になってもらうことです。持続可能な地域社会のために、メディアキャンパスを学生と職員、地域住民・企業との接点として、地元を盛り上げる活動を進めていきます。
Comment
採用活動の場として学生向けに企業アピールを行うことができるオフィスの側面だけでなく、訪れる就活生のみなさんがリラックスして面接に臨んだり、力を発揮できるような空間でもあるように意識してデザインしました。
提案当時は自身も社会人一年目でフレッシュな目線と感覚から、利用方法やデザインを色々とご提案させていただき、お客様と二人三脚で作り上げた、私自身の中でも非常に思い出に残っているオフィスです。
これからも採用活動などでお客様の役に立ち、地域にも馴染んでいく『メディアキャンパス』となることを願っています。
Designer
田中 春日
Haruhi Tanaka