広島市郊外の大規模団地、高陽ニュータウン。その造成と時を同じくして、1982年に開院した高陽ニュータウン病院は、30余年にわたり地域に密着した医療サービスを提供してきた。同院では、老朽化した施設の耐震化や新しい医療需要への対応等を図るために、病院の建替えを実施。地域に根差し、医療・介護・福祉サービスを一貫してサポートするトータルケア病院として、2014年5月より新しいスタートを切った。
1階待合ロビー
1階待合ロビー
1階待合いロビーに配置された広島県産材を使ったロビーチェア。天然木のぬくもりが心身の緊張を緩和する効果も期待される。
1階外来受付
1階外来受付
外光がやさしく入り、あたたかな印象の内装とあわせて、おだやかな雰囲気。
1階検査待合い
1階検査待合い
広島県産材によるロビーチェアが配された1階検査待合い。サインは高齢者にもわかりやすいように配色、大きさや位置を配慮。サインの番号はすべて通し番号とした。
1階診察待合い
1階診察待合い
診察室の前には広島県産材によるロビーチェアをゆったりとレイアウト。診察室はフリーアドレスで運用。診察室入口ドアの横のプレートが差し替え可能で、診察室だけでなく相談室としても利用できる。
1階フリーアドレス診察室
1階フリーアドレス診察室
診療科名や医師名を差し替えられるフリーアドレス診察室はフレキシブルな使用が可能。バックヤードにスタッフ専用の通路を設けたことで、診察室間の移動やカルテのやり取りなど、情報共有がスムーズに行える。
5階スタッフステーション
5階スタッフステーション
各階ごとにテーマカラーを変えて、患者や利用者にわかりやすいように配慮。エレベーターホールに隣接したフロア中央に配置。フロア全体を確認しやすいようオープンカウンターを設けている。
4階スタッフステーション
4階スタッフステーション
各階ごとにテーマカラーを変えて、患者や利用者にわかりやすいように配慮。エレベーターホールに隣接したフロア中央に配置。フロア全体を確認しやすいようオープンカウンターを設けている。
3階スタッフステーション
3階スタッフステーション
各階ごとにテーマカラーを変えて、患者や利用者にわかりやすいように配慮。エレベーターホールに隣接したフロア中央に配置。フロア全体を確認しやすいようオープンカウンターを設けている。
4階病棟内のデイルーム
4階病棟内のデイルーム
患者やその家族が食事や対話のために過ごせるスペース。
高陽ニュータウン病院外観
高陽ニュータウン病院外観
右側のピロティは将来の増築を考慮している。左奥に見える渡り廊下は、併設の老人保健施設とつながる。
User’s Voice
高陽ニュータウン病院
副病院長 高橋祥一氏
スタッフの働きやすさを徹底して追求したことが、医療施設ながら中国ニューオフィス推進賞受賞につながったのだと思っています。これに応えるサービスを提供できるよう、高陽地区をはじめとした地域医療に貢献していきたいです。待合いスペースのロビーチェアは広島県産材を用いたもので、イトーキの大阪ショールームを見学し、めざすイメージにあわせてリクエストしました。木のもつ明るさやあたたかさは待合いスペースの雰囲気づくりに貢献しています。
Comment
高陽ニュータウン病院様は、地域の人の個々の状況に適した最良の保険・医療・福祉サービスを提供することを理念とされており、今回の建替えにおいて、それを支える医療スタッフの皆様がストレスなく働ける環境に改善しチームワークを生み出すことがテーマとなっていました。
イトーキはその中で皆様の要望をヒアリングし地域材活用ソリューションEconifaによる県産材を使用したロビーチェアを始めとした家具・備品の提案、納品を行なうことができました。
病院内は働きやすさを支える仕掛けが満載ですが、特にフリーアドレス診察室は、効率性、フレキシブル性の面で秀逸であると思います。
Coordinator
高柳 昌和
Masakazu Takayanagi