社内外の多様な知が響きあう
新しいシーズを生み出すための創造拠点。
サントリーホールディングス株式会社は、サントリーグループの基盤研究 、技術開発の機能を集約した新しい研究開発拠点として、「サントリーワールドリサーチセンター」を2015年5月に開設。床材や壁材、家具には「サントリー天然水の森 奥大山」の“育林材”が活用されている。
外観
外観
サントリー ワールド リサーチセンター外観。「水」「緑」「土」がモチーフとなっている。
エントランスホール
エントランスホール
1階エントランスホールを見下ろす。ガラスファサードを介して外部空間の水盤や外構と連続し、自然のなかにいるような一体感をつくりだしている。
エントランスホール
エントランスホール
1 階エントランスホールは段状に打ち合わせスペースが続く。奥には吹抜けを介して2階コラボエリアが見える。ミズナラはフローリングのほか、壁面にも突板材として利用されている。
ミーティングルーム
ミーティングルーム
1 階の奥に位置するミーティングルーム。室内のテーブル天板やベンチにミズナラ材を使用。
コラボルーム
コラボルーム
2階にはテーマごとに趣向を凝らした4つのコラボルームがあり、響創を促進。写真はゲストとのアフターファイブコラボレーションなどが可能なコラボルームのひとつ。
オープンコラボエリア
オープンコラボエリア
2階オープンコラボエリアはさまざまなゲストとのオープンイノベーションの場。執務域である3階、4階とも吹き抜けでつながり、打ち合わせなどの様子を見ることができるオープンな空間。
ミーティングスペース
ミーティングスペース
3階と4階をつなぐ中間階に設けられたミーティングスペース。
カフェ
カフェ
3階カフェはフランクな交流の場。床材にはミズナラ材によるフローリング、カウンターとテーブルにはミズナラ材突板を使用。写真奥の黒板には所員の紹介やおすすめの本など、所員を主役にした記事を掲載し、情報を発信。
User’s Voice
サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社
R&Dサポート部
部長 本埜栄一氏
R&Dサポート部
課長 南部有香氏
什器選びではSWRのコンセプトに沿ったものを意識し、コミュニケーションがとりやすいこと、気分を変えて仕事ができること、議論が活発化できること、仕事の負担を軽減できることなどをポイントにしました。イトーキには、イトーキ東京イノベーションセンターSYNQAのご案内や、チェアの現物をお預かりしての座り心地のチェックなど、什器選びの中心となってご提案いただきました。
Comment
我々がお手伝いしたのはサントリー様らしさの表現と研究者様同士のコミュニケーションを促す仕掛けでした。建物の特徴で有る多様な吹抜け空間を中心に、「天然水の森」で取れたミズナラを利用した家具や床・壁のカフェ空間や、様々な使い方を誘発する執務エリアの様子がうかがえます。
完成したセンターでは研究員の人々がセンター内の様々な場所を自ら選んで働いている姿が有り、コンセプトである「響創」が実現していく過程を感じることができました。
Designer
小野 健二
Kenji Ono