幼児教育・保育の幅広い授業に対応すべくシンボリックな建物外観を生かしつつ、最新の内装・設備にリニューアルした校舎
2023年4月、尚絅大学に新設されたこども教育学部 こども教育学科は、将来の保育現場のリーダー養成を目指し、特別支援教育を含めた高い専門性と実践力を養う教育が特徴である。こうした独自のカリキュラムに対応するために、新学部校舎は武蔵ヶ丘キャンパスの既存棟をリニューアル。シンボル的な外観は残して内装・設備を刷新、ICT機器を活用した次世代環境へ生まれ変わっている。
実習指導室
実習指導室
カウンターや面談ブースのある実習指導室。学習をサポートする情報ライブラリーや、2つ隣には特別支援室も設けられている。
学生ラウンジ
学生ラウンジ
2階の学生ラウンジには雲型の可動式テーブルを採用。奥に見えるプロジェクトルームと連動し、グループ学習やプレゼンなどにも利用しやすいスペース。
User’s Voice
学校法人尚絅学園
尚絅大学・尚絅大学短期大学部
武蔵ヶ丘キャンパス事務部長
兼
教務課長
西山弘樹氏
今回のプロジェクトでは、設計を担当する奥村組との連携のしやすさと、これまでの導入実績から、家具・什器の提案をイトーキにお願いしました。九品寺キャンパスでもイトーキに家具を提案いただいており、非常に居心地のよい空間で学生や教職員から好評を得ていました。
新学部のカリキュラムは、幼児教育・保育における最新の知識、実践力を身に付けるもので、今回の改修はそうした授業に対応した学習環境、什器やICT設備などを整えることが目的でした。今回ご提案いただいた家具・什器は現場での満足度も高く、新しい学びにふさわしい環境をつくっていただけたと思っています。
尚絅大学・尚絅大学短期大学部
https://www.shokei-gakuen.ac.jp/univ/
Comment
これからの多様な学び方や保育系の専門的な教育に対応できるように各室、家具、ICTを設えています。オープンスペースにあるラウンジでは、学生の皆さんが思い思いに、そして心地よく過ごせるように、チェアやソファ、張地にもこだわりました。
プロジェクトの推進にあたっては、建築工事と丁寧なすり合わせを行いました。ITOKIも建築工事の体制も、設計部隊のある大阪と現場対応を行う熊本の2拠点体制で進み、互いの連携が大切になってくる案件でした。プロジェクトの途中では新型コロナ感染症の流行や遠方という中で現場に伺うことができないなどの厳しい条件となる場面もありましたが、Web利用や丁寧な資料作り、打合せを行うことで乗り越えることができました。
将来のある学生さん達が学ぶ武蔵ケ丘キャンパスの改修工事に携われて、非常にうれしく思います。
Designer
大久保 諒子
Akiko Okubo