「港町」の世界観をメガプレートに展開。コミュニケーションを促進しモチベーションを高めるオフィス。
「モチベーション」に着目したコンサルティング会社として2000年に創業した株式会社リンクアンドモチベーション。事業の成長やM&Aなどによりグループ企業が加わり、連結社数14社、社員数は1400名を超える(2017年12月時点)。現在、コンサルティング・アウトソース事業やイベント・メディア事業の「組織開発」、キャリア開発事業や学習塾事業の「個人開発」、外国語指導講師配置事業や人材紹介・派遣事業の「マッチング」の3つのディビジョンで事業を展開している。2017年5月、全国の各拠点を「SHIP(船)」とし、東京統合拠点を「PORT(港町)」というコンセプトに、東京統合拠点としてグループ会社約700名が集まる「LINK PORT GINZA」が誕生した。
INFORMATION CENTER
INFORMATION CENTER
LINK PORT GINZAへの入り口であり、船が集まる港をイメージ。ガラスパーティションによりオフィス内の活気を感じることができる。
LIGHT HOUSE( 灯台)
LIGHT HOUSE( 灯台)
リンクアンドモチベーショングループのメッセージを発信するもっとも眺望の良いスペース。ここでは歴史や出版書籍などをパネルや映像で閲覧できる。
COURTYARD
COURTYARD
研修エリア内。研修やセミナー合間のコミュニケーションや休憩に利用。
SHIP
SHIP
会議室。桟橋に停泊する船と見立て「SHIP」と呼び、会議室の部屋名には冒険家の名前を、面談室には海洋生物の名前が付けられている。
MARKET
MARKET
執務エリア内。コーヒーを飲みながらのブレイクや打ち合わせが可能で、多彩なイベントも開催される交流スペース。
TOWN
TOWN
執務エリアのワークスペースは仕切りのない大空間。デスクは長手方向の動線は確保しつつ、短手方向にはデスクの角度を変え交流を図る。テーブル席はコミュニケーションがとりやすい4人席を基本とし、テーブルの高低差にも変化をつけている。
POST OFFICE
POST OFFICE
サービスデスク。本オフィスだけなく、全国の拠点からの問い合わせにも対応。
SHOP
SHOP
メインストリートに並ぶ各法人専用の個室。
案内板と街路灯
案内板と街路灯
コンセプトであるPORT(港町)をイメージさせる案内板と街路灯。このような世界観を表現した仕掛けがオフィスの随所に。
User’s Voice
株式会社リンクアンドモチベーション
グループデザイン室マネージャー
川村
宜主氏
我々はオフィスづくりに対し常にこだわりをもっており、創業間もない2001年には日経ニューオフィス推進賞経済産業大臣賞をいただいています。リアルな場でのリアルなコミュニケーションを大切にするのが私たちのDNAです。本プロジェクトにおいて、イトーキには港町の世界観を表現しながらコミュニケーションを活性化させていくという難しいテーマにしっかりと応えていただきました。また、デザインアドレスの取り組みは、今後他拠点でも展開できるのではと考えています。
Comment
今回のプロジェクトでは、経営トップである小笹会長に、企業の生い立ちや価値観について熱く語っていただき、新オフィスのコンセプト「PORT」を形にするという壮大なチャレンジの機会を与えて頂きました。そして川村様率いるプロジェクトチームの皆様と、ひとつひとつの什器の配置や機能について一切の妥協を排して、全員が納得するまで議論を重ねてプランニングを進めていきました。例えば、社員間の偶発的な出会いや対話を生みつつ、効率的な人の動線を確保した「列毎にずらしたテーブル配置」なども、粘り強い議論の中から着想しました。
オフィスが完成し社員の皆様が活き活きと働く姿を見て、リンクアンドモチベーション様の新たな船出を微力ながらお手伝いができたのではないかと感じました。
Designer
槌田 美紀
Miki Tsuchida