だれもが利用しやすく、働きやすい。市民にも職員にも配慮した新庁舎。
川口市は埼玉県の南東部に位置し、県庁所在地であるさいたま市に次いで県内第2位の約60万人の人口を有する市。
新庁舎では基本構想・基本計画時にオフィス実態調査・分析から適正面積を策定するプログラミング業務を実施し、基本設計時には建築設計と融合したオフィス計画策定業務を実施。その後の移転計画策定業務では執務空間だけでなく、窓口・待合・相談ブースを含めた効率的なオフィスレイアウトを策定。間仕切が無く、南北に分かれた大空間オフィスの中で、組織変更に対して柔軟な対応が可能となる「ユニバーサルレイアウト」が採用された。
外観
外観
「災害に強い庁舎」「環境にやさしい庁舎」「誰もが利用しやすい庁舎」「働きやすい庁舎」をコンセプトとし、生まれ変わった地上9階地下1階建ての新庁舎。荒川氾濫時の浸水を考慮して2階がエントランスになっている。
シビック・キューポラ(吹き抜け空間)
シビック・キューポラ(吹き抜け空間)
川口市民にとって馴染みの深いキューポラという単語が使われた吹き抜け空間。自然光を取り入れ、最上部の窓を開ける事により煙突効果を利用した自然換気が可能。
窓口
窓口
フロアのコンセプトカラーに連動した窓口カウンター。低層階から上層階にかけて、川口市の名産である鋳物の熱温度が変化していく色を表している。2階は高温度を表すオレンジ。
窓口
窓口
フロアのコンセプトカラーに連動した窓口カウンター。低層階から上層階にかけて、川口市の名産である鋳物の熱温度が変化していく色を表している。4階は中温度を表す赤色。
待合
待合
待合のロビーチェアは開放感を演出するため、あえて背なしタイプを採用。どの方向からでも座ることができるというメリットも兼ね備えている。
指定金融機関
指定金融機関
新庁舎の2階には指定金融機関の派出所も入居。市民の利便性を向上させている。
大会議室
大会議室
大会議室では、なめらかな形状の脚とエンボス幕板が特徴的な可動式の折りたたみテーブルを採用。意匠性と機能性を兼ね備えている。
議会公室
議会公室
議会公室では突板のテーブルを採用。建築設計とも融合し、重厚感のある設えとなった。
User's Voice
川口市役所
理財部新庁舎建設課移転計画係 清水
孝
氏
イトーキには、新庁舎への移転に関するプロジェクトマネジメントを行っていただきました。新庁舎への移転が完了するまでに数々の困難な状況がありましたが、こちらが要求する無理難題に対してもスピーディーにご対応いただきました。また、どんな時でも我々に寄り添い、手厚いサポートをしていただけたことがとても心強かったです。
Comment
Director
今井 正
Masashi Imai
都心へのアクセスやお手頃な地価・物件価格などから「本当に住みやすい街大賞 2年連続1位」を獲得した川口市。新庁舎では「だれもが利用しやすい」事がコンセプトのひとつに挙げられています。プログラミング・オフィス計画策定・移転計画策定・プロジェクトマネジメントと新庁舎構築プロセスを一気通貫で携わり、コンセプト実現の一翼を担う事ができたと感じてます。
Coordinator
角田 幹雄
Mikio Sumida