働き方に合わせた段階的な変化で、個⼈と組織のパフォーマンスを最大化する発展的な可変性を実装した新オフィス
専門性の高いビル総合マネジメントサービスを提供し、数多くのお客さまから厚い信頼を獲得している平成ビルディング株式会社は、2023年、入居ビルの老朽化により本社オフィスの移転を実施した。社内コミュニケーションの活性化やグループアドレス化、DX化など、新しい環境で多様な働き方に挑戦するためのキーワードは“可変性”。働き方の変化に合わせ、最適な形に更新できるワークプレイスである。
エントランス
エントランス
お客さまを迎える2階のエントランス。“ビルディング”をモチーフとした壁面デザインで、企業の個性や先進性を表現した。
来客・会議室
来客・会議室
2階会議室の通路面にはガラスフィルムを採用。ほどよく視線を遮りながら明るい空間を実現した。
オープンミーティング
オープンミーティング
2階のオープンミーティングエリア。左右の執務エリアからアクセスしやすく、ソファ席とカウンター席を選んで使える。
リラクゼーションスペース
リラクゼーションスペース
落ち着いた色調の床材とスモーキーピンクの天井材で、ぬくもりを感じさせる3階のリラクゼーションスペース。執務スペースとのメリハリある空間演出で、気持ちの切替を促す。
リラクゼーションスペース
リラクゼーションスペース
カフェテーブル、カウンター席、ラウンジソファとさまざまな席で、休息やコミュニケーションをサポートする。
マグネットスペース
マグネットスペース
ペンダント照明と曲線デザインのハイカウンターが目を引くマグネットスぺース。床と天井の色を変えることで、オフィス全体からすぐに認識できる仕掛けとなっている。
執務エリア
執務エリア
執務エリアは幅120×奥行60cmの1人用デスクで構成。ワークスタイルの変化に合わせて組替が可能。
オープンミーティング
オープンミーティング
オープンミーティングエリアは、バリエーションに富んだ席でコミュニケーションを活性化。高い背もたれのファミレス席は、会話がはずむ人気のスペース。
オープンミーティング
オープンミーティング
気軽に利用できるミーティングエリア。ベンチタイプのカウンター席や半円形のテーブルなど、席を選ぶ楽しさも提供。
集中エリア
集中エリア
3階執務エリアの最奥に設定した集中席は、パーティションで仕切り、遮音性にも配慮。120°デスクは机上に図面も広げられる。
インテリア計画
インテリア計画
プロジェクトの女性メンバー中心にインテリアを選定。元気で若々しさを感じるカラー&素材使いが、落ち着いた内装デザインのアクセントとなり、明るく快適な空間を創出した。
User’s Voice
平成ビルディング株式会社
専務執行役員
小林俊之氏
今回の移転プロジェクトは非常にタイトなスケジュールでしたが、イトーキには運用開始までの道筋をしっかり示していただき、予定通りに移転を完了できました。レイアウトやインテリアの検討では常に複数の選択肢を用意して、それぞれの特徴を説明していただいたので、理解を深めながら決めていくことができました。
フリーアドレスの運用も段階を踏んで進んでいくという提案は、当社の社員や働き方にぴったりだったと思っています。移転から1年以上が経過して、今現在はグループアドレスを推進している段階です。当社の関西支社でも、働き方改革に着手しようという動きがありますので、移転ということになれば、またイトーキに相談したいと思っています。
Comment
本プロジェクトのキーワードは「可変性」。移転を機に急激なワークスタイルの変化をつけるのではなく、状況に合わせて最適な形へと発展できるワークプレイスを目指しました。
フロア集約に加え、新たにマグネットスペースやリフレッシュエリアを設け、明るい色のデザインと相まって活気のあるオフィスづくりができたと感じております。
プロジェクトチームの皆様に、確実で迅速な意思決定をしていただいたため、タイトなスケジュールの中でも細部までこだわったオフィス構築ができました。
Designer
中川 瑞稀
Nakagawa Mizuki