筑紫女学園の新たな図書館の形、CJ COMMONS
多様な学習環境に対応できる図書館というだけではなく、その中で学習に関する質問やアドバイスが気軽にできるよう、学生同士のピアサポート活動も視野に入れた【学習支援センター】が設置されました。
それに対応するため、双方向型授業展開や学生が主体的に問題を発見し解決していく能動的な“場”が必要になり、キャンパス内に2館ある図書館のうちの一つをリニューアルし、ラーニングコモンズ化する計画がスタートしました。
ポイントは、①滞在型図書館 ②学生にとって魅力がある場、知的好奇心を刺激する場、人的サポートが受けられる場をつくる、というものでした。
そして2014年9月、図書館機能はもちろん、多様な学生のニーズに応える学習支援機能を兼ね備えた「CJ
COMMONS(シージェーコモンズ)」が完成しました。
貸出カウンター
貸出カウンター
2つある“おうち”のひとつ、貸出カウンターです。
読み聞かせルーム・学習支援センター
読み聞かせルーム・学習支援センター
もうひとつの“おうち”は、読み聞かせルーム。窓から中が見えます。
読み聞かせルーム
読み聞かせルーム
学校や保育園・幼稚園などの先生を目指す学生が、読み聞かせの練習をするスペースです。
プレゼンテーションコート
プレゼンテーションコート
学生主体で使うことはもちろん、公開授業・ゼミ単位での授業・講演会…と 様々な使い方ができるスペースです。
プレゼンテーションコート
プレゼンテーションコート
右奥の白いソファー席と手前の書架は、床の貼り分けにあわせた曲線のデザイン。空間分けの役割も果たしています。
多目的学習ルーム
多目的学習ルーム
開放感のあるガラスパネルは、防音性の高いパネルを採用。音を気にせず「動」の利用ができる一方、「静」の空間としても利用できます。
ゆったりスペース
ゆったりスペース
さんさんと降り注ぐ太陽光もUVカットガラスで安心のソファ席は、人気の特等席。ゆったりとした時間を過ごして頂きたいという願いを込めたスペースです。
Study・PCコーナー
Study・PCコーナー
大型デスクがある静かな学習スペース。書架からどっさり本を持ってきて、パソコンを使った効果的な勉強ができる場所です。
Comment
「学生が主体的に学び成長するための環境作り」と 「アイディアをカタチに変えていく開かれた学びの場」の2つを具現化するコンセプトは“おうち”。
ラーニングコモンズは、『友達と自分の家で楽しく勉強する場の延長である』ととらえ、"おうち"というコンセプトとしました。また、大きなダクト・高い天井という建築的な条件もあり、空間の中に象徴的な“おうち”を作りました。
そこに、5つの多様なコーナー①丸いプレゼンテーションコート②可愛い読み聞かせルーム③窓際ひとり席とソファ席のゆったりスペース④大きなテーブルのStudyスペース⑤グループでディスカッションできる多目的学習スペースを散りばめました。学生に夢を持ってもらいたい、創造の翼を広げてもらいたい、という想いをCJ COMMONS(シージェー コモンズ)に込めています。
Designer
内野 由美
Yumi Uchino