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働き方 ABW TOPICS

ABWを実践する社員の声vol.5
~ABWって働きやすいの?新入社員の実体験と本音~

ABWを実践する社員の声vol.5~ABWって働きやすいの?新入社員の実体験と本音~

前回の「ABWを実践する現場の声 vol.4~他拠点から異動してきたチームリーダーの働き方~」ABW初心者のチームリーダーが行っているメンバーとのコミュニケーションの工夫についてご紹介しました。これらはお客様からもよくご質問をいただくトピックスです。なかでも新入社員や若手社員がうまく適応できるのか、教育面は問題ないのかと心配される声もよくお聞きします。そこで今回は、法人営業統括部 第2法人支店の土井俊輔さん(以下、土井)に、若手社員の立場からABWについてお話を伺いました。

法人営業統括部 第2法人支店 土井俊輔さん

法人営業統括部 第2法人支店 土井俊輔さん

── 社会人生活のスタートからABWという働き方をされていると思いますが、入社当初はどのように感じていましたか?

土井 2018年4月にイトーキに入社し、新入社員研修を終えて営業現場に配属されました。自分が営業窓口としてお客様を担当するようになり、業務内容や進め方について質問をしたくても、誰がどこにいるのか分からず、不安に思うことがあったのを覚えています。しかしすぐにOJT担当やチームメンバーの方が気にかけてくれました。

例えば、週1回コワークスペース(高い集中を必要とせず、短い会話や質問等を交えメンバーと場を共有しながら個人作業を行うスペース)に集まって仕事をしたり、デュオスペース(2人がその場でアウトプットを作り上げるためのスペース)で見積の作成方法や業務の流れ、案件の進め方などを細かくフォローをしてくれました。また部門での朝会後、チームで集まってタスクの整理などを行うようにしており、自身が抱えている心配ごとはその場で共有し解消することができています。

ABWの特徴である「自身の業務を活動※で捉え直し、その活動に適した場を選択する働き方」は、上記のように、入社当初からそうした働き方をしてきたので、働きにくいと思ったり、違和感を持ったりすることはなく、オフィスも機能的でかっこいいと感じていました。むしろ一部の先輩社員の方が、オフィスの使い方やエチケットに対して順応されるのに苦戦されている印象でした。

例えば移転前の固定席運用の癖が抜けず、丸一日一か所にとどまって仕事をしていたり、私語禁止である高集中スペースでつい会話をしてしまっていたり。長年続けてきた働き方や行動を変えるのには時間がかかるものなのだな、と実感しました。(ABWの運用・管理・社内浸透に関する情報は「ABWは始めてからが正念場!社内の推進体制と社員の声のすくい上げ方」をご覧ください。)

イトーキでは日々の業務を「10の活動」に分解し捉え直しています。

イトーキでは日々の業務を「10の活動」に分解し捉え直しています。

── 入社当初は分からないことや失敗も多くあったと思いますが、ABWだからこそ困ってしまったことや、失敗してしまったことはありましたか?

土井 入社当初は見積作成時に直接上司に会って確認が必要なのに、オフィスのどこにいるのかが分からず、決裁をとるまでに時間がかってしまったことがありました。今はその反省を活かし、事前に「この時間にこの話をしたい」と伝えておき、関係者のスケジュールを先に押さえるようにしています。

── オフィス勤務と在宅勤務をどのように使い分けていますか?

土井 自分が行う活動に合わせて、適宜オフィス勤務と在宅勤務を組み合わせるようにしています。オフィスに出社するペースは一週間のうち、週3日程度です。オフィスに出社すると周囲から声を掛けていただくことも多くて嬉しいのですが、一方でやりたいことが中々進まなかったりすることもあり、1人で集中して行う作業は家の方がやりやすいと感じています。また自宅にモニターがないので、ノートパソコン1台で出来る、見積作成やメール、WEB会議などは自宅で行い、それ以外の業務はオフィスに出社し、ノートパソコンとモニターの2画面を使い、作業するよう工夫しています。

業務の様子

── メンバーが近くにいない中で、どのように​やり取りを行っていますか?

土井 現在、部署全体の取り組みとして、週1回のペースで支店長とオンラインで30分面談をする機会があります。その面談で案件の進捗や状況などの確認をしています。またチーム内では、基本的にグループチャットで情報共有をしています。

── 率直に、今の働き方で、課題と感じていることはありますか?​

土井 上記のように日頃からチームメンバーとはコミュニケーションをとっていますが、コロナ前と比較すると、部門内の人とのやりとりが少ない点は課題に感じています。コロナ流行以降に入社した自分より若い年代は、対面でコミュニケーションを図る機会が少なかったため、メンバーの人柄がなかなか分からず、話しかけるのをためらったり、打ち解けるまでに時間がかかっているような気がします。

コロナ前まではチームメンバーの誰かがXORKのコワークスペースにいたので、気軽に雑談や仕事の相談などができましたが、今はそういった機会が減っています。そこでコミュニケーションを促進するための工夫として、部門長からはお客様とのアポイントメントに加えて、個人作業や移動の時間も細かくスケジュールを登録するよう指示されています。それにより部門内メンバーの状況を把握することができ、メンバーと相談できるタイミングがつかめようになるので助かっています。何もしなければお互いが今どのような状況なのか把握できないので、自分から積極的に自身の状況や情報を発信することの重要性を理解することができました。

最後に自らの情報発信を行う大切さを語っていた土井さん。若手メンバーの声をキャッチし、しっかりとコミュニケーションをとりながらサポートを行う管理者側のマネジメントもまた重要です。(参考記事:「信頼関係を築く「コミュニケーションマネジメント」とは

当社が支援するABWコンサルティングサービスは、ワーカー一人ひとりの自己裁量を最大化し、自律的に働き方をデザインする総合的なワークスタイル戦略です。今後のより良い働き方に向けてぜひ一緒に検討してまいりましょう。

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ABWとは、最も生産性が高く働ける場所、時間、相手をワーカー自らが選択する、自由度・柔軟度の高い働き方のこと。ABWについて考え、もっと理解できるトピックスが盛りだくさんです。