キャリアに応じた成長を支援する教育体系を軸に、さまざまなカリキュラムを実施しています。また、個人単位での面談や各種研修では、内容に応じてオンラインとリアルを使い分け、全体の質の向上に取り組んでいます。
イトーキでは、求める人財像を「イキイキと新しい価値を生み出し、お客様に感動をもたらす人財 ~ “いま何をすべきか”自ら考え、周囲を巻き込み、最後までやりきる~」としています。この人財像に沿って、人財育成、人事評価、採用活動などを計画し、実施展開しています。
イトーキでは、社員のモチベーションの状態やその影響要因について把握するために年に一度、社員満足度調査を実施しています。調査結果は全ての社員がその力を発揮できるような取り組みへの基礎資料とし、社員一人ひとりが輝く、活力あふれる豊かな会社へ進化することを目指しています。
イトーキでは、求める人財像に基づき、社員一人ひとりの成長を支援していくために、2012年度より「教育体系」を再構築しました。
教育体制図社員のキャリア形成支援と他部署との相互理解を目的として、各部署の業務概要がわかる『部署紹介ブック』を2021年度に発行しました。基本情報から、必要なスキルや心構え等の情報を明示しており、キャリアデザイン面談(年1回)実施前や他部署の業務内容を知るツールとして活用しており、年度ごとに内容を更新していきます。
部署紹介ブック
社員の自律的なキャリア形成を目的に、2019年度より人事部による個別キャリア面談をスタートしました。
これにより、イトーキで経験を積む中で充実感や成長実感を持ち、将来に向けたキャリアアップ、キャリアベストを描けるよう支援しています。2021年度には全社員への面談を終了、今後も継続的なフォローを予定しています。
リモートによる個別面談の様子
ビジネススキルのランクアップ習得を目的に2013年度より導入した選択型研修を、2019年度に、より幅広い社員を対象とするオンライン研修へと進化させ、自律に向けた学び・成長を支援しています。また、コロナ禍の状況を踏まえ、多くの集合型研修も、場所や時間にとらわれずに受講できるWEB開催へと切り替えました。受講者の顔が見える形での講義や、グループワークの効果的活用、意思疎通を図りながら議論を深められるプログラムの導入により、研修への意欲を落とさず、参加しやすく、また集中できる環境を整備しました。
集合型研修のリモート開催の様子
社員のマネジメントに従事する管理職層の役割は大きく、求められる役割や、必要なスキルをベースに各種研修を通じた成長支援を行っています。
新たに管理職になった社員に対して、必要な基礎知識の習得ならびに管理職として求められる役割と責任を理解することを目的として、新任管理職研修を実施しています。
2022年度 新任管理職研修の様子
2021年は管理職層全体に対して、ストレスチェック(集団分析結果)を活用し、「自組織におけるメンタルヘルス対策」をテーマとして外部講師を招いた講義と、ワークショップを実施しました。
加えて、全社の傾向、個人ごとの多面診断結果を活用し、管理者同士での対話を通じて新たな気付きを得て個人の内省を図ることを目的とした研修も併せて実施しています。
研修時のワークショップの様子
イトーキの評価制度は、個々の社員の成長を促す観点から、目標の達成度で評価する「業績評価」と、職務遂行能力を評価する「職能執務評価」で構成しています。目標の設定・評価は、本人の申告や上長との面談を踏まえて決定し、給与・賞与・昇格に反映されます。
評価制度は、運用と仕組みの両面から継続的に改善しています。運用面では、管理職全員を対象とした研修を実施し、評価の目線合わせや育成面談スキルの向上につなげています。
また、仕組みについては、2018年度から能力項目を見直し、四半期面談の導入、評価プロセスの改定などを行いました。昇格アセスメント時には、審査に直結するものではありませんが、多面診断を導入。自己診断と、客観的なフィードバックを得ることを通じて、周囲と本人との認識のギャップを知ることで、今後のマネジメントやリーダーシップの発揮につなげています。
将来のイトーキを担う人財の採用活動は、全社員が目指す「求める人財像」に沿って、実施展開しています。
就職活動中の学生の方々とは、イトーキでどのように成長して自己実現をしたいのか、また、どのようなキャリアアップを目指すのかなど、エントリーシートだけでは把握できない部分は、採用過程において一人ひとり時間をかけてお互いの理解を深めていくことを重視しています。また、コロナ禍の影響で対面での選考機会が減り、オンラインでのやり取りが増えましたが、動画選考やWebでの会社説明会を実施し、双方の理解を深めるよう努めています。
今後のイトーキの変革と成長を加速させるため、外部から新しい知見を持った人財を採用しています。これまでの経験や実績に加え、求める人財像への適性を見極めながら、採用活動を行っています。また、キャリア採用ページを刷新し、入社前に社風を知っていただくことで、ミスマッチ防止を図っています。2021年度はキャリア採用の社員の同年度入社者を同期と位置づけ、対面式の懇親会を実施しました。社員教育動画をアーカイブし、学習の機会を増やす試みも行っています。
2021年12月時点での障がい者雇用率は2.46%です。新たな取り組みとして、人事との定着面談や、要望に応じて上司を含めた三者面談を実施しました。この活動を通して、今後も障がいを持つ従業員がイキイキとやりがいを持って働ける職場環境の整備に努めていきます。
障がい別 雇用割合