資源の有効活用

  • SDGs
  • 6:安全な水とトイレをみんなに
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任つかう責任

目的・考え方

イトーキグループは、限りある天然資源を大切に使い、次代に生きる人々に残していくため、各製品のライフサイクル全体における資源の有効活用に取り組んでいます。

主な取り組みと成果

製品のライフサイクルにおける資源の有効活用を図る

イトーキグループは、製品のライフサイクル(設計・調達・生産・輸送・使用・廃棄)全体における資源の有効活用を図っています。廃棄物の排出量削減、廃棄物リサイクル率の向上、水の使用量削減に関する目標を設定し、製品の製造にかかわる原材料、水、梱包材など副資材を含めたすべての資源を対象に、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の徹底に努めています。

製品ライフサイクル

【設計】解体・分別のしやすさを重視し、素材にも配慮

製品を簡単に解体できる「解体容易設計」を常に目指しています。これにより、パーツ単位での部品交換がしやすく、メンテナンスしながら長く製品をお使いいただけるとともに、廃棄するときには素材ごとにリサイクルしやすい設計となっています。
素材は、リサイクルしやすいスチール、アルミなどの金属やポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂を積極的に使用。また、パーツの単一素材化により、複雑な分別作業を不要にしています。さらに、デスクの引出し前板、チェアの背座面の芯材や操作レバー、パネルの張地などの多くの部材に、再生樹脂や再生繊維を使用し、より少ない素材で、より長持ちする製品を作る「省資源」も追求しています。

【調達】グリーン調達を通じ、調達・仕入先の3Rを推進

グリーン調達認定先のサプライヤー企業様には、環境保全に対する方針や目標、実施計画を策定いただいています。グリーン調達基準においては、「使用材料の削減、再生使用材の使用・リサイクル対応など省資源化に取り組んでいる」ことを取引先の選定・評価基準としてあげています。また、グリーン調達認定先に対しては、実施計画に沿った運用や実施結果の効果などについて、毎年監査を行っています。このようにして、サプライチェーンにおいても3Rを重要な活動の一つとして位置付け、継続的に資源の有効活用を推進しています。

【生産】ゼロエミッションに注力

国内の全生産拠点でゼロエミッションを達成し、海外へも展開

各工場から排出される廃棄物を削減するとともに、資源として再使用・再生利用を行うなど、ゼロエミッションに力を入れています(イトーキグループでは、ゼロエミッションを「単純焼却や埋立て処分した産業廃棄物の比率が全体の0.5%未満」と定義しています)。
イトーキでは、関西工場(寝屋川)が2002年度にゼロエミッションを達成し、2006年度には関⻄⼯場(滋賀)、設備機器(スチール棚)も達成しました。また、関東工場(千葉)は2008年度の操業開始時よりゼロエミッションを継続し、国内全ての生産拠点でゼロエミッションを達成しています。
さらに、2014年度からは、ゼロエミッションの活動をグループ会社の国内外生産拠点へも展開しており、(株)イトーキ東光製作所、イトーキマルイ工業(株)に続き、2017年度には富士リビング工業(株)がゼロエミッションを達成し、グループ会社3社がゼロエミッションを達成しました。2020年度のイトーキグループのリサイクル率は98.5%と前年より1.4%向上しました。
今後ともグループを含めた国内拠点のゼロエミッション達成に向け活動を推進するとともに海外グループ会社においてもその取組範囲を拡大してまいります。

製造工程の改善による廃棄物の削減

イトーキグループでは、生産活動における重点6分野に基づく象徴的な取り組みとして、不良率の低減による廃棄物とCO2発生量の削減に取り組んでいます。
不良率の低減には、何より安全と品質のレベルを高め、その上で効率のよい生産を行うことが重要であり、そしてその実現には人材育成、および原価意識と環境配慮が欠かせません。つまり、不良率の低減を図ることは、廃棄物削減に直結するだけでなく、生産活動の総合的な水準の向上を図ることでもあります。
このようにイトーキグループでは、不良率低減を目的とした取り組みに限らず、製造工程の改善を通じて資源の有効利用と廃棄物の削減に取り組むなど、多角的な視点で活動を進めています。

製造工程の改善を通じた廃棄物削減(例)
取り組み 概要
塗装皮膜素材の変更で
皮膜カスをゼロに
関西工場(寝屋川)では、塗装工程の前処理で発生する皮膜カスについて、2012年度より、従来のリン酸塩皮膜からジルコニウム皮膜へと素材の変更を図った結果、皮膜カスの発生量をゼロにすることができました。これにより、年間約17トン発生していた皮膜カスの廃棄量が2013年5月よりゼロになりました。
接着剤を使わない
生産方式への移行

グループ会社の富士リビング工業(株)では、新製品開発や仕様変更に伴って、チェアの座面や背もたれの芯材と、クロスの貼り合わせ加工に使用していた接着剤を使用する方式から接着剤レスの方式への移行をすすめています。専用の工作機械を用いた縫製加工技術で、芯材とウレタン、クロスを重ね合わせ、糸で引っ張って固定する工法を採用。2013年には専用の工作機械(C-JEX)を追加導入しました。
接着剤を使用しないことで、廃棄時に製品を素材別に分別しやすくなり、専門知識がなくても、糸を切るだけで芯材とウレタンとクロスを瞬時にバラバラにすることができます。「エレックチェア」「マノスチェア」など、富士リビング工業(株)の主力製品は全てこの生産方式に変更しています。

接着剤を使わない生産方式への移行

粉体塗料の再利用

従来の塗装設備は、塗料吹き捨て方式のため、塗着しない塗料は廃液や廃棄物として廃棄していました。粉体塗装設備を持つ、関西工場(滋賀)、関東工場(千葉)、富士リビング工業(株)、Novo Workstyle (CHINA) Co., Ltd.では、回収装置付粉体静電塗装設備を導入することで、粉体塗装で塗着しなかった塗料を再び塗料として再利用しています。
2019年度は、伊藤喜オールスチール(株)にて粉体塗装ラインを新設し、更なる粉体塗料の回収、再利用を実施しました。

粉体塗料の再利用

リサイクルの進化

リサイクルは、再生・再利用の可能性を広げていくことで進化します。工場の廃棄物は、紙、金属、プラスチックなどの素材ごとに、さらには材質別に細かく分別し、原料または有価物として活用していただける事業者を選定しています。また、プラスチックごみを処理・加工して駐車場の車止めにするなど、工場内での再活用も推進しています。
関西工場(滋賀)では、2020年に造粒機を導入し、樹脂廃棄物であった使用済み梱包材(エサシート、エアーキャップなど)をペレット化し、有価物化を実現いたしました。
また、グループ会社の伊藤喜オールスチール(株)でも、樹脂エッジの有価物化・再資源化を行っています。

素材ごとの分別

素材ごとの分別

プラスチックごみをリサイクルした車止め

プラスチックごみをリサイクルした車止め

造粒機

造粒機

使用済み梱包材のペレット化

使用済み梱包材のペレット化

油圧用油のリサイクル

製造工程で使用する工作機械の油圧用油は純度が高いため、メンテナンス等でオイルを交換した後のリサイクルが課題となっていました。2012年度より、この油を有価で引き取っていただける産業廃棄物処理業者と契約し、従来は廃油として処分されていた油をリサイクルしています(年間約1~2トン)。

さらに、リサイクル方法自体を変える取り組みも進めています。製造過程から出る端材のリサイクルのレベルを上げ、従来のサーマルリサイクル(燃焼させて熱を利用する)からマテリアルリサイクル(素材として再生利用する)へ変更しました。また、チェア製品を製造する関西工場(滋賀)では、生産工程から出るプラスチックの端材(スプール・ランナー)を粉砕処理し、樹脂材料に戻して工場内で再利用しています。

スプール・ランナーの有効利用
  1. 樹脂成型後金型から取り出された樹脂成型品
  2. 金型の樹脂流入口から必要な形を得る成型品形状部分をつなぐ部分がスプール・ランナー(成型後は不要)
  3. このスプール・ランナーを集め粉砕し、樹脂材料として再利用
  4. 樹脂成型材料を溶かし、金型内に溶けた樹脂を射出
スプール・ランナーの有効利用

スプール・ランナーの有効利用

【生産】水資源に関する取り組み

世界人口の増加による世界の水の使用量の増加や、気候変動の影響などにより、水資源へのさまざまな影響が懸念されています。日本でも降雨形態の変化によって水の安定供給の実力が低下しつつあり、水リスクの増大が指摘されています。渇水による社会的活動への影響を緩和し、水利用の安定性を確保するためには、水資源の有効利用が重要です。
イトーキグループでは、水使用量原単位削減目標(対前年比-1%)の他に、水資源の有効利用に関する取り組みや老朽配管の更新を環境目標に追加し、活動に取り組んでいます。
製造工程で利用する水資源の循環利用設備の導入や、配管経路を元に修繕箇所を洗い出し、修繕対応などを行っています。
また、2018年から滋賀工場において雨水貯水・活用システムの運用を開始し雨水再利用による生産工程での上水使用量削減を図っています。

雨水利用イメージ図:チェア工場全体の上水の使用量を15%削減

クーリングタワー(設備機器(スチール棚))

クーリングタワー(設備機器(スチール棚))

関西工場(滋賀)で導入した節水ノズル

関西工場(滋賀)で導入した節水ノズル

設備機器(スチール棚)では、2016年にクーリングタワーを新設し、溶接工程での水循環利用を拡大しました。
さらに、塗装ラインの前処理工程更新時に製造プロセスを見直した事により、水洗水を大きく減らし、年間あたり約1800tの水使用量を削減しました。

また、関西工場(滋賀)では浄化槽設備の導入により、排水処理での希釈水の使用量を削減。さらには、手洗い場などに節水ノズルを設置し使用量を削減するといった地道な活動も継続しています。

【使用】製品を長くお使いいただくためのサポート

イトーキグループでは、製品を長くお使いいただくことが、さまざまな環境負荷削減につながる「究極のエコ」だと考えています。その方法の一つであるクリーニングは、専用機材と環境負荷の少ない洗浄剤を使用して汚れやシミを洗浄し、あらゆる家具・素材をリフレッシュさせるサービスです。場合によっては、お客様のオフィスまで出張してクリーニングを実施します。
また、汚れや傷みのある製品(主にチェア、ソファ、テーブル、デスク)を、張地やクッションの取り替え、木部の傷の補修や再塗装などで美しい状態に戻すリペアも手掛けています。なお、オフィス移転時のクリーニング・リペア、リサイクル等をトータルにご提案するサービスも展開しています(一部サービスは地区限定)。

クリーニング

クリーニング

さらに、イトーキではお客様へのサービスの一環として、家具のレンタルも行っています(地区および製品限定)。レンタル期間が終了した家具は、回収し、メンテナンスした後、別のお客様にレンタルしています。これにより、家具の廃棄を回避し、再有効利用を図っています。

【廃棄】家具の回収・リサイクル、リサイクルガバナンス

家具の回収・リサイクル

全国8カ所の物流センターでは、梱包材や廃パレット等資材のリサイクルに加え、お客様から一定の条件を満たす案件にてお引取りした家具を素材別に分別・解体し、リサイクルをする取り組みを行っています。より多くリサイクルできる処理委託先の選定などを進めることで、本来廃棄物として処理されるはずであった家具の再生利用拡大を推進しております。

回収量の推移(物流センター)

回収量の推移

リサイクルの内訳

リサイクルの内訳

  • プラスチックには製品の梱包材を含みます。木くずには廃パレットなどを含みます。
2020年度のリサイクル率(物流センター)
99.5%

廃棄物・リサイクルガバナンスの徹底

イトーキでは、「社内外の関係者を含めた体制構築」「社内の体制構築」「自社の取り組み状況の情報発信・情報共有」などをポイントに、廃棄物・リサイクルガバナンスの徹底に取り組んでいます。ゼロエミッションを実現・維持していくには、信頼できる業務委託先との協力が不可欠となります。イトーキでは、自社独自の評価表を作成し、契約前に委託先の徹底評価を行うとともに、定期的に委託先状況の確認を行っております。

委託先継続視察評価の実施風景

委託先継続視察評価の実施風景

産業廃棄物委託先評価票

産業廃棄物委託先評価票

また、社内体制において最も重視しているのが、情報共有の徹底と社員の分別意識向上です。そのため、リサイクルフローの理解を図る教育研修を積極的に実施しております。研修では、外国籍の社員向けに通訳をつけるなど、全社員への浸透を目指しています。2020年は法規制順守評価研修における法理解の教育実施、廃棄物処理法の改正情報の発信共有等を実施いたしました。他にも、分別マークの工夫や現場長による環境パトロールなど、日々の分別活動を徹底するためのさまざまな活動を展開しております。

分別徹底のために13種類のオリジナルリサイクルマークを作成

分別徹底のために13種類のオリジナルリサイクルマークを作成

生産工場の分別風景

生産工場の分別風景

生産工場の分別風景

マイバッグ運動

イトーキグループでは海洋プラステック問題解決のひとつの手段として社員による使い捨てプラスチックの削減を推進しています。2020年はレジ袋有料化の制度改正に合わせて、マイバッグ持参を推進するため、全社員にエコバッグの配布を行いました。

マイバッグ

2020年度の成果と今後の展望

2020年度の産業廃棄物削減は、前年比原単位あたり15.2%の削減と大幅な削減となりましたが、リサイクル率は98.5%で、2019年度比では改善したもののリサイクル目標99.5%以上にわずかに達成することができませんでした。主な原因は一部の廃プラスチック類についてマテリアルリサイクルが進まなかったことによるものです。今後も引き続き、生産工程での発生源対策とリサイクル向上に向け取り組んでまいります。

2020年度の水使用量削減は、前年比原単位あたり15.7%の削減となりました。これは2018年から関西工場(滋賀)で導入している雨水の再利用が寄与しています。引き続き、生産工程の改善や維持管理に努め、目標達成に向けて取り組んでまいります。

サステナビリティ
トップメッセージ
イトーキの価値創造
持続可能な社会の実現に向けて
E(環境)
S(社会)
G(ガバナンス)
新型コロナウイルス感染症への対応
社外からの評価
ESGデータ集
GRIスタンダード対照表
カーボン・オフセットについて
サステナビリティレポート ダウンロード
サステナビリティレポートイトーキが取り組んでいる社会貢献活動や、それらの活動の前提となる考え方をご紹介します。

全ての報告書はこちら

Sustainable deveropment GOALS

SDGsとの関連について
本レポートでは、イトーキグループの環境・社会活動と、国際社会が2030年に向けて定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」との関連について、「イトーキのCSR」に考え方を掲載し、各報告サイトでも示しています。SDGsについて詳しくは、国連広報センターのWebサイトをご参照ください。

お問い合わせ・サポート

ご質問やお問い合わせは
お問い合わせフォームかお電話でお願いいたします。

お問い合わせ・サポート

ショールーム一覧

お近くのショールームへお越しいただき、
イトーキの考える新しい提案を是非ご体感ください。

ショールーム一覧

↑