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イトーキ、オフィスワーカーの働き方をリデザインしながら、会議室不足を解決する新ソリューション「Reserve Any」を発表
東京大学が設立した経済学コンサル会社とタッグを組み、いま注目のマーケットデザインを応用したアルゴリズムを実装
株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、社長:湊 宏司)は、会議室不足を解決する新ソリューションとして、次世代会議室予約システム「Reserve Any(リザーブエニー)」を2025年に提供開始します 。アルゴリズム開発パートナーである、東京大学エコノミックコンサルティング株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:川原田 陽介、以下UTEcon)と マーケットデザインを応用した「リソース利用価値最大化アルゴリズム」を開発し、ソリューションに実装。会議室の非効率な利用を最小限に全体最適を図り、オフィスワーカーの行動変容を促すことで組織全体の生産性向上を目指します。
ソリューション開発の背景
オフィスでの慢性的な会議室不足は、総務をはじめとする管理部門が、運用ルールの見直しや会議室の増設などで対策を行ってきましたが、解決には至っていません。また、近年はコロナ禍を経てリモートワークによるハイブリッド会議が定着しています。音の問題がオフィスで顕著になってきたことや、フリーアドレスの拡大から、WEB会議に対応した空間や集中できる空間の設置が望まれ、管理対象が増えている傾向にあります(※1)。
イトーキ
WORKPLACE
DATA
BOOK
2024より
お客様がワークプレイス構築にあたりどんな課題・テーマに対応したか?の回答より
さらに、当社のオフィスデータ分析サービス「Data Trekking」から、会議室の非効率な利用実態が明らかになりました。例えば、実際の人数より大きな会議室の利用 、特定の従業員やチームによる独り占め、他の予約が入らない隙間時間の発生、人気の会議室や時間帯の集中利用 などです。「Reserve Any」はこれらの根本原因を解決し、限りある会議室を最大限活用するために開発しました。
ソリューションの詳細
「Reserve Any」の特徴は、会議室の「ポイント予約制」です。これは、会議室の予約状況に応じて会議室の価格(利用ポイント)が日々変動することで、予約者は保有ポイントを考慮しながら会議室を予約する仕組みです。例えば、需要の多い時間帯や人気の会議室は利用ポイントを高く設定することで、需要が少ない時間帯や会議室の選択を予約者に促します。会議室の価格を意識することで全体最適に望ましいふるまいが誘発され、必要度の高い予約者の希望する会議室の利用が可能になります。
もう一つの特徴は2つの予約スタイルです。「おまかせ予約」は予約者による会議室の指定が不要です。利用人数など希望条件を入力するだけで最適な場所が割り当てられ、会議室予約の手間と無駄が減少します。「こだわり予約」は会議の性質上、指定したい会議室がある予約者向けの仕様です。
「ポイント予約制」を基本に、2つの予約スタイルを採用することで、会議室のオーバースペック利用の解消をはじめ、隙間時間の減少、独り占め防止、利用の分散を実現します。
これらの新しい仕組みを支える技術として、「リソース利用価値最大化アルゴリズム」を「Reserve Any」に実装しました。アルゴリズム開発パートナーとしてUTEconが参画し、価格メカニズムを使って行動変容を促す経済学の根源的アプローチを会議室予約に応用しました。具体的には、いま注目されている経済学のマーケットデザイン(※2)の考え方をもとに、ダイナミックプライシング(※3)を応用しています。
一般的にダイナミックプライシングは「収益最大化」を目的とする手法ですが、「利用価値の最大化」を目的としている点が一線を画しています。日々の予約データをもとにアルゴリズムが精度を向上させていくため、 「Reserve Any」を使えば使うほど、会議室不足が解決していきます。
ソリューションの展開
「Reserve Any」は、いつでも・どこでも・なんでも・だれでも、シェアしながら利用できる快適なオフィスを実現する由来から名付けられています。一般的な会議室のみならず個室ブースやフリーアドレス席など様々なスペースの予約管理にも最適です。 「予約者」「予約時間」などの情報をオフィス内で表示できる「Hoteling Label」とあわせて利用することで、システムのみならずオフィス空間での高い利便性を実現します。
ソリューション概要
名称 | Reserve Any(リザーブエニー) |
---|---|
提供時期 | 2025年 |
提供方法 | Outlookへのアドイン対応 |
URL | https://www.itoki.jp/special/data-trekking/reserve-any/index.html |
代表者コメント
株式会社イトーキ 代表取締役社長 湊 宏司
当社のワークプレイス事業は、オフィス家具の製造・販売を「Office1.0」、空間ベースのソリューション提供ビジネスを「Office2.0」、データ活用による働き方ベースのオフィスDXを「Office3.0」として展開しています。この度、このOffice3.0の領域でUTEcon様に参画いただき、オフィスイノベーションにつながるソリューションの提供を実現します。今後も付加価値と競争優位性が高いサービスを強化し、お客様のオフィスでの生産性向上に貢献してまいります。
東京大学エコノミックコンサルティング株式会社
取締役/東京大学大学院経済学研究科・公共政策大学院
教授
渡辺
安虎氏
マーケットデザインという経済学の新たな手法と、イトーキ様のオフィスに関する知見とデータとが合わせることで「Reserve Any」は開発されました。経済学のアカデミックな知見に基づくプロダクト開発とコンサルティングを行う弊社にとって、オフィスの効率的な利用という課題に役立てられることを嬉しく思います。
関連情報
オフィスデータ分析サービス「Data
Trekking」
https://www.itoki.jp/special/data-trekking/index.html
※1:WORKPLACE
DATA
BOOK
2024はイトーキの事例について分析結果をまとめた資料
※2:マーケットデザインは望ましい結果から逆算して制度設計を行い、新たな制度の創出と実社会の課題を解決する経済学の一分野
※3:ダイナミックプライシングは固定的ではない価格運用により多様な需要に柔軟に対応する手法
イトーキのワークプレイス事業について
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”Tech×Design
based
on
PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
ハイブリッドワークが普及し働く場所や働き方の多様化が進むなか、生産性や創造性を高める空間DX、最適なオフィス運用を伴走型で支援するコンサルティングサービスなども展開。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、これからの新しいワークスタイルとワークプレイスを提案しています。
本リリースへの
お問い合わせ先
株式会社イトーキ
ソリューション開発統括部
TEL
:
03-6910-3910
報道関係者
お問い合わせ先
株式会社イトーキ
コーポレートコミュニケーション統括部
広報課
TEL:03-6910-3910
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