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「nona(ノナ)」チェアを通じてSDGsに貢献
―ライフサイクル全体で排出されるCO2をカーボン・オフセット―
株式会社イトーキ(本社: 大阪市城東区 社長: 平井 嘉朗)は、「nona」チェアのカーボン・オフセット(※1)を通じて国連の持続的な開発目標「SDGs」に貢献する取組みを開始いたしました。
カーボン・オフセットで使用する排出権は、インドネシアの泥炭湿地を保全・回復するプロジェクトで創出されたものを世界で初めて活用しています。インドネシアはヘイズ(煙害)による深刻な公害が問題視されるほど環境汚染対策が課題となっています。その中で泥炭湿地の保全・回復については環境貢献度が非常に高く、毎年のCO2吸収量は自家用車200万台を削減することと同様の効果があることが確認されています。さらにこのプロジェクトは泥炭湿地周辺のコミュニティ形成も行っており、SDGsの17の各目標に貢献する取組みが行われています。
イトーキでは自社製品のカーボン・オフセットにこの排出権を活用することで、環境貢献とSDGsの両方に貢献しています。この取組みは外務省ODA(政府開発援助)が中心となって進める「オールジャパンとしてSDGsに貢献する取組み」の一つとして紹介され、その証であるロゴマークの使用も認められています。

外務省ロゴマーク
- カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2などの温室効果ガスの排出について削減努力を行い、それでも削減できない量を、他の場所で実施された削減・吸収活動から創出された排出権で相殺し、環境貢献するという考え方。
インドネシア中部カリマンタン州Katingan地区
泥炭湿地林保全・回復プロジェクト(REDD+)
概要
インドネシアの泥炭地は世界の熱帯泥炭地の半分を占めるほどの規模であり、1990年代の大規模開発によってCO2が大量に放出されるなど、「地球の火薬庫」と呼ばれている。その中の一つ、カリマンタン中央部に位置するKatingan地区の泥炭地を対象に、本プロジェクトは2010年より保全を開始し、年間800万トンのCO2を吸収できるようになった。また、Katingan地区には希少動物が多く生息しており、泥炭地保全は生物多様性と密接に関係している。
本プロジェクトは泥炭地周辺の34のコミュニティに対し、泥炭地で栽培しているラタン材を用いた生計の確立や土地利用計画、水質保全のための設備投資促進など地域貢献にも大きく寄与している。

泥炭地の様子

「nona」チェア
カーボン・オフセットの概要
オフセットの対象 | 「nona」チェアシリーズの全機種(ハイポジションは除く)のライフサイクル全体(使用段階は除く) |
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オフセット量 | 69.00-82.64kg-CO2e/脚 |
オフセット主体 |
株式会社イトーキ この取組みによるお客さまへの新たな負担は一切ありません。 |
詳しい内容については、下記ページをご覧ください。
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