営業本部 ワークスタイルデザイン統括部
第2デザインセンター/デザイナー
2025年9月29日
“なぜ”を問い続け、こだわりを貫く。オフィスデザイナーが見つけた「私らしい働き方」
オフィス空間をデザインするイトーキの空間デザイナー・山本美優さんに聞く、自分らしく成長する働き方。不安や挫折を乗り越え、憧れと現実の間で自分のやり方で道を切り拓いてきた彼女の仕事術とは。
大学で建築を学ぶ中、人が交わる「空間」に関心を持ち、機能的でイメージしやすいオフィス設計に携わりたいと考え、2020年にイトーキへ入社。以後、東京を拠点に様々な企業のオフィスづくりを担当。
憧れと現実の間で導き出した、私なりの答え
「自分は自分なりのやり方で成長していこうと思ったんです。」
「本当はもっとシュッとしたデザイナーになりたかったんです(笑)」。洗練された、自信に満ちたデザイナー像に憧れているが、それがそのまま自分の姿でないからといって、立ち止まっているわけではないと語ります。「なれないものはなれないと思うんです。だからこそ、私は愚直に努力していきたい」
「例えば、私は言葉にするのに時間がかかってしまうタイプなので、日ごろから考えをまとめる時間をつくっています。心配性だからこそ、とにかく考えて、事前準備を心掛けています」。そうして山本さんは、地道に、着実に、自分らしくキャリアを築いてきました。
周囲の上司や先輩が、私を「答え」へと導いてくれた
「“そうなりたい”と思える方々が、いつもそばにいました」
入社当初、山本さんは不安でいっぱいだったと話します。「大学時代は建築寄りの分野を学んでいたのですが、イトーキでデザインするのは空間です。周囲の知識量に追いつけるかどうか、気がかりでした」。
しかし、その不安はすぐに取り除かれました。「聞きたいことや困ったことがあったら何でも応えてくれる上司や先輩の皆さんに、手取り足取り教えていただきました。また、“山本さんは山本さんのやり方でいいから”と言っていただいたことがあり、自分を肯定しながら前に進むことができました」。
「自分は自分なりに成長していけばいい」温かく見守り、正しい方向へ導いてくれる人たちの存在が、成長の基盤になったそうです。
臆病だからこそ、現場の最前線に立つ
ただ、いつまでも先輩や上司の背中を追っているわけにはいかないと感じているなか、入社3年目に山本さんは初めて大規模案件で主担当を任されました。しかし、初めての経験は簡単ではなかったそうです。
「案件が進むごとに次々とわからないことが出てきて、スケジュール感も手探りの状態でした。施工直前にミスに気付き、周囲の方々に迷惑をかけてしまったこともあります。初めて挫折しそうになりましたね」。
ただ、このような経験があったからこそ多くを学んだと語ります。「メインデザイナーとして最前線に立ち、プロジェクトメンバーやお客様、社外の関係者の方々と連携を図ったからこそ、実践経験をきちんと得られました。臆病な性格なので、こうして現場に出なければ、何も学べていなかったと思います」。失敗と挑戦の場が成長の糧となり、次の一歩を踏み出しました。
ついに見出した私らしいデザイナー像
「現場に立って“なぜ”を問い続けないと、学べないことがある」
「今のやりがいは、自分の中で経験が積み上がりつつあることですね」。オフィスが竣工した後に、毎回自身の仕事を振り返り、成長を実感できた瞬間は何にも代えがたいといいます。憧れのデザイナー像とは少し違っても、確かに自分なりのやり方で前に進み続けています。
今目指しているゴールは、“こだわりを持ったデザイナー”
になることだと話します。
「デザインは、その一つひとつに理由が必要です。だからこそ私は愚直に、“なぜ”を問い続け、自分なりのこだわりを持つことができればと思います。時間はかかりますが、それが自分には向いていると思っています」。たくさんのこだわりが詰まった、山本さんらしいデザインが生まれるまで、今日も歩み続けています。
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