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イトーキ、滋賀・近江八幡のチェア工場をリニューアル。人と開発が育つ「ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA」へ進化
製造現場を「価値創出の場」へ。多様な人材と外部パートナーが交わり、共創が循環する新たな工場モデルを構築
株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:湊
宏司)は、滋賀県近江八幡市にある滋賀工場内のチェア工場オフィスを全面改修し、「ITOKI
DESIGN
HOUSE
SHIGA」としてリニューアルオープンしました。
本拠点は、データ活用とデザインを掛け合わせ、開発の質とスピード向上、エンゲージメント向上、採用力強化につなげる共創型のモノづくり拠点です。人や空間の使われ方をデータで捉え、改善を重ねる仕組みを取り入れることで、開発力と人材価値を継続的に高める工場オフィスモデルを構築。また、法人向けの工場・オフィス見学も受け入れ、製造業における働く環境のアップデートにも貢献していきます。
リニューアルの背景と課題
近年、企業におけるオフィス投資は、エンゲージメント向上や採用力強化を目的とした重要な経営施策として位置づけられるようになっています。一方で製造業では本社はリニューアルが進む一方、工場の執務スペースは十分に改善されていないケースが少なくありません。しかし、人材不足や離職などの課題が深刻化する中で、工場においても「働く環境」への投資が人材確保・定着やエンゲージメント向上に直結する重要なテーマとして注目され始めています。
イトーキのマザー工場である滋賀工場においても、外国人材、障がい者、女性など働き手の多様化が進む中で、誰もが力を発揮し、長く働き続けられる環境づくりが重要なテーマとなってきました。こうした課題に対し、同工場ではこれまで、休憩室のリニューアルなど段階的に職場環境の改善を実施。その結果、技能職の求人数は2023年から2025年にかけて約4倍に拡大し、離職率も半減するなど、人材確保・定着の具体的な成果が表れています。これらの取り組みは社外からも注目を集めており、近年では他社からの工場見学者数も増加しています。
こうした潮流を背景に、開催工場ではさらなるアップデートとして、開発・設計機能が集積するチェア工場オフィスを「ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA」としてリニューアルオープンしました。新たな共創型のモノづくり拠点として、開発力と人材価値の一層の向上を目指します。
本拠点は、「ITOKI DESIGN HOUSE」が掲げる「次世代のワークスタイルを構想し、実践、体験するオフィス」というコンセプトを継承しつつ、製造拠点ならではの視点で再構築しています。ショールーム、ギャラリー、ラボといった機能を製造現場と有機的につなぐことで、開発力の強化、人材の成長、ブランド価値の向上を同時に実現する、新たな工場オフィスのモデルとして位置づけています。
コンセプト
ITOKI DESIGN HOUSE SHIGAのコンセプトは、イトーキと外部パートナーが混ざり合い、共創する「開かれたモノづくり拠点」です。イトーキが培ってきた開発・製造の知見と、外部パートナーの専門性やアイデアが交わることで、新たな価値が生まれ続ける場を目指しています。
滋賀工場はこれまで「製品をつくる場所」としての役割を担ってきましたが、本リニューアルを通じて、人と情報が行き交い、学びと検証が循環し、共創が自然に生まれるモノづくり拠点へと進化します。領域や立場を越えて知が集積し、訪れたくなる開かれた環境を通じて、開発力の強化、人材の成長、そしてイトーキの価値や姿勢を伝える“魅せるモノづくり”を実現します。
本拠点は、こうしたプロセスそのものを通じて社内外からの信頼と共感を育み、イトーキとパートナーがともに未来を切り拓くための共創プラットフォームを目指します。
「開かれたモノづくり拠点」を体現する空間設計
本リニューアルにおける空間設計の最大の特徴は、データ活用とデザインを掛け合わせることで、工場を進化し続けるモノづくり拠点へとアップデートしている点です。人の動きや空間の使われ方をデータで可視化し、感覚ではなく事実に基づく改善サイクルを回し続けると同時に、デザインを通じて人材を惹きつけ、創造性を引き出す環境を整えています。
空間構成には、製造・開発・共創・執務・食堂といった異なる機能を上下に積み重ねる「フロアスタッキング」を採用。上下階を行き来する動線の中で、人・情報・アイデアが自然に交わり、部門や立場を越えた関係性や共創が日常的に生まれる構造としました。
空間デザインには、床や壁、展示什器にグリッドや目盛りといった意匠を取り入れ、日常の中で製品や空間のスケール感を無意識に意識できる仕掛けを設えています。モノづくりの現場ならではの寸法感覚や精度への意識を空間全体で共有することで、展示・対話・検証が自然につながる環境を実現しました。
製造ラインとオフィスが近接する工場特性を活かし、同一建屋内で異なる働き方や活動が重なり合うことで、開発のスピードと質を高めるとともに、開発力の強化、人材の成長、エンゲージメント向上につなげています。
Data Trekkingによる、進化し続ける工場づくり
ITOKI DESIGN HOUSE SHIGAでは、空間を一度整えて終えるのではなく、使われ方をデータで捉え、改善を重ねていく仕組みとして「Data Trekking」を導入しています。人の動きや空間の利用状況を可視化する位置情報データ、働きやすさやエンゲージメントを把握するサーベイデータ、レイアウトや用途を管理するスペースデータを組み合わせて分析。これまでの知見にデータを掛け合わせ、より確かな根拠に基づく改善サイクルを実現しています。
これにより、課題の把握から小規模なレイアウト変更、運用改善までを継続的に実施。将来的な大規模リニューアルも視野に入れながら、開発力と人材価値を高め続ける工場づくりを実現しています。
各フロアの主な特徴
1階|社外共創フロア×モノづくり―イトーキのモノづくりを社会へひらく、共創の起点―
1階は、社外パートナーや来訪者を迎え入れ、イトーキのモノづくりを「ひらいて伝える」ためのフロアです。製造ラインに近接した立地を活かし、技術展示や試験室を通じて、チェアの品質・安全性・技術背景が体感できます。単なる見学の場にとどまらず、展示を介した対話から新たな価値創出へとつながる、社外共創の起点となります。
2階|社内共創フロア×モノづくり―共創から試作・検証へ、開発の中核となるフロア―
2階は、設計・開発メンバーをはじめ、他拠点や異部署のメンバーが集い、議論と検証を行う社内共創フロアです。開発ラボ、エルゴノミクスラボ、スタジオを集約し、アイデア検討から試作・評価までを一連の流れで行える環境を整備しました。エルゴノミクスラボでは、モーションキャプチャーやシートトレーサーを用いた身体データに基づく検証を実施。スタジオではMRを活用し、企画部門のある東京と設計・生産部門のある滋賀を接続しています。拠点や部門を越えた共創型の開発を日常化し、開発の質とスピードの向上を図っています。
3階|執務フロア×滋賀らしさ(地域性)―没頭と検証を支える、日々のモノづくり拠点―
3階は、日常的に執務を行うフロアです。チームでスピーディに検証・意思決定を行う業務が混在する特性を踏まえ、一定のまとまりを持たせたグループアドレス制の執務エリアを採用。あわせて、チェアを囲んでディスカッションできるエリアや、没頭して思考を深めるエリアを配置しています。空間デザインには、琵琶湖の葦(ヨシ)、花崗岩(かこうがん)などの地域素材を取り入れ、落ち着きの中で思考をつむぎ、検証と改善を重ねられる環境としています。
4階|食堂・イベントスペースー日常と非日常が交わり、交流が生まれるフロアー
4階は、食事や休憩を基本としながら、交流やイベントにも対応する多目的フロアです。多様な席構成により、食事だけでなく、軽い打ち合わせや1on1、リフレッシュなど柔軟な使い方が可能。また、社内イベントやワークショップにも活用でき、部署や立場を越えたコミュニケーションが生まれる場として機能します。
ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA 概要
| 名称 | ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県近江八幡市上田町72 |
| 在籍人数 | 113名 |
| 面積 | 556平方メートル(1~4階オフィス延床面積) |
| 見学について |
【時間】
平日9:00~17:00(完全予約制) 見学をご希望の方は担当営業にご連絡ください。 ※ご見学は法人のお客様のみの対象となります。 ※予約状況によって、見学をお受けできない可能性がございます。 |
▼ITOKI
DESIGN
HOUSE
SHIGAサイト
https://www.itoki.jp/showroom/shiga/
ITOKI DESIGN HOUSEとは
ITOKI DESIGN HOUSEは、「次世代のワークスタイルを構想し、実践し、体験するオフィス」です。ショールーム、ギャラリー、ラボといった機能を併せ持ち、人間工学やデータ活用といったテクノロジーと、人の感性に働きかける空間・プロダクトデザインを融合。次世代の働き方を生み出し、試し、磨き続けています。
2025年以降、全国の主要拠点を順次「ITOKI
DESIGN
HOUSE」へとリブランディング。
新たにオープンした「ITOKI
DESIGN
HOUSE
SENDAI」を皮切りに、各都市の産業やコミュニティに根差しながら、国内外の働く人々やデザイナー、ビジネスパートナーが集い、新しい「働く」文化を発信していきます。
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ITOKI
DESIGN
HOUSEサイト
https://idh.itoki.jp/
【イトーキのワークプレイス事業について】
株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、”Tech×Design
based
on
PEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
ハイブリッドワークが普及し働く場所や働き方の多様化が進むなか、生産性や創造性を高める空間DX、最適なオフィス運用を伴走型で支援するコンサルティングサービスなども展開。外部デザイナーやパートナー企業との協業も積極的に行い、これからの新しいワークスタイルとワークプレイスを提案しています。
報道関係者
お問い合わせ先
株式会社イトーキ
コーポレートコミュニケーション統括部広報課
TEL:03-6910-3910
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