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掲載日:2023/05/15

オフィスチェア開発の技術を集結!プロ向けゲーミングチェア「Act Gaming」開発者リモート座談会(前半)

プロ向けゲーミングチェア「Act Gaming」開発者リモート座談会(前半)

イトーキの新レーベルdaidaraから発売中のエクストリームプレイヤー向けゲーミングチェア「Act Gaming(アクトゲーミング)」。2023年3月3日に発売されたばかりですが、高価格帯ながらも機能性の高さが評価されています。今回、Act Gamingに秘められたこれからの可能性を探るべく、開発メンバーにインタビューを決行!イトーキのゲーミングチェア開発の裏側に迫ります。

リモート座談会に参加してくれたのは次の4名のメンバー。生産本部開発設計統括部の松本 佑太(まつもと ゆうた)、Web事業統括部の平社 直己(ひらこそ なおき)、同じくWeb事業統括部の鎌田 敬治(かまた けいじ)。そして、Act Gamingの基礎となったオフィスチェアAct(アクトチェア)の開発に携わったスマートオフィス商品開発本部の寺本 宜広(てらもと のりひろ)です。

じつはゲーミングチェア開発の予定ではなかった!開発の根幹は“イトーキの英知を集結させて唯一無二の製品をつくる”

── まず、Act Gamingの開発において、どのような分野を担当されたのか教えてください。

平社さん:私は普段、イトーキ全体のブランディングやクリエイティブディレクションの仕事をしています。Act Gamingではチェアの見た目のデザインやクリエイティブディレクションをやらせていただきました。

鎌田さん:私は個人のお客様や小規模オフィス向けに商品の企画開発をしています。Act GamingではWeb事業部メンバーの要望を取りまとめました。また Web事業部の窓口として、設計担当の松本とは個人ユーザー様向けの仕様になるようにやり取りさせていただきました。

松本さん:普段はオフィスチェアの開発設計をしています。Act Gamingでは、平社や鎌田から「こういったチェアがいい!」という要望を受けて、それを実際に設計に落とし込みました。

寺本さん:私は、今はICT商材と家具を組み合わせた商品の企画をしています。実はAct Gamingの開発には携わっていないのですが(苦笑)、以前はAct Gamingのベースになったオフィスチェア「Act(アクトチェア)」の商品企画をしていました。今回はAct開発の視点から、お話をしたいと思います。

── Act Gamingの開発経緯を教えていただけますか?

松本さん:当初、実はゲーミングチェアを作ろう!という話ではありませんでした。“オフィスチェアを在宅向けにアレンジする”という話が始まりで、その後、イトーキのオフィスチェアの技術や素材を有効活用しようと模索するなかで、ゲーミングチェアの開発に至ったと記憶しています。

松本さん

── Act Gamingはゲーミングチェアという形でスタートしたわけではなかったのですね!すると、ゲーミングチェアという発想は、どこが起点となったのでしょうか?

鎌田さん:X FOCUS CHAIR(クロスフォーカスチェア)というテレワークにもゲーミングにも対応したタスクチェアを先行して販売していたのですが、それとは違った新しいタイプの商品開発ができないかという話から、“イトーキの技術や既存商品を活かしたモノづくり”という観点で検討した結果、オフィスチェアの最上位機種であるActをゲーミングチェアに応用した「Act Gaming」という発想に至ったと聞いています。

クロスフォーカスチェア

体をサポートする機能性とリビングに置いてもなじむデザイン性を併せ持ったゲーミングチェア「クロスフォーカスチェア」

松本さん:鎌田が言う通り、イトーキで持っているオフィスチェアの技術や素材を集結させて、今までにない新しい在宅向けのチェアをつくるという考えが、Actをベースにしたゲーミングチェア開発という発想につながったと私も認識しています。

“こんな機能が欲しかった”の声。「4Dリンクアーム」の「瞬時に自分好みの肘位置に調整できる」高機能性が、ゲーマーからも好評!

── イトーキが培ってきた最高の技術や素材、開発力を活かすという考えがAct Gamingの根幹にあるわけですね。実際、Actのどのような点がAct Gamingに活かされているのでしょうか?

平社さん:機能面で言えば、「4Dリンクアーム(肘置き)」「肩の動きに合わせて動くバックレスト」「ベンディングシート(座面が薄くても心地が良い、イトーキの特許技術)」など、Act Gamingは Actが持つ高い機能性をほぼ踏襲していると言えますね。

── ゲーマーの方々からは、どのような機能が好評ですか?

鎌田さん:以前、東京ゲームショーに出展した時には、「4Dリンクアーム(肘置き)」にびっくりされるゲーマーさんが多かったですね。こんな肘当ての機能が欲しかったと。あとは、「肩の動きに合わせて動くバックレスト」も非常に好評いただいています。

寺本さん:Act Gamingの肘当ては「4Dリンクアーム」と言って、肘の可動域が大きく、調節用のレバーを持ちながらワンアクションで肘位置が定まる仕組みです。ゲーマーの方々からは「瞬時に自分好みの肘位置に調整できる」「ゲームの内容に応じて、さまざまな体勢がとりやすい」と好評ですね。

上下、前後、左右回転と自在に調節が可能な4Dリンクアーム

上下、前後、左右回転と自在に調節が可能な4Dリンクアーム

バックレスト(背もたれ)に関しては、椅子の背が肩の動きに追従する構造(ピボット構造)になっています。さまざまな上半身の動きを柔軟にサポートするため、身体に感じるストレスが少なく、長時間座っていても疲れにくいという声をいただいています。

上半身の動きに合わせて動くバックレスト

上半身の動きに合わせて動くバックレスト

── ゲーミングチェアではありますが、在宅ワークにも使えそうですね。

寺本さん:Actは“どんな体格や姿勢にも合わせて調整できる”といったところをしっかりと練ったチェアなので、結果的に仕事でもゲーミングでも長時間座るっていう環境に適したチェアになったんじゃないかなと思います。

寺本さん

<「Act Gaming」紹介>

ゲーム体験をより快適でエキサイティングに!ゲーミングチェア「Act Gaming」

2023年3月3日、イトーキからエクストリームプレイヤー向け商品「Act Gaming」が発売されました。Act Gamingは、オフィス向けの「Act」(2018年11月発売)をベースに改良開発された製品となっています。今回、Act Gamingの発売と同時に、ゲーミング市場向け新レーベル「Daidara」を設立。今後はゲーミングチェアだけでなくデスク等の商品も展開していく予定です。

※詳しくはこちら

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PROFILEPROFILE

松本 佑太
松本 佑太
(まつもとゆうた)

生産本部開発設計統括部
第1開発設計部チェア開発設計室 第1チーム

BtoBの会社でも人に身近な製品を作れることからイトーキに応募。2013年の入社以降、主にオフィスチェアの開発設計を担当。自席にゲーミングチェアの模型を置いていた事をきっかけに、アクトゲーミングチームに参入。

平社 直己
平社 直己
(ひらこそ なおき)

Web事業統括部(商品業務)MD課

フリーランスのプロダクト、インテリア、グラフィックデザイナーを経て2018年前身であるパーソナル事業統括部に入社し、家での学習・仕事・くつろぎをより快適にする開発メンバーとなる。2023年よりITOKI HOMEのブランディングやクリエイティブディレクションを担当。

鎌田 敬治
鎌田 敬治
(かまた けいじ)

Web事業統括部(商品業務)MD課PMチーム

1998年から2010年までオフィス家具企画開発を担当。2011年からスモールオフィス向け家具開発を担当。現在は個人のお客様向け商品開発に取り組んでいる。

寺本 宜広
寺本 宜広
(てらもと のりひろ)

スマートオフィス商品開発本部
プロダクト開発統括部 スマートオフィス企画部

2006年に入社後、滋賀工場でキャビネット設計に5年間携わる。2011年に商品企画に異動し、代表作はエスキャビネット、アクトチェア。2021年よりICTと家具を組み合わせた新商品開発に取り組んでいる。

※所属部署・役職は取材当時のものとなります

この記事で紹介した商品

Act Gaming
  • たのしむ・くつろぐ

Act Gaming

ゲーミングチェア