クロス・ヘッド株式会社 様 働き方の最適化と
オフィス環境の改善に向けて
データ分析を活用

プロジェクト概要

所在地:
東京都港区
延べ面積(分析対象):
約5,000㎡
建築概要:
32階建てビルの24階の一部
実施人数:
406名
使用開始:
2022年12月
  • #IT人材
  • #出社回帰
  • #ハイブリッドワーク

企業向けにITインフラの設計・構築から運用、クラウド活用、業務支援まで幅広いサービスを提供し、IT人材が多く在籍するクロス・ヘッド株式会社様。リモートワークとオフィス出社を組み合わせたハイブリッドワークや、スーパーフレックスタイム制度を活用し、多様な働き方を実践しています。
今回、同社では今後の働き方やオフィス環境を改善していくために、「Data Trekking(データ・トレッキング)」を導入し、部門ごとに従業員のパフォーマンスやコンディションの把握、ハイブリッドワークにおける最適な出社頻度の割り出しに取り組みました。
「Data Trekking」の導入経緯や実施内容を同社のご担当者様に語っていただきました。

プロジェクトの経緯 多様な働き方が効果を発揮しているか、現状を把握

当社には多数のエンジニアが在籍しているのですが、それぞれハイブリッドワークやフルリモート、クライアント先での勤務など、人によって働き方が異なります。そのため、マネジメントの目が行き届かない場面も多く、各部門でエンジニアをはじめ従業員のパフォーマンスやコンディションの把握が課題となっていました。また、本社オフィスではハイブリッドワークを奨励しており、従業員のパフォーマンスを維持するための最適な出社日数を割り出したいという要望がありました。

フリーアドレス制を採用し、新しい働き方の実現を目指した本社オフィス

導入動機 より有効な従業員サポートとオフィス空間の改善のために採用

「Data Trekking」を導入したのは、オフィスデータをもとに客観的に可視化した上で必要な施策提言までつなげられるからです。実はこれまでも従業員に対してエンゲージメントサーベイやストレスチェックを実施してきたのですが、その調査結果を十分に活用できていないのではないかという問題意識を持っていました。そこで「Data Trekking」によって、調査結果から組織とオフィスの状態を可視化し、必要なサポート・施策を提供し続けるオフィス運営を実現したいと考えました。また、同時期にオフィス空間の改善計画も並走しており、その働きやすい環境の再構築にもデータ分析の結果を役立てられると思いました。

エンジニアには長時間のデスク作業が強いられるため、いかに快適な作業環境を提供できるのかが常に課題となっている

実施内容 働き方サーベイと、位置情報による稼働調査を実施して比較

当社が求める成果をコンサルタントに伝え、相談しながら、以下の3つをターゲットに分析を進めていくことにしました。具体的には、組織と従業員の状態を把握する働き方サーベイと、従業員の行動を可視化する位置情報による調査を実施。それらの結果を比較・分析し、現在の状態を導き出そうと考えました。

  1. ① 主な勤務場所とパフォーマンス・コンディションの関係性

  2. ② 出社日数とパフォーマンス・コンディションの関係性

  3. ③ 部門ごとのオフィスでの働き方と快適性の関係性

なお①では、組織と個人のコンディション可視化サービス「Condition Lens」(旧:Performance Trail)によって、主な勤務場所と従業員の能力発揮度を示す「パフォーマンス」・個人の心身の状態を示す「コンディション」の関係を分析してもらいました。

導入効果 パフォーマンススコアが可視化され、オフィスの課題が明確に

前述の①の「主な勤務場所とパフォーマンス・コンディションの関係性」結果では、パフォーマンススコアについて、フルリモートやクライアント先で勤務している従業員よりも、本社勤務の従業員の方が高いことが分かりました。

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「主な勤務場所とパフォーマンス・コンディションの関係性」の結果。スコアの高い・低い箇所が色分けされている

②の「出社日数とパフォーマンス・コンディションの関係性」結果では、外部負荷による心身の状態を示す「ストレススコア」について、週4日以上出社している従業員は低く(悪く)、週3日出社が一番高い(良い)という結果がでました。なお、その他のコンディションスコアは、出社日数による影響を受けていないことがわかりました。

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「出社日数とパフォーマンス・コンディションの関係性」の結果。ハイブリッドワークにおける理想な出社日数を割り出す検討材料の一つになった

③の「部門ごとのオフィスでの働き方と快適性の関係性」の部門別の結果をみると、例えば、ハイブリッドワークを実施している部門Aは、週1日出社が最もパフォーマンス・ストレス・身体や健康に関わる要素指標「ロコモ(肩こりや眼精疲労など筋骨格や感覚器の状態)」のスコアが高い(良い)結果になりました。他方、同様にハイブリッドワークを実施している部門Bは、週2日出社よりも週3日出社の方がパフォーマンスは若干低いが、「ロコモ」のスコアが最も高い(良い)結果がわかるなど、各部門の現在の状態を把握できました。

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「部門ごとのオフィスでの働き方と快適性の関係性の分析」の結果

また今回、オフィス空間の改善計画のために「部門ごとの快適性と身体活動調査」も行いました。その快適性スコアについて、各部門とも「フリーアドレスにおける自身の居場所確保」だけが課題で全体的に平均スコアだったのですが、ある部門だけが「居場所確保だけではなく、椅子の座り心地、仕事のしやすさ」が平均より低いスコアになっていました。これをもとに当該エリアのチェアに問題があることに気づき、チェアの入れ替えを行うなど、当座のオフィス管理にも役立ちました。

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「部門ごとの快適性と身体活動調査」 の結果をエリアで表示。青枠エリアが快適性が低いエリアになっている

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「部門ごとの快適性と身体活動調査」の各項目に対する、各部門の満足度を数値化

チェアを入れ替えたエリア

今後への期待 オフィスの健康診断を実施し、従業員のパフォーマンス向上を追求

今回のプロジェクトを通じて「働く場所やオフィス環境によって、従業員のパフォーマンスやコンディションが変化すること」がデータとして社内に明確に示すことができました。さらに、これまで従業員から寄せられていた声がデータとして可視化されたことで、課題の認識が深まり、具体的な改善策につなげることができました。今後も「Data Trekking」によって、オフィスの健康診断を定期的に行いながら、従業員のパフォーマンス向上に向けた取り組みを続けていきたいと思います。