スクロールして
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スピーナ
「背骨」を意味するその名が示すのは、人の背に寄り添い、支える機能性。
無意識のうちに最良の座り心地を体感することができる、
“もてなし”の精神に通じる心遣い。
日本家屋の柱や梁のバランス、格子から差し込む光など、
伝統的な美意識を感じるデザイン。
Spina(スピーナ)―それは、日本の心と革新性が融合した、
新たなチェアのあり方です。
たとえば、上質な宿を訪れ、心づくしのサービスを受けたときの充足感。
決して主張せず、しかしきめ細かに行き届いた配慮は、
人の心に響いて満ち足りた時間をつくりだします。
Spinaに込めたのは、一人ひとりのからだに寄り添って迎え入れ、
心地よい余韻を残して送り出す―。
そんな日本が誇る“もてなし”の精神です。
人をもてなす座り心地の根幹を成しているのは、Spina独自のふたつの 機構です。腰をおろすと同時にシートを背もたれの方向に引き込み、 着座位置を背もたれへと近づける「パッシブ・スライド・シート(P.S.S) 機構」。そして、着座と同時に背もたれのランバー部(腰を支える 個所)を前方に押し出す「アクティブ・ランバー・サポート(A.L.S)機構」。
このふたつが同時に機能することで、従来のチェアでは対応でき なかった「浅掛け」をも許容する画期的な座り心地を実現します。 どのように座ってもチェアが自ら動き、座る人の腰と骨盤をしっかりと 支えてくれる―。Spinaのもてなしとは決して抽象的なイメージでは なく、“座り方を問わない快適性”というその事実にあるのです。
座ると同時に「座面」が沈みながら後方に、「背」が前方にスライドして腰を迎え入れます。立ち上がる際には「座面」が前方にせりあがり、そっと送り出します。
たとえば、日本舞踊の「舞い」や「振り」に見られる、よどみない動きや美しい所作。
伝統を重ね、洗練されてきたそのしなやかさは、時代をこえて観る人を魅了します。
Spinaが有するのは、「エラストマー」という素材を用いた独創的な背面形状。
人の背の動きにぴたりと追従して動くその柔軟性と美観が、
チェアという舞台に新たな伝統をつくります。
横方向にはからだを包み込むようにたわみ、縦方向にも柔軟。人の さまざまな動きに合わせて変形し、ぴったりフィットする―。Spinaの大きな特長である背もたれのしなやかさを実現しているのは、プラスチックとゴムの中間的な樹脂であるエラストマーという素材です。
印象的な縦リブ形状のデザインを採用することで、からだへの接触が「面」でなく「線」となるため、樹脂特有のべたつき感への不安を払拭。さらに、背中との間に空気が流れて熱を逃がしやすいため、一般的なクロス+ウレタン素材のチェアよりも涼しいというメリットも創出しています。
機構への親和性とデザイン性を両立する素材の選択により、Spinaの顔となる唯一無二のカタチが誕生しました。
■エラストマー素材
機能性とデザインに優れた縦リブ形状
柔軟性・快適性を求めたエラストマー
モノトーンの配色が存在感を引き立てるエラストマータイプ、
佇まいに上質感際立つレザータイプ、感性をくすぐる鮮やかな八色のクロスタイプ。
素材でも、カラーでも選べる多様なラインナップが、
一人ひとりの個性や千差万別の空間にしっかりとこたえます。