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働く人をサポートする家具や空間づくりに“心地よさ”は欠かせません。その心地よさを生み出す重要な要素のひとつとして、CMFデザインがあります。
CMFとは色(Color)、素材(Material)、仕上げ(Finish)の3つのデザイン要素のこと。これらは表層的な視覚情報にとどまらず、心理的な影響を強く与えます。それぞれが相互に関わりあうCMFを複合的に捉えてデザインすることが、心地よさを伝える大事なエッセンスになります。
イトーキは市場のトレンドや時代のムードを反映しながら、1990年代から、CMFデザインを製品や空間づくりに活かしてきました。
「オフィスに来たらホッとする」
「仕事のモチベーションが上がる」
イトーキの製品や空間をそう感じるのは、人々の感性に響くCMFデザインが息づいているからなのです。
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働く場に求められる、心地よさとは何でしょうか?
穏やかな気持ちで過ごせる安心感、ベストパフォーマンスを引き出す適度な緊張感、コミュニケーションが生まれる自然な空気感、クリエイティビティが刺激される遊び心。
“心地よさ“と一言で言っても、いろいろな考え方があります。また、時代によって働き方は多様化し、オフィス環境にフィットする心地よさは移ろいます。
イトーキは、時代ごとに変わっていくオフィスの心地よさを調査・分析。そこから導いた要素をディレクションし、「ITOKI
SENSE」というシーズンコンセプトを発表。そのシーズンのポイントとなる色やマテリアル、仕上げを「SENSE
BOX」として表現しています。
「ITOKI
SENSE」をこれからのオフィスを考える手がかりにすることで、時代にフィットした働く場づくりを提案していきます。
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抗えない現状を受け止め、
未来をつくるための最適性を探る
やわらぐ
穏やかで安心感のある明るいテイストの中に、フレッシュで清潔感が伝わるシンプルな要素を組み合わせた構成が好まれるように。ベージュなど暖色系のカラーに、低彩度の寒色をアクセントとして取り入れることで、すっきりとした印象を生み出すことが出来ます。
ととのう
シックで上質な雰囲気の空間へシンプルで穏やかなニュアンスが加わり新鮮な印象に。ライトグレーやブラウン、チャコールなど柔らかな無彩色を基調とし、ボルドーや深いグリーンなどのクラシックカラー、質の高い素材・仕上げを組み合わせることで、上品で洗練された空間を作り出します。
つむぐ
木材や石などのプリミティブな要素で構成された空間は、年を追うごとに洗練され、タイムレスな価値を追い求めています。自然素材を空間の主役 にしながらも、人の手による細やかな仕上げでラフさを抑え、上質なインテリアに調和するように工夫されています。
はねる
大胆な色の掛け合わせやグラフィカルな仕掛け、ユニークな素材を用いた空間。特に、ラフな資材や部材を、デザイン発想で再構成したような表現が新たに見られています。アイボリー・ベージュ・ライトウッドに中彩度の補色を組み合わせたり、マットからグロスまで幅広い質感を取り入れることによって、好奇心に溢れる空間に。