木のはなし木のトリセツ
知れば知るほど好きになる
木の家具との上手な付き合い方
天然素材である木を使った製品は、他の素材にはない心地よさが魅力です。でも、木との付き合いには、ちょっと手がかかるキャラクターを受け入れて愉しむ気持ちが必要です。
「木のトリセツ」では、木を使った家具・内装の特性や使用上の注意点、お手入れのコツなどをまとめました。

天然素材ならではの特徴

違うからこそ味わいが生まれます。天然素材の美しい多様性を愉しみましょう!
キャラクター | 特性 |
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天然木は、商品ごとに木目、色、節の数などひとつとして同じものはありません。特に木目は、樹種、育った環境、製材方法によって、さまざまな表情を見せます。 |
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節は木の成長過程で幹に枝が取り込まれ内部に残った部分のことです。色や形状などさまざまです。 |
![]() 楽しめます |
天然木は時間とともに伸縮を繰り返し、目痩せなどが発生する場合がありますが、これを含め経年変化を楽しんでください。 |
気をつければ予防できること

自然の木は環境に応じて変化していくもの。弱点もあって手がかかるけど、逆に愛着がわいてきますよ!
キャラクター | 特性 | 予防するには? |
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使⽤する場所の湿度や温度の変化によって、縮みや曲がり、反りやねじれなどの変形が生じることがあります。 | 空調設備のある室内でお使いください。また空調の風や日光が直接あたらない場所に設置してください。 |
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木の種類によって様々に色が変化します。光による影響が最も大きく、特に紫外線は木材の成分を分解・変性させ、色を変化させます。 | ⽇光が直接あたらない場所に設置してください。同じ仕様の新規家具を追加購⼊した場合でも⾊が異なることがあります。 |
![]() 温度変化に弱い |
湿度や温度によって、木に含まれる水分量は変化します。⾼温多湿な場所や、湿度や温度の変化が大きい場所に設置すると、割れや反りが発⽣することがあります。 | ⾼温多湿な場所への設置はできるだけ避け、空調設備のある室内に設置してください。 |
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⽕が近くにあると引火する恐れがあります。 | 火気のある場所に設置することは避けてください。 |
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塗装を施してありますが、水や薬品などをこぼしたまま放置すると変色することがあります。 | 水や薬品をこぼしてしまった場合はすぐに拭き取り、柔らかい布で乾拭きしてください。 |
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熱い器を直接置いたりすると変色や輪染みが発生することがあります。 | 熱い器や結露のある器は直接置かないでください。 |
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塗装を施していても、天然木は鉄やステンレスなど素地の金属と化学反応を起こし黒ずみが起こることがあります。 | 鉄やステンレスなどの金属を素地のまま置かないでください。 |
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木目や柄によって硬さが異なります。木目に沿って凹凸感があるため、天板としてご使用される場合、文字などが書きにくいことがあります。 | 天板の上で文字を書くときには、デスクマットや下敷きを利用してください。 |
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重い物を置いて、長期間放置すると反りや割れなどが発生することがあります。 | 耐荷重を守り、適切なメンテナンスとご使用方法、設置環境に配慮してください。 |
気になったら対処できること

困ったときやどうしても気になるときは、担当者にお気軽にご相談ください!
キャラクター | 特性 | 気になったらどうする? |
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塗装は施してありますが、⾓や端などは、⽋けたりささくれが起きたりする場合があります。そのまま放置すると怪我をする恐れがありますので、ご注意ください。 | 目の細かい紙やすりを使って、表⾯をやさしく削ってください。ささくれが⼤きい場合は有料で補修が可能です。担当者にお問い合わせください。 |
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塗装を施し割れが生じにくいようにしていますが、経年や使用環境によって木にはヒビ割れが生じることがあります。 | 接合部などがぐらつくような場合を除いて、ヒビ割れにより強度面に影響はありません。気になる場合は有料で補修が可能です。担当者にお問い合わせください。 |
予防や対処ができること

木のキャラクターを知り、少しだけ使い方に気をつければ、トラブルを防ぐことができますよ!
キャラクター | 特性 | 予防と対処のポイント |
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塗装は施してありますが、汚れることや、塗装の種類によっては手垢が目立つことがあります。 |
通常のお手入れは、乾いた柔らかい布で木目に沿って軽くほこりを拭いてください。水拭きはできるだけ避けてください。 汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液に柔らかい布を浸し、よく絞ってから拭き取ります。さらに、洗剤が残らないように⽔拭きし、最後に柔らかい布で乾拭きしてください。シンナー、アルコール類、化学雑⼱の使⽤は避けてください。 |
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天然木は打痕や傷がつきやすい、柔らかい素材です。だからこそ暖かみを感じることができます。天板としてご使用の際は、直接筆記すると跡が残ることがあります。 |
鋭利なものや硬いものを当てないようご注意ください。天板に筆記の跡を残さないためには、デスクマットや下敷きが有効です。 打痕や傷が生じた場合は有料で修理することが可能です。担当者にお問い合わせください。 |
![]() はがれることがある |
鋭利なもの、硬いものを当てると表面の突板がはがれることがあります。 |
鋭利なものや硬いものを当てないようご注意ください。 はがれが生じた場合は有料で修理することが可能です。担当者にお問い合わせください。 |
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使用時の揺れや振動、⽊の伸縮などにより、製品に使⽤されているネジがゆるむことがあります。 |
定期的にゆるみなどが無いかご確認ください。 ゆるんでいるネジは、ドライバーで締め直してください。締めすぎるとネジ⽳をつぶす恐れがありますので、ご注意ください。 |
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水に濡れた状態で長時間放置すると、膨張や染み、くされ、カビが発生することがあります。 |
⽔に濡れやすい場所での使用は避けてください。 濡れてしまった場合には、できるだけ早く⽔分を拭き取ってください。 |
ここでお伝えしたことを参考に、
心地よい木の家具を永く使ってくださいね。
