第三者意見

立教大学 経営学部 教授/経済学博士 高岡 美佳

立教大学 経営学部 教授/経済学博士
高岡 美佳

評価できること

全体を通して、『明日の「働く」を、デザインする。』というイトーキのミッションステートメントが明確に反映されている良いレポートだと感じます。今回より報告書のタイトルが「サステナビリティレポート」に変更され、イトーキのCSR活動がより包括的に紹介されるようになりました。また、本レポートには、お客様や社員等のステークホルダーの声や現場の写真も多数掲載されており、顔の見える報告書となっている点も特徴です。

今回のレポートで最も高く評価したいのは、イトーキが持続可能な社会の実現に取り組むにあたってのマテリアリティ(重要課題)を特定し、その特定プロセスを公開したことです。特定の手順・プロセスを見るとわかるように、ステークホルダーへの調査を行った上でマテリアリティ候補の評価を行い、さらに特定したマテリアリティと中期経営計画との関連性を示しています。CSRは本業の中に組み込むことで、持続的かつ効果的に展開することが可能となります。中期経営計画の重点方針とCSRのマテリアリティをしっかりと紐付けて構想している点に、イトーキのCSRに対する真摯な姿勢を見て取ることができます。

特集記事では、「お客様が活き活きと働く環境づくり」と「社員が活き活きと活躍できる環境」について紹介されています。トップメッセージにあるように、人と社会の豊かさを目指す上で、「働く」活動やワークスタイルのデザインは不可欠です。少子高齢化に伴う労働人口の減少を背景に日本政府も「働き方改革」を推進しており、今ほど「働き方」が注目されている時代もないでしょう。イトーキは、オフィスで働く人々のコミュニケーションを活性化することで組織の生産性を向上させ、同時にイノベーションを加速させるための空間デザインを提供していますが、これはまさに「働き方」を根本から変えなくてはならないという現在の日本社会の課題を解決することにほかなりません。イトーキでは、自社社員の働き方に関しても、2018年より始動した「2020年中期経営計画」の中心に「働き方変革」を位置づけるなど積極的に見直しを図っており、人事評価制度の変更や、テレワーク勤務制度の導入等を推し進めています。本業を通じて「働くすべての人々を、よりよい明日へ」と導き、社会に貢献するイトーキの姿勢を高く評価したいと思います。 地球環境への配慮では定評のあるイトーキですが、この1年間も誠実に環境経営に取り組んできたことがレポートを読むとわかります。カーボン・マネジメントについてはグループ全体で取り組み、2016〜2018年のCO2排出削減目標である「総排出量で2006年比30%以上」を達成しました(2017年実績 30.8%)。また、CO2排出量の対象組織に2017年度より海外グループ製造会社が1社追加されました。昨年も書きましたが、自社グループの事業の特性を踏まえて、CO2排出量を調達から販売した製品の使用・廃棄まで含むSCOPE3のカテゴリーまで算出している点も評価できます。廃棄物の削減については、2017年度も引き続き国内の全生産拠点がゼロエミッションを達成するとともに、グループ会社3社もゼロエミッションを達成しました。イトーキ単体およびグループ全体のリサイクル率も改善しています。その他、国産材の利用促進を目的とした「Econifa(エコニファ)」製品の販売も積極的に推進するなど、多角的に地球環境の保全に取り組んでいるのが印象的です。すでに高いレベルに達しているイトーキの環境経営ですが、バリューチェーン全体での取り組みを意識して、今後も一歩一歩前進していただきたいと考えます。

期待したいこと

今回、持続可能な社会の実現に向けたマテリアリティを特定したので、次年度はぜひ、環境経営以外のマテリアリティについても、主要な取り組みを評価する指標を設定してはいかがでしょうか。指標を設定して目標値を定めることで、イトーキのCSR活動がより前進することを期待したいと思います。

第三者意見を受けて

高岡先生には2012年度から継続して第三者意見を執筆いただいております。数年にわたる継続的なご支援、誠にありがとうございます。
さて2017年度、私たちはより強固にCSRを推進していくため、社内の組織体制を変更し、「CSR推進部」を発足しました。報告書も、昨年までの「環境・社会報告書」から「サステナビリティレポート」へと刷新し、ステークホルダー別に情報を開示しております。
また新たに「CSR方針」を策定し、改めて当社グループのCSRの方向性を示したほか、今回、高岡先生が最も高く評価してくださったように、持続可能な社会の実現に向けたマテリアリティ(重要課題)を特定し、その特定プロセスを公開しました。他にも、昨年、高岡先生からいただいたアドバイスを基に「イトーキグループ人権方針」を策定しただけでなく、新たに「イトーキダイバーシティビジョン」も掲げるなど、全ての人々が活き活きする社会に向けた歩みを着実に進めています。
今回、新たに高岡先生からいただいたご意見を真摯に受け止め、より一層持続可能な社会の実現へ貢献していきたいと考えております。

常務執行役員 管理本部長 森谷 仁昭

サステナビリティ
トップメッセージ
イトーキのCSR
Ud&Eco style
特集1 お客様が活き活きと働く環境づくり
特集2 社員が活き活きと活躍できる環境へ
お客様とともに
社員とともに
お取引先とともに
地域社会とともに
環境
コーポレート・ガバナンス
第三者意見
社外からの評価
ESGデータ集
GRIスタンダード対照表
カーボン・オフセットについて
サステナビリティレポート ダウンロード
サステナビリティレポートイトーキが取り組んでいる社会貢献活動や、それらの活動の前提となる考え方をご紹介します。

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Sustainable deveropment GOALS

SDGsとの関連について
本レポートでは、イトーキグループの環境・社会活動と、国際社会が2030年に向けて定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」との関連について、「イトーキのCSR」に考え方を掲載し、各報告サイトでも示しています。SDGsについて詳しくは、国連広報センターのWebサイトをご参照ください。

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