特集 「働く」を、変える。
ITOKI TOKYO XORK

SDGs5・8・10
アイデアを議論する場
ITOKI TOKYO XORK

2018年10月、東京・日本橋に誕生したイトーキの新本社。オランダのVELDHOEN + COMPANYが提唱するワークスタイル戦略「Activity Based Working(ABW)」と、空間のデザイン・構築・運用に「健康と快適性に焦点をあてた建物」という視点を加えた評価システム「WELL Building Standard(WELL 認証)」をベースに空間設計がなされている。東京都内に分散していた4 拠点を集約し、生産性と創造性の拡大、イノベーションの創出を図る。

企業の成長と働く人々の幸せを両立させるイトーキの「働き方変革」

企業の成長と、働く人々の個としての人生の充足。これらの両立は、昨日の働き方の延長には描けない。これまでにない新しい「働き方のモデル」の創出が今、求められています。イトーキが実践する次世代のワークスタイル戦略「XORK Style」(ゾーク・スタイル)は、生産性と創造性そして社員の満足度の最大化を目指したイトーキの「働き方変革」です。イトーキは自らを実験台として企業と個人の関係性のあり方を変革し、そこから得られた知見を社会に発信していくことで、未来の働く幸せと、その先にある社会の幸せを支えています。

  • XORKとは、従来の働き方(WORK)を次の次元へと進化させるために、Wの次のアルファベットであるXとWORKを掛け合わせた造語。

イトーキが目指す、企業も社員も幸せな働き方

今の時代に合った働き方とオフィス環境の構築が必要だった

営業本部 FMデザイン統括部 FMデザイン設計部 首都圏第2デザイン設計室 室長 星 幸佑

営業本部 FMデザイン統括部 FMデザイン設計部 
首都圏第2デザイン設計室 室長
星 幸佑

労働人口が減少する中、企業が成長を続けていくには、社員一人ひとりの生産性や創造性を上げていくことが欠かせません。しかしタスクや時間に追われて仕事の手順や場所が定型化してしまいがちな従来の働き方では、社員のマインドは硬直し、生産性や創造性は遠のいてしまう。そもそも、さまざまなデバイスから情報を取得し、自由に選択してきたミレニアル世代の人々にとって、画一的に与えられた場所と情報で全作業を行うという従来の働き方は合わなくなってきているという課題もありました。そこで私たちは、企業と個人の関係性を根本から見直し、働き方そのものをデザインし直すことが重要だと考えたのです。そして私たちが出したひとつの答えが、ワーカーの自己裁量を最大化し、ワーカー自らが働き方を自律的にデザインしていく、ABWの考え方を導入した新しい働き方「XORK Style」です。あらゆる角度から社員のワークエンゲージメント※にアプローチし、社員の「働く幸せ」を支援することで、社員の能力を解放し、業務の生産性や創造性を高め、企業の持続的な発展へとつなげていく。XORK Styleが目指すのは「ワーカーの幸せ」と「企業の幸せ」の両立なのです。

  • ワークエンゲージメント
    従業員の心の健康度を示す概念のひとつで、仕事に対して「熱意」(仕事に誇りややりがいを感じている)、「没頭」(仕事に夢中になり集中して取り組んでいる)、「活力」(仕事に積極的に取り組んでいる)の3つが揃って充実している心理状態。

新しい働き方を目指したイトーキの体験を社会に発信していく

営業本部 営業戦略統括部 営業企画部 マーケティング戦略企画室 室長 藤田 浩彰

営業本部 営業戦略統括部 営業企画部
マーケティング戦略企画室 室長
藤田 浩彰

社会全体の働く人々のニーズが地殻変動のように根底から変わりつつある今、既存の企業と個人の関係性を改めて見直すことが、今の日本にはとても重要だと感じています。イトーキでは社員の自由度を拡大していくことが、社員の満足度と能力を高め、生産性を上げていくきっかけになると考え、ABWというワークスタイル戦略を導入しました。しかし、まだ変革のスタートラインに立った段階に過ぎません。マネジメント手法や完全なペーパーレスの実現など、これから着手しなければならない課題も残っています。目標は達成できているのか、達成できていないのならそれはなぜなのかを追究し、PDCAをまわして継続的にバージョンアップしていくことが重要です。
働き方改革が叫ばれ、働き方の新しいモデルが企業、ワーカー、社会から切実に求められている今、イトーキはXORK Styleを生み出し、始動させました。この次世代の働き方をイトーキが自ら実践・体感し、そこから得られた知見を体験価値としてしっかりとお客様や社会に発信していくこと。それが「We Design Tomorrow. We Design WORK-Style.」を掲げるイトーキの責任であると考えています。

ワーカーの能力を最大限に拡大するための戦略

XORK Styleの特徴は、社員1人ひとりが仕事内容に合わせて働く場を自在に選択できることにあります。従業員の自己裁量を高めることが生産性の向上につながるとする国際的なワークスタイル戦略「ABW(Activity Based Working)」をフォーマットに、社員の活動を10に分類。そしてそれぞれの活動ごとに最適な空間を新本社ITOKI TOKYO XORK に用意しました。
同時に、人の健康・快適性に焦点を当てた建物を評価する「WELL 認証」に基づいた空間品質を確保し、オフィスで提供する水・光・食べ物などにも配慮しているほか、屋内のフィットネスとして機能する動線も確保するなど、オフィス環境から社員の心身の健康をサポートしています。

ABWの考え方に基づく「10の活動」

「10の活動」はオランダのワークスタイルコンサルティング企業VELDHOEN + COMPANYの研究により作られた考え方です。イトーキは同企業とABW(Activity Based Working)のビジネス展開について業務提携を結んでいます。

  • ABWの考え方に基づき、ワーカーの活動を「高集中」「コワーク」「電話/Web 会議」「二人作業」「対話」「アイデア出し」「情報整理」「知識共有」「リ チャージ」「専門作業」の10種類に分類。

©VELDHOEN + COMPANY All Rights Reserved.

自己裁量度が高まると、生産性とワークエンゲージメントも高まる

イトーキは、働き方の自己裁量がワーカーに与える影響について考察するため、全国の従業員300名以上の企業・団体に所属するホワイトカラーワーカー約3,000人を対象に、実態・意識調査を実施。その結果、働き方の自己裁量が大きいワーカーは他のワーカーに比べて生産性・ワークエンゲージメントが高く、パフォーマンスも高いことがわかりました。

生産性の高い仕事ができていると回答した人の数

ワークエンゲージメントの平均点(満点6pt/日本平均:2.87pt)

XORK Style概念図

ワークスタイル変革のための具体的な取り組み

01 生産性と創造性を最大化するオフィス空間

ITOKI TOKYO XORKでは、従来のように階層や組織、チームといったフレームではなく、ABWに基づいて分類した「10の活動」に最適化した空間をデザインしました。一人で集中作業をするときは「高集中」ゾーン、二人で作業をするときは「二人作業」ゾーン、仕事から離れ心身の切り替えをしたいときには「リチャージ」ゾーンというように、社員は業務の内容や目的に適した空間をその都度選択していきます。この自律的に場所を選択していくプロセスが、活動への理解とモチベーションの向上にもつながるのです。

個人作業に集中するためのソロワークスペース

個人作業に集中するためのソロワークスペース

二人作業のためのペアワークスペース

二人作業のためのペアワークスペース

「知識共有を行うスペース

知識共有を行うスペース

瞑想を行う「マインドフィットネスルーム」

瞑想を行う「マインドフィットネスルーム」

02 ワークスタイル変革プログラムの実施

ワークショップやeラーニングにて、XORK Style実践に向けた社員の意識の醸成、社員が日常的にバラバラに働く環境下でのコミュニケーション方法やマネジメント手法のトレーニングなどを実施。社員一人ひとりがABWの理解を深める機会を創出するとともに、XORK Styleという新しい働き方へのスムーズな移行をサポートしています。

社員一人ひとりがABWへの理解を深める

社員一人ひとりがABWへの理解を深める

03 「いつでも、どこでも、誰とでも働ける」環境を支援するアプリ「XORK Apps」の開発

XORK Styleを支援するため、スマートフォン用のアプリを開発。GPSシステムや室内センサー技術により社員の所在地を知らせる機能、電話やチャットなどによるコミュニケーション機能、会議室などの空き状況の把握や予約を行う機能、社員の位置情報やオフィス利用履歴をオフィスログ・ビッグデータとして収集し、そのデータに基づいて社員のオフィス活動を可視化する機能などを実装し、社員の「自由」を支援しています。

社員の位置情報をアプリで確認できる

社員の位置情報をアプリで確認できる

04 モバイルIT環境の整備とペーパーレスの推進

XORK Styleにおいてモビリティは重要な要素です。社員を特定の場所へと縛り付けるデスクトップパソコンや固定電話は原則廃止し、全社員にノート型のシンクライアントパソコンとスマートフォン、希望者にはタブレットも配布しています。同時に、紙書類は移動性の妨げとなることから、紙書類を使わないワークスタイルや業務フローへと移行。2020年までに完全なペーパーレスを目指しています。

必要な紙書類は部署ごとに一カ所に集約

必要な紙書類は部署ごとに一カ所に集約

XORK Styleの体験をありのまま伝える

従来のオフィスにはなかった高集中エリアでは仕事の効率が上がったという社員の声が多く挙がる一方で、ABWの理解不足、IT環境の不足などさまざまな課題も見えてきました。XORK Styleはまだ産声を上げたばかり。まずはこの新しい働き方を体験しつくし、私たちの体験を改善すべき点も含めてありのままに伝えていくこと。それが企業の働き方改革という大きなテーマに挑む今の社会に必要なことだと考えています。

法人営業統括部 T・Y

事前にスケジュールを組み立てていないと効率的に動けないので、1週間くらい前から考えて進める習慣がつきました。

金融営業統括部 M・S

オフィスに固定席がないからこそ、目的に合わせて気持ちを整えた上で仕事に取り掛かることができるようになりました。

営業戦略統括部 K・A

自分の活動が「10の活動」のどれに該当するのかがわからず、適切な部屋を選択できないときがあります。

周囲の社員の生産性を下げていたデスク回りでの打ち合わせ

国際本部 国際戦略部 部長 久保 祐子

国際本部 国際戦略部 部長
久保 祐子

以前は個人デスクで打ち合わせをすることも多かったのですが、デスクでの打ち合わせはその話し声が邪魔をして、周囲の社員の集中力を下げていた可能性があったと思います。今では、ちょっとした打ち合わせでも「コワーク」の空間に移動する習慣が身につきました。打ち合わせ時間を短く収めようという意識も強くなり、労働時間の短縮につながっていると感じています。

「自由」だからこその課題をフォロー

営業本部 東京支社 プロジェクト営業支店 支店長 藤城 修二

営業本部 東京支社
プロジェクト営業支店 支店長
藤城 修二

朝はカフェスペースでメールをチェックし、会議の後は「コワーク」ゾーンで社員とコミュニケーションをとり、夕方は「高集中」ゾーンで資料作成にあたるなど、オフィス内で自分の活動に最適な場所を選べるので、ワークエンゲージメントを高く保てています。また、さまざまなメンバーと突発的・偶発的に隣同士になることがあり、コミュニケーションが生まれやすくなりました。一方で、島型のオフィスだったからこそ拾えた部下のちょっとした悩みや相談を拾うのが難しくなったので、コミュニケーションツールを使ってフォローするようにしています。

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