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ABWコンサルティング

ABWとは?

ABWとは「Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の略で、「個人で集中作業を行う」「電話する」「みんなでアイデアを出し合う」などの活動に応じて、最も生産性が高く働ける場所、時間、相手をワーカー自らが選択する働き方です。自己裁量を最大化し、ワーカーが自律的に働き方をデザインする総合的なワークスタイル戦略であり、自由度、柔軟度が高い働き方ですが、一人ひとりが責任感を持ち、互いを信頼しながら働くことが求められます。

ABWとフリーアドレスの違いって?

フリーアドレスは、「オフィスの中で自席を設けない」というオフィス内での座席のルールのことを指す言葉です。スペース効率の最大化やオフィス規模の見直しなどの際、選択肢の一つとなるスタイルです。
それに対し、ABWは組織のビジネスニーズや従業員の目指す成果に応じて、いつ、どこで、どのように働くか選択肢を与え、機動力を高める「働き方」を指す言葉です。さらにABWでは、オフィスに限らず自宅や外出先、サテライトオフィスなども「働く場」として考えること、また自身の業務を「活動」という考え方で分解し、その活動をサポートする様々な環境を用意することも大きな特徴といえます。

なぜ、働き方改革に ABW が必要なのか?

ABWのメリットと「効果」

ABWには、これまでの働き方にはない、さまざまなメリットがあります。
下図は、過去の海外でのプロジェクトの「効果」をまとめたもの。
ABWは「個人」と「組織」のどちらにも様々なメリットをもたらす、画期的な働き方であることがわかります。

従業員満足度

従業員満足度
+10%

ABWを導入した企業における、従業員満足度の向上率。

※1

生産性実感

生産性実感
+15%

複数の作業環境を使用しているワーカー群を、ABW環境下と非ABW環境下で比較した際の生産性実感割合の差。

※2

アイデア・知識の共有

アイデア・知識の共有
74%

現在の職場は、同僚とアイデア・知識を共有しやすいと答えたABW環境下のワーカーの割合。

※2

企業イメージ

企業イメージ
+12%

職場のデザインがビジター、クライアント採用候補者の抱く企業イメージによい影響を与えたと答えた、ABWと非ABW環境下のワーカーの差。

※2

組織の柔軟性

組織の柔軟性
81%

組織の文化が柔軟な働き方をサポートしていると答えたABW環境下のワーカーの割合。

※2

オフィスコスト削減

オフィスコスト削減
10~
15%

ABWを導入した企業における、オフィスコストの削減率。

※1

  • ※1
    出典:ヴェルデホーエン社
  • ※2
    出典:The rise and rise of Activity Based Working, Leesman, 2017

こんな企業が、ABWを採用しています

目的 こんなことを実現したい

  • 従業員の心身の健康や幸福感、ウェルビーイングを向上し、生産性を高めたい
  • 組織内のコラボレーションを誘発し、イノベーションを促進したい
  • エンゲージメントを高め、優秀な人材の採用・定着につなげたい

プロセス こんなことを実践したい

  • これからの働き方のビジョンやコンセプトを、しっかりと見直したい
  • 「社員参加型」で自社の新たな働き方を創っていきたい
  • ハイブリッドワークにおける「オフィスの役割」をあらためて考えたい

イトーキの「ABWコンサルティング」

イトーキでは、ABWの実現に向けて万全にご支援する「ABWコンサルティング」をご提供しています。
イトーキ自身が長年本社オフィスで自社実践しているノウハウに加え、ABWの創始者であるオランダのワークスタイル変革コンサルティング企業Veldhoen + Company(以下、ヴェルデホーエン社)と協業パートナー契約を結び、その深い知見をもってお客様のABW導入を強力にご支援。パイオニアだからこそ持ち得るコンサルティングメソッドは、ほかでは決して体感できません。
ぜひ一度、お気軽にお話をお聞かせください。

ヴェルデホーエン社

ヴェルデホーエン社はABWの考え方の創始者です。ワークスタイル戦略コンサルティングにおけるリーディングカンパニーであり、LEGO、IKEA、VOLVO、MSD等、数々のグローバルカンパニーの優良パートナーとして活躍しています。90年代初めから、組織の働き方を変革し、成功に導くための、全体計画の構想から導入までの強固な方法論を開発し、「今」の働き方を常に進化させてきました。ヴェルデホーエン社はABWの導入を通じて、顧客企業におけるスペース効率の向上、効果的なIT技術の導入、社員の生産性とエンゲージメントの両立などを実現し、またその過程においてリーダーシップ、成果に基づくマネジメント、組織の透明性や信頼についても支援してきました。

ヴェルデホーエン社

ABWの成功に不可欠な「3つの領域」でのアプローチ

全社員の日常の行動を組織の目指す方向へと導くためには、「オフィス」という物理的な環境だけではなく、「IT」や「行動」を含めた「3つの領域」へアプローチをすることが不可欠です。

「3つの領域」それぞれについて、まずは現状を把握し、 「こうありたい」と見据えるビジョンを具現化するための要件を定義し、全体の計画を策定します。
ただ「ABW導入を実現する」というだけではなく、すべてのワーカーが変化を受け入れて乗り越えるための組織風土変革までをしっかりとカバーしながら、ワークスタイル変革をサポートいたします。

「行動」「IT」「オフィス」 「行動」「IT」「オフィス」

導入ステップ

まずは、現状をじっくりヒアリングし、状況を把握します。そのうえで「ありたい姿」を明確にし、新しい働き方に向けてのビジョンを策定。そのビジョンをどうしたら実現できるか、全体の計画に落とし込んでいきます。ここで働き方そのものやITツール、オフィス構築など、さまざまな要件を決定。導入と実践のフェーズに移ったあとは、ABWという働き方とそれを具現化するオフィスの構築に向け、歩みを進めていきます。

導入が完了したあとも、運用という意味でいえばここがスタートライン。評価と修正をていねいに行いながら、二人三脚でしっかりと伴走させていただきます。

導入ステップ:Phase1ビジョン策定、Phase2全体計画作成、Phase3導入と実践、Phase4評価と修正 導入ステップ:Phase1ビジョン策定、Phase2全体計画作成、Phase3導入と実践、Phase4評価と修正

働く場所は活動から選ぶ
ABWの考え方に基づく「10の活動」

従来のオフィスは、階層や組織、チームといった枠で区切られたり場所が決められていることが多いはず。ABWはそれとまったく異なり、それぞれのワーカーが行う業務内容を「活動」として定義し、その活動に応じてワーカー自らが自立的にワークプレイスを使い分ける働き方です。イトーキではその「活動」を、ABW創始者であるヴェルデホーエンの知見に基づき、下記の10種類に分類しています。

1人

高集中

中断されることのない高いレベルの集中が求められる個人作業。

高集中

コワーク

短い会話や質問などを交えメンバーと場を共有しながら行う個人作業。

コワーク

電話/WEB会議

物理的には一人で行う、バーチャル上でのコラボレーション。

電話/WEB会議
2,3人

二人作業

二人が近距離で横並びになり、じっくりと行う作業。

二人作業

対話

二人もしくは三人で行う議論や会話。予約でも突然でも良い。

対話
3人以上

アイデア出し

新たな知識やプロセスを構築するために行う三人以上の協働活動。

アイデア出し

情報整理

計画の進捗を整理・議論するための、三人以上の計画された会議。

情報整理

知識共有

三人以上のグループによる知識共有。主にプレゼンターが話す。

知識共有
その他

リチャージ

仕事から隔絶し、チャージや心身の切り替えを行う。

リチャージ

専門作業

特別な設備を必要とする専門的な業務。

専門作業
  • 10 の活動はオランダのABW の創始者であるワークスタイル変革コンサルティング企業ヴェルデホーエン社の研究により作られた考え方です。イトーキは同企業とABW(Activity Based Working)のビジネス展開について業務提携を結んでいます。

イトーキ本社オフィス「XORK」での自社実践

イトーキの本社オフィスである「XORK」では、ABWを2019年から実践しています。それぞれの活動に対し、生産性と創造性を最大化する空間機能を整備。活動ごとのバランスや時間配分も解析し、空間設計に活かしています。

高集中
高集中
しっかりと集中できる環境づくりのため、1人用のブースなどを配備。
2人作業
2人作業
2人が自然に並んで会話しながら仕事を進めることができる、専用のブース。
知識共有
知識共有
複数人で知識を共有するための設備と雰囲気づくりに特化した空間。
リチャージ
リチャージ
仕事からひととき離れて、ゆったりと気分転換をするためのスペース。

ABW TOPICS

動画

新しい働き方、ABW
新しい働き方、ABW

(再生時間:3分16秒)

なぜ、働き方改革にABWが必要なのか?
なぜ、働き方改革にABWが必要なのか?

(再生時間:3分20秒)

What is Activity Based Working?
What is Activity Based Working?

(再生時間:3分48秒)

資料

ABW Case Study : Hitachi Omika
ABW Case Study : Hitachi Omika

ABW事例 日立製作所 大みか事業所様

ABW Consulting Service<br>コンサルティングサービス概要
ABW Consulting Service
コンサルティングサービス概要

ABWの基本情報、導入のメリット、実際のプロセス

ABW for New Normal<br>ニューノーマルな働き方としてのABW
ABW for New Normal
ニューノーマルな働き方としてのABW

ABWという新しい働き方で何を変えるか?何が変わるか?

ABW Case Collection<br>海外事例集
ABW Case Collection
海外事例集

働き方改革における先進企業のABW導入の背景、課題、成果


FAQ

ABWを導入するメリットについて教えてください。

ABWを導入した企業に現れた変化はこちらにも記載がございますが、何よりもABWの導入は、企業や組織としてどうありたいのか、何を成功として定義するのか、それを実現するためにはどういった働き方をするべきなのか、ということを見つめ直す絶好の機会となります。そしてそれを軸として、一貫性のある空間・IT環境の構築を行い、社員の行動を変えることが上記にてご紹介したような効果をもたらすと考えます。

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ABWの導入に失敗することはありますか?

ABWを「間違った方法」で導入してしまうと、失敗する可能性があります。例えば、ABWを「オフィスの形式」として捉えて改修だけをしても、ABWを効果的に実践するために必要なIT環境や行動変容への取り組みが伴っていなければ、期待していたような効果が出ない、逆効果になることもあり得ます。

ヴェルデホーエン社のリサーチでも、良い結果が得られないプロジェクトの特徴として、①従業員のニーズに働き方や環境が合致せずパフォーマンスが最大化されない、②従業員の考え方や行動変容をうまくサポートできていない ③従業員が生産性の低下や上司との信頼関係が失われることを懸念し働き方を変えられない、などの要因があることが分かっております。

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ABWに向いている組織、向いていない組織はありますか?

ABWが絶対にできない組織の特徴、というものはありません。しかしながらABWへの移行には大きな変化が伴いますし、「1回やってしまえば終わり」というものではありません。実際にイトーキ社内でも、ABWへ移行したばかりの時期から現在まで、ワーカーの生産性実感等の数値が向上しつづけており、真に効果を実感するには一定の時間が必要なのだと感じています。

「働き方を変える明確な目的やニーズがあって、経営層や管理職がそれに同意・納得している」「働き方をモニタリング・改善していくために、工数を割いて継続的な取り組みができる」という組織でないと、ABWの実践によって効果を感じることは難しいかもしれません。

今までの延長線上ではなく、根本的に働き方を見直したい、という場合に、ぜひご検討いただければと思います。

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ABWの導入にかかる期間はどのくらいですか?いつ相談したらいいですか?

対象となる従業員数や、お客様で既に進められているプロジェクトの状況によって変動いたしますが、①ビジョンの策定に1~6か月、②全体計画作成)に3~5か月、③導入と実践(移転や改修含む)に6か月~1年をかけるのが標準的なスケジュールです。(各フェーズの詳細についてはこちらの資料もご覧ください)

ご移転やリニューアル等の時期が決定している場合には、最短でも1年前までに、理想的には2年前を目処に導入プロジェクトを開始する必要がございますので、ABW導入に関心をお持ちいただいた段階でお早目にご相談ください。

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これまでのABWコンサルティングの実績について教えてください。

現在、国内の製造業のお客様を中心に数件プロジェクトが進行中であり、フェーズ3を実行中のお客様もいらっしゃいます。
弊社拠点では、本社のITOKI TOKYO XORK(約850名)で2018年よりABWを実践しており国内の先行事例となっている他、名古屋オフィスプラザ(約60名)でも2021年より実践を開始しており、様々な規模での導入実績がございます。
またパートナーであるヴェルデホーエン社は世界中で数百件もの実績がございます。顕著な事例はこちらにまとめておりますので、ぜひご覧ください。

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